注目トピックス
Vol. 6 LA在住ライターの2004年テレビ界のビッグ・イシューTOP5
2004年12月29日
という訳で(何が「という訳」なのかはさて置き)、2004年ももうすぐ終わりである。アメリカ・ドラマにおいては、これまでドラマ界を牽引してきたヒットコンテンツが終了し、変わって人気新ドラマがスタートするなど、まさに大きな転換期となった年でもある。テレビ界をにぎわすセレブたちの動向を観てみても、別れたりくっ付いたり、なんやかんやで何と話題の豊富だったことか……。
そんな激動の1年の総決算&年忘れという意味合いを込め、2004年テレビ界のビッグ・イシューTOP5を、わたくし内田アカツキの独断と偏見で選ばせていただきます。
5位:メアリー・ケイト・オルセンが拒食症に!?
生後わずか10ヶ月にして、当時の大人気ドラマ『フルハウス』にレギュラー出演、以降、同世代の女の子たちの“アイコン”となったスーパー・ツインズ、オルセン姉妹。若干18歳にして年商は10億ドル(約1000億円)に達する(!!!)と言われ、女優であると同時にビジネス・ウーマンでもあるという、正にハリウッド版シンデレラストーリーの体現者のような彼女たち。だが今年は“メアリー・ケイトの激ヤセ”というカタチで、多く焦点が当てられるようになってしまった。
ことの始まりは、今年の初夏。ふたりが共演する映画『ニューヨーク・ミニッツ』のプロモーション活動をメアリー・ケイトがキャンセルしたことから、彼女の健康状態がかんばしくないことが発覚。その原因が拒食症であるとことは、パパラッチらが捕らえた彼女の写真からも一目瞭然だった。頬はこけ、手足は木の枝のように細く、目の周りはくすんだようにくまができている……。
この拒食症の最も大きな原因は、大学進学に伴い住み慣れたLAを離れNYに渡ったことなどによる生活環境の変化、それに伴うストレスの増大などが挙げられていた。その後メアリー・ケイトは一時休学し、専門家たちによる治療を受けるなど健康状態回復に専念。その甲斐あってか大学にも復学し、最近の写真からも、ほとんど元の健康的な状態に戻っている模様がうかがえる。
さて、この今回のメアリー・ケイトの拒食症事件、一般大衆にネガティブな印象を与えたかと言えば、決してそんなことはない。というのも、メアリー・ケイトが公の場に出られない間は、双子のアシュリーがスポークスマン的な役割を果たし、メアリー・ケイトが一日も早く復帰できるようかいがいしく務めている様子などが伝えられたからだ。結果としては二人の姉妹愛がクローズアップされたカタチとなり、世間の高感度もアップ!? 今後もオルセン姉妹ブランドは、ますます勢いを増しそうな機運だ。
4位:ブラピ&ジェニファーが破局の危機!?
エミー賞の授賞式でも街に溢れている芸能関連の雑誌を見ても、やっぱり今全米で最もホットなカップルといえば、ブラッド・ピット&ジェニファー・アニストン! 二人のファッション、行ったレストラン、買い物に入った店などは常に世間の注目の的で、誰もが羨む美男美女カップル……な訳だが、今年は、そんな二人に“破局”の二文字がつきまとった。もちろんどれもゴシップ誌の憶測の域を出ないものではあるが、「ブラッド・ピットは子供を欲しがっているが、ジェニファーは女優としてのキャリアを優先したがっており、二人の間に意見の相違がある」や「二人でいくはずだったロンドン旅行が急遽キャンセルされた」などなど、二人の不仲を裏付けるような事象が大きくクローズアップされていたのだ。
最近の話では、「ジェニファーが結婚指輪をつけていない」という事実が“不仲の証拠”として取り上げられている。“二人に近い関係者”いわく、「これまでジェニファーは、どんなことがあっても結婚指輪を外すようなことはなかった。これは、確実に二人の間に何かあったことを物語っている」のだとか。もちろんその一方で「まったく二人の間に問題はない。指輪をつけていなかったのは、それがジェニファーの近い知人が亡くなり、急遽かけつけたときの様子だったため。二人は今までどおりハッピーだ」と語る、これまた“二人に近い友人”もいたりするのだが……。
