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Vol. 6 『それゆけハニー』

2002年7月16日
「やっぱり閉じ込められた。この地下室のドアは爆破する、あぶないからビルの外へ出ていてくれ99号!」

特別任務のスパイ、スマート役のドン・アダムスが、自分の革靴の踵を廻して靴型無線機に耳をあて、相棒の女性スパイ99号へ指示しながら、口の中で噛んでいるプラスチックガム爆弾をドアノブにくっつけて耳をふさぐ。「分かったわスマート、気をつけて。」と大きなメガネ、ショルダーバッグにスーツ姿の99号がヒールの音をたてながら地下室の階段を駆け上がってビルの外へ。

「ドカーン!」大きな爆音とともにドアは吹き飛び、スマートはグレーのフランネルスーツのホコリを手で払いながら颯爽と地下室から出ようとするその時、「スマート、こっちのドアから出られたわよ。」と反対側のドアから指でメガネのツルをつまみ、散らかった破片をヒールで蹴りながら地下室に入ってくる、ってな具合のコメディースパイドラマが『それゆけスマート!』で、確か英語タイトルは「Get smartハ」だったかな~。

この番組の変わってところは、1週間ごとに『ハニーにおまかせ』という、アン・フランシス主演の女性私立探偵ドラマと交互に放映してところ。つまり、今週は『それゆれスマート』だとすると来週は『ハニーにおまかせ』と言うわけ。

『ハニーにおまかせ』のアン・フランシスはクローディーヌ・オージェのような口元にホクロがあって、ショーン・コネリー時代のボンドガール、オーナー・ブラックマンの様な金髪が肩の上でカールしてる髪型のセクシー女優で、そのハニーが毎週事件を解決していくストーリー。ちょうど映画の「007」が流行した頃で、ロバート・ボーンとデビット・マッカラムの「0011 ナポレオン・ソロ」と同様、両番組ともその要素を多分に取り入れて作ちゃった番組、と思うンだけど今考えれば。

小学生のキモサベは、ちょっと恍けて可笑しいドン・アダムスの『それゆけスマート』の方が大好きで、晩御飯の時、確か今夜は『それゆれスマート』だと思って白黒テレビの前で楽しみにしていると『ハニーにおまかせ』のタイトル。もうガッカリ。しかしそのお陰で新聞のテレビ番組表を見てチェックするようになったし、新聞というものに目を通すようになった。ありがとうスマート!

ところがある日、急に『それゆけスマート』より『ハニーにおまかせ』の方が好きになり、気になり出した。ナゼ、ドーシテ?今思えばあの頃がキモサベの思春期ではないかと思います。それからは、もう逆。番組表でチェックをして『ハニーみおまかせ』を楽しみにしだした頃、番組は終了。チャンチャン。

スプートニクスの「霧のカレリヤ」がヒットチャート上位だった頃の思春期の思い出は儚いと思いきや、始まって間もない『ワンダーウーマン』を何気なく見ていたらアン・フランシスが出演していた。

ということで次回は『ワンダーウーマン』&『バットマン』。