注目トピックス
Vol.10 『ちびっこ仁丹ギャング』
2002年12月3日
ひまし油 せっけん 金魚はといえば、何? ピンポ~ン、正解は『ちびっこギャング』の3種の神器。いじわるな看護婦のおばさんに病気の予防として、鼻をつままれ大きなスプーンで無理矢理にひまし油を飲まされる時、固くなに口を開けないでいるところに、お尻に画鋲をさされおもわず口を開けてしまい、ひまし油をたっぷり飲まされてしまい、眼を細めながら後ろの子を睨むのは、ちょっぴりおデブちゃんでリーダー格のスパンキー。
シャーリー・テンプルに似た女の子からもらったサンドイッチのチーズを、いたずらっ子がスライスした石鹸と摺り替えられ、それを知らずに全部食べ、歌のコンテストでシャボン玉を口から出しながら歌ったり、電撃ネットワークのような金魚飲込み競争で、何匹も飲み込んで勝って倒れてしまうソバカス顔で、頭の真中にアンテナみたいに髪の毛をピンと立てて、蝶ネクタイに2サイズ小さなスーツを着ているのがアルファルファ。
いつも、スパンキー、アルファルファと一緒にくっついて遊んでいる、真白い歯と大きな口の持ち主で、ビックリすると頭髪が静電気を浴びたように全部逆立っちゃう黒人のバッキートと、カブスカウトようなキャップをいつもかぶっているポッチャリしたおとなしいポーキー。それと左右の車輪の大きさが違う荷車を引かされ、片方の眼の周りに黒いマジックインキで書いたような丸の模様がある、利口な犬がピート。この5才から8才くらいの4人のちびっこと1匹の犬が『ちびっこギャング』の主なメンバー。
この『ちびっこギャング』達が、泥棒と同じ島の中に入り込んじゃって逃げまどったり、虫歯でも歯医者に行かなくても良い方法を考えてたり、果物木箱で作った自動車で競争したり、お化け屋敷にお化けを生け捕りにいったり、毎回の『ちびっこギャング』が、キモサベにとって遊びの教科書だった。
もう一人、いつも葉巻きをくわえて、机に足をのせてカッコウつける半ズボンにサスペンダー姿の子が後半の話に登場していたんだけど、名前は思い出せない。でも、キモサベはこの子が一番好きだった、スパンキーやアルファルファよりも。
『ちびっこギャング』は、キモサベが成長期に人間形成で大変お世話になったTV番組。もし、この番組に会わずに少年期を過ごしたなら、今のキモサベはなかったでしょう。と、言えるくらいキモサべに勇気と希望と遊び方といたずらの仕方と逃げ方と右手首を顎の下に付け、指をだらりとイカのゲソみたいにブラブラさせる挨拶の仕方や、目隠しをしてロバにしっぽを付けるアメリカ版福笑いの遊びを教えてくれた番組です。
当時、キモサベの愛読の月刊誌「まんが王」のモノクログラビアの1ページに、晴天のニューヨークの摩天楼をバックにスパンキーが右手にチョコレートの棒アイスを、黒人のバッキートが左手にバニラの棒アイスを持ち、互いに肩を組みながらダウンタウンの街角でニコニコしながらアイスクリームをなめている写真が載っていたんだけど、今でもキモサベの眼にしっかり焼き付いています。ピリッツァー賞にも匹敵する、なんてしあわせな空気を表現してるいい写真なんだと、子供心に感心しました。
そして、その時のキモサベの御用達の棒アイスは、一塁打、二塁打、三塁打、そして本塁打の文字が木製の棒に焼印してある銀紙包装の名糖の野球アイス。 本塁打だと1本で、一塁打だと4本、二塁打だと2本集めるともう一本アイスがもらえる。もちろん三塁打と一塁打でもOK。のちに上下チョコとバニラに分かれたタイプも登場した。結構ハマり、日に5打席という時もあった
でも、もっとハマったのは薬局で売っていた仁丹の野球ガム。3枚入りの10円の板ガムで、野球選手のサインが入ったプラスチックの板がおまけに1枚入っていた。キモサベはラッキーに長島はすぐゲット出来たんだけど、王選手がなかなかゲット出来なかった。もちろん、ローンレンジャーや近所の仲間と昨今のポケモンカードの様に交換するんだけど、子供の間でも金銭トレード同様に各選手の価値レートがもう既に存在してた。例えば、おーっ、カネだ、拾おうか!の王、金田、広岡や村山、野村、稲尾、豊田、中西太などのメジャー選手と交換する場合、阪神の吉田、大洋の近藤和、中日の中、東映の長池クラスにプラス一枚っという具合に。