3位:『フレンズ』、10年の歴史に幕。
「何事も、始まりがあれば終わりもある……」10年に及ぶ一時代の終焉を迎えるにあたって、ジェニファー・アニンストンは惜別の想いを涙ぐみながらそう語った。過去にも数々の秀逸なコメディをコンスタントに生み出している全米ドラマ界ではあるが、その中でも『フレンズ』は、間違いなく後世に語り継がれる歴史的マスター・ピースとなるだろう。全米年間視聴者数6年連続1位を記録した人気ドラマの最終回は、視聴者数5000万人超え、30秒のCM放送料は200万ドル(2億強)まで高騰するという注目度の高さを見せた。
さて、十年来の“親友たち”を失ったファンの反応はというと、もちろん別れを惜しむ声は今も耐えないが、一方で「ここが頃合い」との受け止め方が大半を占めている。そしてその想いは、おそらく当の出演者たちも同じはず。役者として、ひとつの役を長いこと演じ続けてイメージが固定化してしまうのは、決して喜ばしい傾向ではないからだ。事実、ジョーイを演じるマット・ルブランクは「『フレンズ』が終わったら引退するつもりだった」と語っている。もう十分に働いたしお金も稼いだ……ということもあるだろうが、やはりあまりにジョーイのキャラクターが定着しすぎてしまい、今後役者として活動していくのは厳しいという想いもあったらしい。そんなマットが、結局はジョーイとして役者を続けることになったのは、必然というか皮肉と言うべきか……。いずれにしても、「監督業もやっていきたい」というデビッド・シュワイマーも含め、今後のフレンズ・キャストたちの活動にも注目していきたい。
2位:『CSI』のメインキャスト二人が解雇!?
現在、全米№1ドラマが『CSI』であるのは誰もが異存のないところなのだが、その人気ドラマのメインキャラクターを演じるジョージャ・フォックスとジョージ・イーズが解雇されたという衝撃ニュースが全米を襲ったのは、今年の7月のこと。2700万人にものぼる全米の『CSI』ファンは、それこそしばらく生きた心地がしなかったはずだ。
当初、フォックスとイーズの両者は、秋から始まる新シリーズの収録日初日を「出演料釣り上げ」を目的でボイコットしたため解雇されたと報道された。その後、イーズは「単に寝坊しただけ。番組には当然出たい」とコメントしたため(しかしプロの役者として、収録を寝過ごすのと出演料釣り上げを求めてボイコットするの、一体どっちがマシなんだろう?)、晴れて再契約。フォックスに関しては詳細はイマイチ不明だが、当初の契約から変更ナシで合意に達したとのことでこちらも元の鞘に納まり、めでたく『CSI』はキャストの変更なしで新シーズンのスタートをきることができたのだった。ちなみに二人の1話あたりの出演料は、10万ドル(約1000万)とのこと。
この手の出演料にまつわるゴタゴタは、長期人気ドラマには常につきまとう問題。『ビバリーヒルズ』シリーズのように出演者をとっかえひっかえすることで対応する場合もあるが、『CSI』の場合は複数年の契約を最初から結んでいたとのこと。「人気の上下によって出演料が変わることはない。契約は契約!!」というCBS側の毅然とした発言は、一躍有名になった。なお、先に挙げた『FRIENDS』ではこの手の問題が噴出することを避けるため、デビッド・シュワイマーの提案で、メイン・キャスト6人の出演料は一律横並びにすると取り決めていたという。10年ものあいだ番組を続けられたのは、そのようなチーム・ワークがあってのこと。果たして“科学捜査班”は、今後どれだけチームを維持していけるだろうか?
1位:スキャンダル女王・ブリトニーのひとり相撲に、全米が右往左往!
