注目トピックス
Vol. 3. 字幕翻訳FAQ
2000年10月16日
過去2回の連載で、読者の皆様から、いくつかご質問をい ただきました。「どうやって翻訳の仕事を始めたのか」「勉強法は」というご質問が 多かったので、私の経験をもとに、簡単に説明させていただきます。・・・なーんて 言っても、私はたいした翻訳者ではありませんので、こんな形でお話しするのはちょ っと恥ずかしいんですが・・・。(^^;;) 皆様のご参考になれば幸いです。
今回は、ちょっと長めのエッセイになります。Q&A形式で、以下の質問に答えてい ます。ご興味のない方、ごめんなさいね。
【Q:翻訳の勉強法を教えてください。】
【Q:字幕翻訳者になるには、どうしたらいいんですか?】
【Q:SIGGYさんが、字幕翻訳の仕事を得たきっかけは?】
【Q:リスニングが苦手です。勉強法は?】
*****
【Q:翻訳の勉強法を教えてください。】
A: ひと口に「翻訳」と言っても、翻訳にはさまざまなジャンルがあります。大き く分けると、文芸翻訳/実務翻訳/映像翻訳の3種類があり、どのジャンルを目指す かによって勉強法はかなり違います。各業界の傾向や、勉強法については、翻訳業界 の専門誌やムックがたくさん出ていますので、それを参考にして、自分の進みたい方 向をしっかりと見極めた上で、自分にあった勉強法を探ってみることが大事だと思い ます。
バベル・プレスの月刊誌「eとらんす」(旧「翻訳の世界」)や、毎年発売されるア ルクの「翻訳辞典」、イカロス出版の「通訳者・翻訳者になる本」などが参考になると思いますので、翻訳を目指す方なら、ひと通り目を通されることをおすすめします 。
【Q:字幕翻訳者になるには、どうしたらいいんですか?】
A: 字幕翻訳というのは、とても細かいルールがたくさんあります。1つのセリフ はだいたい6秒以下、句読点の代わりにスペースを用いる、などなど・・・。使ってはいけない漢字や表現(差別用語など)もたくさんありますし、セリフの切り方などにもコツがあります。こういったことを独学で学ぶのは、ちょっと難しいんです。今 のところ、翻訳学校へ行くか、通信講座を受けるのが一番手っ取り早い方法です。
しかーし! こういう字幕翻訳を専門に教える授業や通信講座って、字幕の仕事を本 気で目指している以外の方には、ぜーんぜん役に立ちません。初級クラスは、ほとんどルールの説明だけで終わってしまうくらいです。他の分野の翻訳にはまったく応用 できない内容が多いので、本気で字幕翻訳者を目指している方以外には、絶対にオススメしません。たまに「趣味」で受ける方もいるようですが、はっきり言って、もったいないです!! 学費もバカになりませんよ~。
字幕翻訳者を目指す場合、学校に通う前に、普段からやっておくべき「勉強」として は・・・月並みなアドバイスで申し訳ないのですが、とにかく「映画をたくさん見る こと」が大事です。多くの一流の翻訳者の方々の字幕に触れることで、字幕翻訳とは どんなモノか、というのがだんだん分かってくると思います。また、映画は、できれば"気合い"を入れて、映画館で見てください。ビデオは、いつでも巻き戻しや一時停 止ができるので、なんとなくだらだら見てしまいます。映画館の暗やみの中で、大きなスクリーンで映画を見る場合は、集中度が違います。ビデオを見るのは、できれば 劇場で見た映画を見直すときだけにしましょう。(できれば、ですよ。(^^;;))
【Q:SIGGYさんが、字幕翻訳の仕事を得たきっかけは?】
A:以前、OL時代に通っていた翻訳学校で、新人翻訳者の「トライアル」が実施さ れたので、それに応募し、合格したことがきっかけでした。トライアルは、翻訳学校の修了生のみを対象としたものから、まったく未経験の方でも応募できるものまで、 いろいろ実施されています。
現在、字幕翻訳のお仕事をしていらっしゃる方々は、私のような学校出身者以外は、 映画配給会社の出身の方や、有名な翻訳家の先生に弟子入りして、お仕事を始めた方ばかりです。そういう場合は、やはり「コネ」がないと、入るのは難しい業界のようですので、とりあえずは学校に行くのが近道かと思います。もちろん、学校に行かなくても、いきなりトライアルを受けて合格してしまう方もいますが、やはり少数派です。
