イギリス女王エリザベス2世の逝去を受けて、新国王となったチャールズ前皇太子が声明を発表した。
9月8日(木)、1952年に25歳の若さで即位して以降、約70年にわたりイギリス連邦加盟国を統治してきたエリザベス女王が、イギリス北部スコットランドにあるバルモラル城で息を引き取った。享年96歳だった。
国全体が悲しみに包まれるなか、新国王として即位したチャールズ前皇太子が声明を発表した。
この中で、「私の愛する母、女王陛下の死は、私と私の家族全員にとって大きな悲しみのときです」とつづったチャールズ新国王は、「私たちは、大切な君主であり、多くの人に愛されている母の死を深く悼んでいます。女王の死は、国や連邦、そして世界中の数多くの人々に大きな喪失感を与えることになるでしょう。喪に服し、変化するこの期間、私たち家族は、女王が広く抱かれていた敬意と愛情を知ることで、なぐさめられ、支えられていくことでしょう」と続けた。
チャールズ新国王は現在73歳。英国王室で王位についた人物の中では歴代最高齢となる。エリザベス女王の死に伴い「チャールズ3世」として王位につくことになるが、戴冠式の日は決まっていない。
女王の訃報を受け、イギリス王室は葬儀まで10日間の喪に服す期間に入る。遺体はロイヤルトレインで移送されて、ロンドン市内に安置される。さらにウエストミンスターホールの中央にて、数日間一般市民が別れを告げる場も用意されるという。
女王葬儀はウェストミンスター寺院で執り行われ、セント・ジョージ大聖堂での埋葬式を経て、敷地内にあるジョージ6世記念チャペルに埋葬される予定。昨年4月に亡くなったフィリップ王配の棺も、この場所に移されることになっているという。
tvgrooveをフォロー!