思えば2004年全米の芸能界は、「ブリトニー電撃結婚!!」の報から始まった。それまで、イン・シンクのジャスティン・ティンバーレイクをはじめ数人の著名人との仲が報道されていたブリトニー・スピアーズが、実際にラス・ベガスで挙式を挙げた相手は、幼なじみの男性。ここまでは「結婚するまでは処女を守る」なんて発言していた清純派のイメージの範疇だったのが、なんと「あれは酔った勢いでやったジョーク」とのことで、入籍から55時間後には婚姻無効を申し出るという奇行に出たのだから(そう言えば、『フレンズ』でも同じようなエピソードがありましたね~)、全米は大混乱!! さらにその騒動の余韻冷めやらぬうちに、今度はダンサーのケビン・フェダラインと“略奪愛”の末に交際を始めたというのだから、全米は困惑。
そして「結婚は秒読み。ハワイで式を挙げるらしい」という噂が出始めた9月、抜き打ちでLAで“サプライズ・ウェディング”を挙げたのだから、もう全米はてんやわんや!! CDがどれくらい売れたとか楽曲の出来がどうだとかPVを誰が撮ったとか、そんな本業とは関係ナシに、もはや「ブリトニー・スピアーズであること」が、最大の存在価値&ニュースバリューになってきた感すらある。 今年1年で、テレビの芸能ネタで最も取り上げられる回数が多かったセレブ第1位にも見事輝いたとのことで、まさにブリトニーに始まりブリトニーに終わった2004年だったと言えるだろう。
行動予測不可能な小娘に、いい大人たちが振り回された1年だったと言うこともできるかも。
番外:シャキール・オニールの豪邸を、氷室京介が購入!!
実は今年、わたしのハートに最も鋭く突き刺さったのが、このトピックスだったかもしれない。LAタイムズの誌面に「KYOSUKE HIMURO」の文字が躍ったときは、わたしの心も文字通り躍ったものだ。
シャキール・オニールとは、LAに本拠地を置くバスケット・ボールチーム、レイカーズの元スター選手。今年度からチームを移ったためにビバリーヒルズの豪邸を売りに出していたのだが、これを買い取ったのが、我らが氷室京介だったという訳だ。
本来、反体制の旗手の肩書きとも言える「ロッケンローラー」と、「ビバリーヒルズに豪邸を構える」という超オーソリティー的行為……この相反する要素を涼しい顔してスッと受け止められるのは、世界広しといえどもヒムロックを置いて他にいないのでは――と、なんだか妙に納得してしまった。
なお、購入価格は640万ドル(当時の相場で約6億7千万円)。テニスコート、音楽収録スタジオ、オフィスなども完備されており、LAの街並みと海が一度に見渡せる高台に位置しているという。ちなみにわたしの現時点での最大の関心事項は、身長215cmにも及ぶシャック仕様に設えられている邸宅を、170cmの氷室氏がいかに使いこなすのか……ということ。特に気になるのが、トイレ。たぶんトイレの設置位置も、シャック仕様に相当高いと思われる。どうするんだ? どうやって用を足すんだ? 台を使うのか??
自宅のトイレで、台に乗って用を足すヒムロック――それって、かなりロックかもしれない。
そんな激動の1年の総決算&年忘れという意味合いを込め、2004年テレビ界のビッグ・イシューTOP5を、わたくし内田アカツキの独断と偏見で選ばせていただきます。
5位:メアリー・ケイト・オルセンが拒食症に!?
生後わずか10ヶ月にして、当時の大人気ドラマ『フルハウス』にレギュラー出演、以降、同世代の女の子たちの“アイコン”となったスーパー・ツインズ、オルセン姉妹。若干18歳にして年商は10億ドル(約1000億円)に達する(!!!)と言われ、女優であると同時にビジネス・ウーマンでもあるという、正にハリウッド版シンデレラストーリーの体現者のような彼女たち。だが今年は“メアリー・ケイトの激ヤセ”というカタチで、多く焦点が当てられるようになってしまった。
ことの始まりは、今年の初夏。ふたりが共演する映画『ニューヨーク・ミニッツ』のプロモーション活動をメアリー・ケイトがキャンセルしたことから、彼女の健康状態がかんばしくないことが発覚。その原因が拒食症であるとことは、パパラッチらが捕らえた彼女の写真からも一目瞭然だった。頬はこけ、手足は木の枝のように細く、目の周りはくすんだようにくまができている……。
この拒食症の最も大きな原因は、大学進学に伴い住み慣れたLAを離れNYに渡ったことなどによる生活環境の変化、それに伴うストレスの増大などが挙げられていた。その後メアリー・ケイトは一時休学し、専門家たちによる治療を受けるなど健康状態回復に専念。その甲斐あってか大学にも復学し、最近の写真からも、ほとんど元の健康的な状態に戻っている模様がうかがえる。
さて、この今回のメアリー・ケイトの拒食症事件、一般大衆にネガティブな印象を与えたかと言えば、決してそんなことはない。というのも、メアリー・ケイトが公の場に出られない間は、双子のアシュリーがスポークスマン的な役割を果たし、メアリー・ケイトが一日も早く復帰できるようかいがいしく務めている様子などが伝えられたからだ。結果としては二人の姉妹愛がクローズアップされたカタチとなり、世間の高感度もアップ!? 今後もオルセン姉妹ブランドは、ますます勢いを増しそうな機運だ。
4位:ブラピ&ジェニファーが破局の危機!?