ある日、武田のプラッシーを飲みながら買った2つのガムのサインが、大毎オリオンズの誰かとバルボン選手だった。当時、パ・リーグは西鉄や南海ぐらいしか知らないキモサベは、彼がどこのチームで、どんな顔か全然知らなかった。近所のスポーツ店で野球年鑑を買って見たら、な、なんとバルボン選手はバッキートのおじさんソックリ。大きな口に真白い歯、そして百円玉が入りそうな大きな丸い鼻の穴。今でも、ブルボンの広告を見るたびに思い出します。
河井の肝油ドロップの缶に結構サイン板が集まった時に、それを持って薬局のおばさんに見せた所、これに貼って仁丹に送れば何か景品がもらえる、と全サインのプラスチック板が貼れるB1サイズ位の申し込み大用紙をもらった。キモサベがもっているサインを全部貼っても、まだ半分にも満たない。仁丹のバカヤロ~、少ない子供の小遣いをそんなガムに投資できるわけないだろーと思い、その日を境に仁丹ガムは卒業した。
おっと、また脱線してしまった、イカンいかん『ちびっこギャング』に戻らなければ。キモサベが今でも印象に残っているのが、みんなが集まる秘密の小屋。小屋に入るためにカギを開けるシステムが笑っちゃウ。まず、入り口のニワトリに餌をやる、すると卵を生んでその卵がコロコロと転がりシーソーの上の落ち、片方に火がついているロウソクがもち上がり、真上にある糸を焼き切ると、糸で止まっていたボーリングのボールがゴロゴロ転がり魚取りのアミの中に落ち、その反動で柄の部分がロバのお尻を叩き、ロバがバァー泣きながら閂を口で咬んで外してくれて小屋に入れると言う仕掛け、だったと思う、たぶん。それを見て以来、キモサベは理科の授業は熱心に聞くようになった。
映画『グーニーズ』を見てた時に、グーニーズの子供達がある小屋に入る時のシーンが、確か『ちびっこギャング』のそれに良く似ていたのを思い出した。きっと、スピルバーグも『ちびっこギャング』のファンだったに違いないとキモサベは確信する。
サウンドに興味を持ちはじめたキモサベは、仁丹ガムの小遣いの投資先をソノラマ・シートにシフトするようになった。赤いビニール製のぺらぺらレコードが中に入っている正方形の12ページ位の歌詞入りストーリーブックが、朝日ソノラマ。回転数は33/pmで、大きなアルバム盤と同じ。シングルのドーナツ盤は45回転。父親が持っていた軍歌のレコード盤は72回転で、サンセットは77。っと言うことで次回は『サンセット77』だよ、クーキー!!
シャーリー・テンプルに似た女の子からもらったサンドイッチのチーズを、いたずらっ子がスライスした石鹸と摺り替えられ、それを知らずに全部食べ、歌のコンテストでシャボン玉を口から出しながら歌ったり、電撃ネットワークのような金魚飲込み競争で、何匹も飲み込んで勝って倒れてしまうソバカス顔で、頭の真中にアンテナみたいに髪の毛をピンと立てて、蝶ネクタイに2サイズ小さなスーツを着ているのがアルファルファ。
いつも、スパンキー、アルファルファと一緒にくっついて遊んでいる、真白い歯と大きな口の持ち主で、ビックリすると頭髪が静電気を浴びたように全部逆立っちゃう黒人のバッキートと、カブスカウトようなキャップをいつもかぶっているポッチャリしたおとなしいポーキー。それと左右の車輪の大きさが違う荷車を引かされ、片方の眼の周りに黒いマジックインキで書いたような丸の模様がある、利口な犬がピート。この5才から8才くらいの4人のちびっこと1匹の犬が『ちびっこギャング』の主なメンバー。
この『ちびっこギャング』達が、泥棒と同じ島の中に入り込んじゃって逃げまどったり、虫歯でも歯医者に行かなくても良い方法を考えてたり、果物木箱で作った自動車で競争したり、お化け屋敷にお化けを生け捕りにいったり、毎回の『ちびっこギャング』が、キモサベにとって遊びの教科書だった。
もう一人、いつも葉巻きをくわえて、机に足をのせてカッコウつける半ズボンにサスペンダー姿の子が後半の話に登場していたんだけど、名前は思い出せない。でも、キモサベはこの子が一番好きだった、スパンキーやアルファルファよりも。
『ちびっこギャング』は、キモサベが成長期に人間形成で大変お世話になったTV番組。もし、この番組に会わずに少年期を過ごしたなら、今のキモサベはなかったでしょう。と、言えるくらいキモサべに勇気と希望と遊び方といたずらの仕方と逃げ方と右手首を顎の下に付け、指をだらりとイカのゲソみたいにブラブラさせる挨拶の仕方や、目隠しをしてロバにしっぽを付けるアメリカ版福笑いの遊びを教えてくれた番組です。
