イーロン・マスクは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの最新ドラマがお気に召さなかったようだ。
9月2日(金)よりAmazonプライムビデオにて世界同時配信されているドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」。話題作だけあって初日から2400万人以上が視聴し、Amazonプライムの作品史上歴代最高の初日視聴者数を記録した。
そんな中、米電気自動車大手「テスラ」社のCEOイーロン・マスクが、作品の問題点を指摘している。
番組の初回放送を受けて、マスクは9月5日(月)に自身のツイッターを更新。「(原作者の)J・R・R・トールキンは、墓の中で安らかに眠っていられないんじゃなだろうか」と作品が気に入らなかった様子を見せたマスクは、「これまでのところ、出てくる男性キャラクターはほとんどが臆病者かイヤなヤツ、もしくはその両方だ。勇敢で、かしこくて、イイヤツなのはガラドリエルだけだ」とキャラクター設定に苦言を呈した。
マスクのこのツイートには、賛否両論さまざまな意見が寄せられている。批判的な意見の中には「作品への批判は人種差別にあたる」というものもあるが、これについてはマスクはきっぱりと反論している。
マスクはこのような意見について、「『力の指輪』に対する批判を人種差別だと主張している人たちは、自分たちが『隠れ人種差別主義者だ』って暴露しているようなものだよ」と述べている。
「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」は劇場版『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの数千年前が舞台となったファンタジー。現在第1話と2話が配信されており、すでにシーズン2の製作も決定している。
またマスクといえば、Amazon設立者ジェフ・ベゾスと15年にわたる確執があると言われている。
2004年、マスクとベゾスは夕食を共にし、ロケットの野望について話し合ったという。2人の会社は共に創業初期だったが、当時から関係は悪化していったという。この時のディナーも、マスクはベゾスにいい助言をしようと最善を尽くしたが、ベゾスはそれをほとんど無視したと、クリスチャン・ダベンポートの著書「The Space Barons」につづられている。
さらにその後もそれぞれの宇宙プロジェクトで妨害しあったり、2019年にマスクが、のちにスターリンクと呼ばれるプロトタイプをデビューさせた直後にベゾスが人工衛星のネットワークを立ち上げたことで、マスクはツイッターでベゾスを「模倣者」だと罵倒したことも話題となった。
マスクはドラマを含め、ベゾスが関係することはすべて気にくわないのかもしれない。