エミー賞の授賞式でも街に溢れている芸能関連の雑誌を見ても、やっぱり今全米で最もホットなカップルといえば、ブラッド・ピット&ジェニファー・アニストン! 二人のファッション、行ったレストラン、買い物に入った店などは常に世間の注目の的で、誰もが羨む美男美女カップル……な訳だが、今年は、そんな二人に“破局”の二文字がつきまとった。もちろんどれもゴシップ誌の憶測の域を出ないものではあるが、「ブラッド・ピットは子供を欲しがっているが、ジェニファーは女優としてのキャリアを優先したがっており、二人の間に意見の相違がある」や「二人でいくはずだったロンドン旅行が急遽キャンセルされた」などなど、二人の不仲を裏付けるような事象が大きくクローズアップされていたのだ。
最近の話では、「ジェニファーが結婚指輪をつけていない」という事実が“不仲の証拠”として取り上げられている。“二人に近い関係者”いわく、「これまでジェニファーは、どんなことがあっても結婚指輪を外すようなことはなかった。これは、確実に二人の間に何かあったことを物語っている」のだとか。もちろんその一方で「まったく二人の間に問題はない。指輪をつけていなかったのは、それがジェニファーの近い知人が亡くなり、急遽かけつけたときの様子だったため。二人は今までどおりハッピーだ」と語る、これまた“二人に近い友人”もいたりするのだが……。
3位:『フレンズ』、10年の歴史に幕。
「何事も、始まりがあれば終わりもある……」10年に及ぶ一時代の終焉を迎えるにあたって、ジェニファー・アニンストンは惜別の想いを涙ぐみながらそう語った。過去にも数々の秀逸なコメディをコンスタントに生み出している全米ドラマ界ではあるが、その中でも『フレンズ』は、間違いなく後世に語り継がれる歴史的マスター・ピースとなるだろう。全米年間視聴者数6年連続1位を記録した人気ドラマの最終回は、視聴者数5000万人超え、30秒のCM放送料は200万ドル(2億強)まで高騰するという注目度の高さを見せた。
さて、十年来の“親友たち”を失ったファンの反応はというと、もちろん別れを惜しむ声は今も耐えないが、一方で「ここが頃合い」との受け止め方が大半を占めている。そしてその想いは、おそらく当の出演者たちも同じはず。役者として、ひとつの役を長いこと演じ続けてイメージが固定化してしまうのは、決して喜ばしい傾向ではないからだ。事実、ジョーイを演じるマット・ルブランクは「『フレンズ』が終わったら引退するつもりだった」と語っている。もう十分に働いたしお金も稼いだ……ということもあるだろうが、やはりあまりにジョーイのキャラクターが定着しすぎてしまい、今後役者として活動していくのは厳しいという想いもあったらしい。そんなマットが、結局はジョーイとして役者を続けることになったのは、必然というか皮肉と言うべきか……。いずれにしても、「監督業もやっていきたい」というデビッド・シュワイマーも含め、今後のフレンズ・キャストたちの活動にも注目していきたい。
2位:『CSI』のメインキャスト二人が解雇!?
