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Vol.13 ジェニファーが、脳神経学界を席巻!? 思わぬところで『フレンズ』がホットに!!

2005年8月2日
今、脳神経学界で、ジェニファー・アニストンがホットだ!! 白衣に身を包んだサイエンティストたちが、日々「ジェニファー・アニストン脳細胞が……」などと、厳しい顔で話し合っていたりするのだ。

―――ってこれ、何の話かと申しますと、やや小難しい話になってしまいますが、わたくし、実はサイエンス・ライターでもありますので、ちょっとお付き合いくださいませ。

人が、有名人や友だちなどの顔を見てそれを認識するとき、脳内ではどのような処理が行われているのか……? そんな疑問に関し、科学者はこれまで2つの仮説を立てていました。

・仮説1:複数の脳細胞が活動し、その組み合わせのパターンで認識している

・仮説2:個々の顔や事物に対応している固有の脳細胞が存在する

この“仮説2”は、あなたの脳内には、あなたのおばあちゃんを認識するための“おばあちゃん脳細胞”が存在して、その“おばあちゃん細胞”が活動するからこそ、あなたはおばあちゃんを判別できる……という考え方なのです。ということで、科学者の間ではこの仮説は、「おばあちゃん細胞説」なんて呼ばれていたんですね。ただこの説では、もし何かのひょうしに“おばあちゃん細胞”が壊れたり傷ついたりすると、あなたはおばあちゃんを認識できなくなる可能性があるということなので、「この仮説はありえないだろう」と思われていたわけです。

ところが!! 最近科学者たちが、被験者たちを集めていろいろと脳細胞活動の実験をした結果、どうやらこの「おばあちゃん細胞説」こそが正しそうだ……ということが解ったのです。実験方法自体は極めてシンプル。被験者に有名人や建造物の写真等を見せてそのときの脳細胞の活動を細かく観察するのですが、その際に、ある被験者からはジェニファー・アニストン(『フレンズ』のレイチェル役)のみに反応する脳細胞が発見されたのです!! 

おそらくこの被験者は、ジェニファー・アニストンの大ファンだったんでしょうね。さらにさらに非常に興味深いのは、なんとその脳細胞、ジェニファー以外の有名人の写真を見せてもシラ~っとしたものなのに、リサ・クードロー(『フレンズ』のフィービー役)の写真には反応したのですっ!! 

ということで、かつて「おばあちゃん細胞説」と呼ばれていた仮説2は、最近では「ジェニファー・アニストン細胞説」あるいは「『フレンズ』細胞説」なんて呼ばれ始めている。ちなみに、この研究結果が科学誌の権威『Nature』誌に紹介された際のタイトルは、「Friends and grandmothers」だった。言うまでもなくこの「Friends」は、ジェニファーやリサが出演しているドラマ『フレンズ』にかけたイかしたタイトルだったのだが、残念ながら日本版への翻訳者はこのジョークが理解できなかったらしく、英文タイトルの意図が反映されなかったようだけれど……。

【ウソかマコトか!? 『FRIENDS THE MOVIE』】 
そんなこんなで、サイエンス界でも時の人となったジェニファー&リサだけれど、リサの方は最近また活動が活発になってきており、ファンの『フレンズ』細胞を刺激しまくっている。

彼女が主演する映画『Happy Endings』が最近封切られ、さらには、コメディドラマ『Come back』も放送開始。そのため、各局のトークショーなどをはしごしながら、映画とドラマの宣伝に精を出していたのだった。そしてそんな際に、よく彼女が聞かれていたのが、現在ファンの間で話題になっている「『フレンズ』が映画化されるらしい!」というウワサの真相について。これは情報の出所は確かではないけれど、ネットを中心に「2006年春封切」「最終回から3年後の話」などなどまことしやかに語られているものだ。

これらの話題に対し、リサは「根も葉もないウワサ!!」と一蹴。「『ジョーイ』も放送中だし、ジェニファーは映画を7本も撮らなくちゃいけない。ぜったいに有り得ないわよ」と、かなり強い口調で否定していた。だが、そのあまりに頑なな拒絶の仕方が逆に怪しい……なんていう穿った見方を、思わずしたくなってみたりも。そんなわたしも、れっきとした『フレンズ』脳細胞の持ち主。

何しろ『フレンズ』ファンは、『フレンズ』の出演者たちの顔を見ると脳内の『フレンズ』細胞が発火してしまうのだ。マット・レ・ブロンク(ジョーイ)やジェニファー、それにリサの顔をちょくちょく見ちゃった日には、脳内がスパークして花火状態! 思わず映画化という夢の打ち上げ花火を上げちゃっても、ぜんぜん不思議ではない訳です。