カントリー歌手のルーク・ベルが亡くなっていたことがわかった。
ルーク・ベルは、8月20日(土)頃からアリゾナ州ツーソンで行方がわからなくなっていたが、8月29日(月)になって、友人のカントリー歌手マット・キンマンが彼の逝去を認めた。32歳だった。
カントリーミュージックの情報サイト「Saving Country Music」に公開されたマット・キンマンからのメッセージによると、ルークは失踪したとされる地点のすぐそばで亡くなっているのが発見されたという。
ツーソンの警察当局はニューヨーク・ポスト紙に対し、現時点ではルークの死因はまだ解明できておらず、引き続き捜査を続けるとしている。
なお、ルークはかねてから、気分が高揚し活動的になる「躁(そう)状態」と、気分が落ち込む「うつ状態」を繰り返す「双極性障害」をわずらっていたとされており、最近では「うつ状態が続くことが多かった」という。
2014年、デビューアルバム「Don’t Mind if I Do back」が成功をおさめたルークは、2016年にはインディーズアーティストを中心にマネジメントを行う「Thirty Tigers」と契約。その年の後半にリリースした、自身の名前をタイトルにしたアルバムが大ヒットし、彼の名は全米中に知られることとなった。
その年、彼は雑誌のインタビューにて「正直に言うと、ぼくはその日を生きるようにしてる。1日のスマイルの数をかぞえているんだ」と語り、「それだけだよ。そして1日の半分は、近所の人たちとビールを飲み交わすんだ。人生はそんなに悪いもんじゃない」と明かしていた。
訃報を受け、カントリー歌手仲間のジョシュア・へドリーはツイッターを更新。「ルーク・ベル…なんてことだ」と言葉を失う様子を見せると、「本当に、安らかに眠ってくれ。彼と最後に会ってから、長い時間が経ったな。ついこの間、最近ルークはどうしてるのかな、なんて話していたところだった。カントリー・ミュージックにとって、本当に悲しい夜だ」と悲痛な胸の内を明かしている。