新人翻訳者募集のトライアルの告知は、翻訳関係の雑誌や、月曜日のJAPAN TIMESな どにも載ります。ただし、そう頻繁に行なわれるわけではなく、大規模な募集は、1 年に1回あるかどうか。字幕翻訳デビューのチャンスを狙っている方は、常に目を光らせておきましょう。(^_^)
【Q:リスニングが苦手です。勉強法は?】
A:私のオススメは、同じ映画を繰り返し見ることです。とにかく、セリフを覚えちゃう くらい、何度も見ましょう。なにも、難しい映画を選ぶ必要はありません。やっぱり 、好きな俳優が出ている、好きな映画が一番だと思います。(^o^) 最近は、いろいろな映画のシナリオが市販されており、少し大きめの書店なら入手可能です。「スクリーンプレイ出版」という出版社から100冊ぐらい出ていますので、 ぜひお気に入りの作品のシナリオをゲットしてみてください。そして、ビデオを見な がら、シナリオを片手に、スターのセリフを口真似してみましょう。セリフを繰り返しているうちに、英語特有のリズムが掴めるようになってきます。
私は、リスニングができるかどうかは、このリズムが掴めるかどうかにかかっていると思っています。英語のリズムがわからないと、学校で習った単純な言葉でも聞き取 れません。逆にリズムさえ身につけば、知らない単語でも、なんとなく聞き取れちゃ うんです。なんとなく聞き取れた言葉のスペルを想像しながら、あれこれ辞書を引いてみる癖をつけると、語彙力もアップしますよ!
また、最近は、 DVDなんていう便利なメディアも登場しました。DVDはボタン1つの操作で簡単に字幕を表示したり消したりできるので、リスニングの練習には最適です。私の学生時代にも、こんな便利なメディアがあったらよかったのになあ~。私なんか、テレビ画面の下の部分に紙を貼って、字幕を隠しながらビデオを見てま したよ。(^^;;) そうそう、プレステ2でも、DVDのソフトを再生できますよね。 ソフトもビデオに較べて安いので、プレステ2を持ってる方は、ぜひDVDでリスニングの練習をしてください。
とにかく、こういう練習は、楽しみながら続けることが一番だと思います。いきなり難しいニュースなどの教材でリスニングの特訓をするよりは、娯楽映画で楽しく練習したほうがよいです。苦しい勉強は、身につきませんよ~~。(^_^)
***//
・・・以上、参考になりましたでしょうか? それではまた~。(^o^)/~
今回は、ちょっと長めのエッセイになります。Q&A形式で、以下の質問に答えてい ます。ご興味のない方、ごめんなさいね。
【Q:翻訳の勉強法を教えてください。】
【Q:字幕翻訳者になるには、どうしたらいいんですか?】
【Q:SIGGYさんが、字幕翻訳の仕事を得たきっかけは?】
【Q:リスニングが苦手です。勉強法は?】
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【Q:翻訳の勉強法を教えてください。】
A: ひと口に「翻訳」と言っても、翻訳にはさまざまなジャンルがあります。大き く分けると、文芸翻訳/実務翻訳/映像翻訳の3種類があり、どのジャンルを目指す かによって勉強法はかなり違います。各業界の傾向や、勉強法については、翻訳業界 の専門誌やムックがたくさん出ていますので、それを参考にして、自分の進みたい方 向をしっかりと見極めた上で、自分にあった勉強法を探ってみることが大事だと思い ます。
バベル・プレスの月刊誌「eとらんす」(旧「翻訳の世界」)や、毎年発売されるア ルクの「翻訳辞典」、イカロス出版の「通訳者・翻訳者になる本」などが参考になると思いますので、翻訳を目指す方なら、ひと通り目を通されることをおすすめします 。
【Q:字幕翻訳者になるには、どうしたらいいんですか?】
A: 字幕翻訳というのは、とても細かいルールがたくさんあります。1つのセリフ はだいたい6秒以下、句読点の代わりにスペースを用いる、などなど・・・。使ってはいけない漢字や表現(差別用語など)もたくさんありますし、セリフの切り方などにもコツがあります。こういったことを独学で学ぶのは、ちょっと難しいんです。今 のところ、翻訳学校へ行くか、通信講座を受けるのが一番手っ取り早い方法です。
しかーし! こういう字幕翻訳を専門に教える授業や通信講座って、字幕の仕事を本 気で目指している以外の方には、ぜーんぜん役に立ちません。初級クラスは、ほとんどルールの説明だけで終わってしまうくらいです。他の分野の翻訳にはまったく応用 できない内容が多いので、本気で字幕翻訳者を目指している方以外には、絶対にオススメしません。たまに「趣味」で受ける方もいるようですが、はっきり言って、もったいないです!! 学費もバカになりませんよ~。
