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なつかしのアメリカンTVのお話キモサベTV詳細

Vol. 4 『ルーシー台風』

2002年4月14日
サブリナパンツをはきストライプシャツの裾を出し、清潔で広いキッチンのどでかい冷蔵庫を開け、大きな牛乳ビンやグッド・ハウス・キーピングのビン入りマヨネーズ、ケチャップなどがゆったりと入っている中からフレッシュジュースの大きなピッチャーを取り出しプラスチックのタッパーウエア・タンブラーに注ぎ、「今日の学校はどうだったの?」と、くっきりと口紅をぬった品のいい口をあけて声優の高橋和枝の声で尋ねると「口笛をふけないやつは、仲間に入れないって、言われた。」と言いながら、ちょっぴり太った息子は自分の部屋へ入ったところに隣に住むおばさん、ビビアンが「ねぇルーシー、昨夜TVのCMでやっていた大好きな煮豆の缶詰、買ってきてあげたわよ。」と、言いながら庭に面したリビングの開いている広いウインドウサッシから家に入ってきて、芝刈り機を借りて2、3のジョークをいいながら帰っていく『ルーシー・ショー』の画面を見ながら、キモサベは粉末の「渡辺のジュースの素」を水でまぜた果汁0%のオレンジジュースを飲みながら確か日曜日の10時からのこの番組をよく祖母と一緒に見てました。

この『ルーシー・ショー』(原題:The Lucille Ball Show)はもちろんあの名女優ルシル・ボールが主演のホームコメディ。ルーシー・カーマイケルは2人の子供がいる未亡人で、お隣りさんのビビアン・ハンスも未亡人で1人息子がいました。この2人が主人公で、時々ルーシーが勤めているダン・フィールド・ナショナル銀行の頭取、コンテンポラリースーツのムーニーさんが、ルーシー家を訪ねてきて面白い話題をふりまいて帰っていく。と、いうような当時、日本でお婆さんから子供までが見ていたアメリカン・ホームドラマの1つだったと思います。少なくとも、キモサベ家ではそうでした。

同じ頃、ドナ・リード主演の『うちのママは世界一』という4人家族の中流家庭のドラマも放映されてましたが、いつでもママはドレスに近いワンピースやフレア・スカートにハイヒール、そして父親はジャケットにネクタイ姿で広いリビングのソファでくつろぎ、そして大きな庭にはガレージに車。キモサベは子供心に、クリーニング代と掃除は大変だなと思ってTVを見てました。

当時、「ジェーン台風」「キャサリン台風」など台風にはアメリカの女性のつけられていたので、今度来る台風は絶対「ルーシー台風」の名前になると、キモサベはローン・レンジャー役のトシちゃんと好きなベーゴマとビー玉を10個賭けた覚えがある。

もちろん、直径5cmのガンビーと大鵬、柏戸のベーゴマは、キモサベのベーゴマ入れのブリキの缶の中にはもうない。

次回のキモサベTVは父親ドラマ、だよ~んのオジサン。