現在、全米№1ドラマが『CSI』であるのは誰もが異存のないところなのだが、その人気ドラマのメインキャラクターを演じるジョージャ・フォックスとジョージ・イーズが解雇されたという衝撃ニュースが全米を襲ったのは、今年の7月のこと。2700万人にものぼる全米の『CSI』ファンは、それこそしばらく生きた心地がしなかったはずだ。
当初、フォックスとイーズの両者は、秋から始まる新シリーズの収録日初日を「出演料釣り上げ」を目的でボイコットしたため解雇されたと報道された。その後、イーズは「単に寝坊しただけ。番組には当然出たい」とコメントしたため(しかしプロの役者として、収録を寝過ごすのと出演料釣り上げを求めてボイコットするの、一体どっちがマシなんだろう?)、晴れて再契約。フォックスに関しては詳細はイマイチ不明だが、当初の契約から変更ナシで合意に達したとのことでこちらも元の鞘に納まり、めでたく『CSI』はキャストの変更なしで新シーズンのスタートをきることができたのだった。ちなみに二人の1話あたりの出演料は、10万ドル(約1000万)とのこと。
この手の出演料にまつわるゴタゴタは、長期人気ドラマには常につきまとう問題。『ビバリーヒルズ』シリーズのように出演者をとっかえひっかえすることで対応する場合もあるが、『CSI』の場合は複数年の契約を最初から結んでいたとのこと。「人気の上下によって出演料が変わることはない。契約は契約!!」というCBS側の毅然とした発言は、一躍有名になった。なお、先に挙げた『FRIENDS』ではこの手の問題が噴出することを避けるため、デビッド・シュワイマーの提案で、メイン・キャスト6人の出演料は一律横並びにすると取り決めていたという。10年ものあいだ番組を続けられたのは、そのようなチーム・ワークがあってのこと。果たして“科学捜査班”は、今後どれだけチームを維持していけるだろうか?
1位:スキャンダル女王・ブリトニーのひとり相撲に、全米が右往左往!
思えば2004年全米の芸能界は、「ブリトニー電撃結婚!!」の報から始まった。それまで、イン・シンクのジャスティン・ティンバーレイクをはじめ数人の著名人との仲が報道されていたブリトニー・スピアーズが、実際にラス・ベガスで挙式を挙げた相手は、幼なじみの男性。ここまでは「結婚するまでは処女を守る」なんて発言していた清純派のイメージの範疇だったのが、なんと「あれは酔った勢いでやったジョーク」とのことで、入籍から55時間後には婚姻無効を申し出るという奇行に出たのだから(そう言えば、『フレンズ』でも同じようなエピソードがありましたね~)、全米は大混乱!! さらにその騒動の余韻冷めやらぬうちに、今度はダンサーのケビン・フェダラインと“略奪愛”の末に交際を始めたというのだから、全米は困惑。
そして「結婚は秒読み。ハワイで式を挙げるらしい」という噂が出始めた9月、抜き打ちでLAで“サプライズ・ウェディング”を挙げたのだから、もう全米はてんやわんや!! CDがどれくらい売れたとか楽曲の出来がどうだとかPVを誰が撮ったとか、そんな本業とは関係ナシに、もはや「ブリトニー・スピアーズであること」が、最大の存在価値&ニュースバリューになってきた感すらある。 今年1年で、テレビの芸能ネタで最も取り上げられる回数が多かったセレブ第1位にも見事輝いたとのことで、まさにブリトニーに始まりブリトニーに終わった2004年だったと言えるだろう。
行動予測不可能な小娘に、いい大人たちが振り回された1年だったと言うこともできるかも。
番外:シャキール・オニールの豪邸を、氷室京介が購入!!
実は今年、わたしのハートに最も鋭く突き刺さったのが、このトピックスだったかもしれない。LAタイムズの誌面に「KYOSUKE HIMURO」の文字が躍ったときは、わたしの心も文字通り躍ったものだ。
シャキール・オニールとは、LAに本拠地を置くバスケット・ボールチーム、レイカーズの元スター選手。今年度からチームを移ったためにビバリーヒルズの豪邸を売りに出していたのだが、これを買い取ったのが、我らが氷室京介だったという訳だ。
本来、反体制の旗手の肩書きとも言える「ロッケンローラー」と、「ビバリーヒルズに豪邸を構える」という超オーソリティー的行為……この相反する要素を涼しい顔してスッと受け止められるのは、世界広しといえどもヒムロックを置いて他にいないのでは――と、なんだか妙に納得してしまった。
なお、購入価格は640万ドル(当時の相場で約6億7千万円)。テニスコート、音楽収録スタジオ、オフィスなども完備されており、LAの街並みと海が一度に見渡せる高台に位置しているという。ちなみにわたしの現時点での最大の関心事項は、身長215cmにも及ぶシャック仕様に設えられている邸宅を、170cmの氷室氏がいかに使いこなすのか……ということ。特に気になるのが、トイレ。たぶんトイレの設置位置も、シャック仕様に相当高いと思われる。どうするんだ? どうやって用を足すんだ? 台を使うのか??
自宅のトイレで、台に乗って用を足すヒムロック――それって、かなりロックかもしれない。
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