字幕翻訳者を目指す場合、学校に通う前に、普段からやっておくべき「勉強」として は・・・月並みなアドバイスで申し訳ないのですが、とにかく「映画をたくさん見る こと」が大事です。多くの一流の翻訳者の方々の字幕に触れることで、字幕翻訳とは どんなモノか、というのがだんだん分かってくると思います。また、映画は、できれば"気合い"を入れて、映画館で見てください。ビデオは、いつでも巻き戻しや一時停 止ができるので、なんとなくだらだら見てしまいます。映画館の暗やみの中で、大きなスクリーンで映画を見る場合は、集中度が違います。ビデオを見るのは、できれば 劇場で見た映画を見直すときだけにしましょう。(できれば、ですよ。(^^;;))
【Q:SIGGYさんが、字幕翻訳の仕事を得たきっかけは?】
A:以前、OL時代に通っていた翻訳学校で、新人翻訳者の「トライアル」が実施さ れたので、それに応募し、合格したことがきっかけでした。トライアルは、翻訳学校の修了生のみを対象としたものから、まったく未経験の方でも応募できるものまで、 いろいろ実施されています。
現在、字幕翻訳のお仕事をしていらっしゃる方々は、私のような学校出身者以外は、 映画配給会社の出身の方や、有名な翻訳家の先生に弟子入りして、お仕事を始めた方ばかりです。そういう場合は、やはり「コネ」がないと、入るのは難しい業界のようですので、とりあえずは学校に行くのが近道かと思います。もちろん、学校に行かなくても、いきなりトライアルを受けて合格してしまう方もいますが、やはり少数派です。
新人翻訳者募集のトライアルの告知は、翻訳関係の雑誌や、月曜日のJAPAN TIMESな どにも載ります。ただし、そう頻繁に行なわれるわけではなく、大規模な募集は、1 年に1回あるかどうか。字幕翻訳デビューのチャンスを狙っている方は、常に目を光らせておきましょう。(^_^)
【Q:リスニングが苦手です。勉強法は?】
A:私のオススメは、同じ映画を繰り返し見ることです。とにかく、セリフを覚えちゃう くらい、何度も見ましょう。なにも、難しい映画を選ぶ必要はありません。やっぱり 、好きな俳優が出ている、好きな映画が一番だと思います。(^o^) 最近は、いろいろな映画のシナリオが市販されており、少し大きめの書店なら入手可能です。「スクリーンプレイ出版」という出版社から100冊ぐらい出ていますので、 ぜひお気に入りの作品のシナリオをゲットしてみてください。そして、ビデオを見な がら、シナリオを片手に、スターのセリフを口真似してみましょう。セリフを繰り返しているうちに、英語特有のリズムが掴めるようになってきます。
私は、リスニングができるかどうかは、このリズムが掴めるかどうかにかかっていると思っています。英語のリズムがわからないと、学校で習った単純な言葉でも聞き取 れません。逆にリズムさえ身につけば、知らない単語でも、なんとなく聞き取れちゃ うんです。なんとなく聞き取れた言葉のスペルを想像しながら、あれこれ辞書を引いてみる癖をつけると、語彙力もアップしますよ!
また、最近は、 DVDなんていう便利なメディアも登場しました。DVDはボタン1つの操作で簡単に字幕を表示したり消したりできるので、リスニングの練習には最適です。私の学生時代にも、こんな便利なメディアがあったらよかったのになあ~。私なんか、テレビ画面の下の部分に紙を貼って、字幕を隠しながらビデオを見てま したよ。(^^;;) そうそう、プレステ2でも、DVDのソフトを再生できますよね。 ソフトもビデオに較べて安いので、プレステ2を持ってる方は、ぜひDVDでリスニングの練習をしてください。
とにかく、こういう練習は、楽しみながら続けることが一番だと思います。いきなり難しいニュースなどの教材でリスニングの特訓をするよりは、娯楽映画で楽しく練習したほうがよいです。苦しい勉強は、身につきませんよ~~。(^_^)
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・・・以上、参考になりましたでしょうか? それではまた~。(^o^)/~
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