女優で監督のオリヴィア・ワイルドは当初、サイコスリラー映画『ドント・ウォリー・ダーリン』の主演を務める予定だったが、結局フローレンス・ピューがその座を射止めた。
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本作は、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』で絶賛された監督デビューに続き、オリヴィアにとって2作目の監督作となる。
フローレンス・ピューはこの映画で、夫のジャック(ハリー・スタイルズ)と共にビクトリー・プロジェクトと呼ばれる謎の実験的コミュニティに引っ越してきた若い主婦、アリスを演じている。本作では、性別の役割分担、カルト、心理的条件付け、フェミニズムなどのテーマが探求されている。この映画には他に、クリス・パイン、ジェンマ・チャン、ニック・クロールが出演し、オリヴィア自身も脇役として出演。しかし、彼女は当初フローレンスの役柄を務める予定だったという。
Variety誌のインタビューでオリヴィアは、自分が主演することになったとき、何かが足りなかったと感じたと明かした。38歳のオリヴィアはまだ全盛期だが、主人公のアリスとジャックのカップルは、若い新婚夫婦のようなイメージでいたかったのだとコメントした。そして、スタジオはこの役に別の人物を考えていたのだが、オリヴィアはすぐに自分の代わりを務めるべき人物がわかったと話した。「(フローレスには)度肝を抜かれました。『ミッドサマー』も好きだったけど、彼女が好きだった。彼女は並外れた存在。彼女は明らかに、今活動している若手女優の中で最もエキサイティングな存在だと思った」とコメントした。
面白いことに、フローレンスはもともとバニー役で出演交渉されていたが、バニーはオリヴィアが演じている。
本作は、8月31日~9月10日まで開催される、第79回ヴェネツィア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に正式出品されることが決まっており、現地時間9月5日にワールドプレミア上映が開催される。11月11日(金)に日本公開されることが決定している。