ヴァネッサ・ブライアントが、ロサンゼルス郡を相手取った裁判に勝利した。
NBAのスーパースターで、2020年にヘリコプター事故で亡くなったコービー・ブライアントの妻ヴァネッサ・ブライアントは、事故現場の生々しい写真を救急隊員ら関係者が無断で他の人に共有したことにより、精神的な苦痛をこうむったとして、他の被害者遺族とともに損害賠償を求める裁判を起こしていた。
そしてこのたび、裁判所はロサンゼルスに対し、原告側に合計3100万ドル（約42億4100万円）の損害賠償を支払うことを命じる判決を下した。
Deadline紙が報じたところによると、裁判長はコービー側遺族に1600万ドル（約21億8900万円）、同じく事故で妻サラと娘ペイトンを失ったクリス・チェスターに1500万ドル（約20億5226万円）を支払うよう命じている。
また記事によると、裁判所はこの判決にいたるまでに、陪審員で約4時間半もの時間をかけて審議をしたという。
コービー・ブライアントと、次女で当時13歳だったジアナを含む9人が犠牲になったヘリコプター墜落事故は、2020年1月26日に発生。対応にあたった消防士や警察官らがコービー本人やジアナの遺体の写真を撮影したが、それらを関係者間だけでなく部外者にも公開していたことが明らかとなり、ヴァネッサは当時、「完全に興味本位で、プライバシーの侵害」だと怒りをあらわにしていた。
原告側勝利の判決がもたらされたのは8月24日（水）のこと。偶然にも、この日はコービーの2つの背番号8と24、そしてニックネームである「ブラック・マンバ」から制定された「マンバ・デー」という記念日だった。
さらに、この前日の23日は、コービーの44歳の誕生日。ヴァネッサはこの日、自身のインスタグラムに「ベイビー、ハッピーバースデー！愛してる、そして、すごく会いたいわ！」とつづっていた。