当時、キモサベの愛読の月刊誌「まんが王」のモノクログラビアの1ページに、晴天のニューヨークの摩天楼をバックにスパンキーが右手にチョコレートの棒アイスを、黒人のバッキートが左手にバニラの棒アイスを持ち、互いに肩を組みながらダウンタウンの街角でニコニコしながらアイスクリームをなめている写真が載っていたんだけど、今でもキモサベの眼にしっかり焼き付いています。ピリッツァー賞にも匹敵する、なんてしあわせな空気を表現してるいい写真なんだと、子供心に感心しました。
そして、その時のキモサベの御用達の棒アイスは、一塁打、二塁打、三塁打、そして本塁打の文字が木製の棒に焼印してある銀紙包装の名糖の野球アイス。 本塁打だと1本で、一塁打だと4本、二塁打だと2本集めるともう一本アイスがもらえる。もちろん三塁打と一塁打でもOK。のちに上下チョコとバニラに分かれたタイプも登場した。結構ハマり、日に5打席という時もあった
でも、もっとハマったのは薬局で売っていた仁丹の野球ガム。3枚入りの10円の板ガムで、野球選手のサインが入ったプラスチックの板がおまけに1枚入っていた。キモサベはラッキーに長島はすぐゲット出来たんだけど、王選手がなかなかゲット出来なかった。もちろん、ローンレンジャーや近所の仲間と昨今のポケモンカードの様に交換するんだけど、子供の間でも金銭トレード同様に各選手の価値レートがもう既に存在してた。例えば、おーっ、カネだ、拾おうか!の王、金田、広岡や村山、野村、稲尾、豊田、中西太などのメジャー選手と交換する場合、阪神の吉田、大洋の近藤和、中日の中、東映の長池クラスにプラス一枚っという具合に。
ある日、武田のプラッシーを飲みながら買った2つのガムのサインが、大毎オリオンズの誰かとバルボン選手だった。当時、パ・リーグは西鉄や南海ぐらいしか知らないキモサベは、彼がどこのチームで、どんな顔か全然知らなかった。近所のスポーツ店で野球年鑑を買って見たら、な、なんとバルボン選手はバッキートのおじさんソックリ。大きな口に真白い歯、そして百円玉が入りそうな大きな丸い鼻の穴。今でも、ブルボンの広告を見るたびに思い出します。
河井の肝油ドロップの缶に結構サイン板が集まった時に、それを持って薬局のおばさんに見せた所、これに貼って仁丹に送れば何か景品がもらえる、と全サインのプラスチック板が貼れるB1サイズ位の申し込み大用紙をもらった。キモサベがもっているサインを全部貼っても、まだ半分にも満たない。仁丹のバカヤロ~、少ない子供の小遣いをそんなガムに投資できるわけないだろーと思い、その日を境に仁丹ガムは卒業した。
おっと、また脱線してしまった、イカンいかん『ちびっこギャング』に戻らなければ。キモサベが今でも印象に残っているのが、みんなが集まる秘密の小屋。小屋に入るためにカギを開けるシステムが笑っちゃウ。まず、入り口のニワトリに餌をやる、すると卵を生んでその卵がコロコロと転がりシーソーの上の落ち、片方に火がついているロウソクがもち上がり、真上にある糸を焼き切ると、糸で止まっていたボーリングのボールがゴロゴロ転がり魚取りのアミの中に落ち、その反動で柄の部分がロバのお尻を叩き、ロバがバァー泣きながら閂を口で咬んで外してくれて小屋に入れると言う仕掛け、だったと思う、たぶん。それを見て以来、キモサベは理科の授業は熱心に聞くようになった。
映画『グーニーズ』を見てた時に、グーニーズの子供達がある小屋に入る時のシーンが、確か『ちびっこギャング』のそれに良く似ていたのを思い出した。きっと、スピルバーグも『ちびっこギャング』のファンだったに違いないとキモサベは確信する。
サウンドに興味を持ちはじめたキモサベは、仁丹ガムの小遣いの投資先をソノラマ・シートにシフトするようになった。赤いビニール製のぺらぺらレコードが中に入っている正方形の12ページ位の歌詞入りストーリーブックが、朝日ソノラマ。回転数は33/pmで、大きなアルバム盤と同じ。シングルのドーナツ盤は45回転。父親が持っていた軍歌のレコード盤は72回転で、サンセットは77。っと言うことで次回は『サンセット77』だよ、クーキー!!
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