注目トピックス
Vol. 11 チャンドラー役 マシュー・ペリーを悩ます深刻な問題
2005年7月1日
ニヒルでシニカル、そして悩む姿もコケティッシュなチャンドラーを見事に演じたマシュー・ペリー。今回は、マシューの華麗な俳優歴と彼を苦しめる恐ろしい中毒についてご紹介いたします。
TVデビューはお父さんといっしょ
15歳で母元を離れ、ロスに住む父親で俳優のジョン・ベネット・ペリーと一緒に暮らし始めたマシューは、テニスをプレイする傍ら、高校のステージ・プロダクションに積極的に参加し演劇の楽しさを味わうことになります。同じ頃に『Silver Spoons』(1982~1987)『Charles in Charge』(1984~1990)など、父親のコネもありTVドラマにも出演しています。
そんなマシューのTVデビュー作をご存知でしょうか?彼が10歳の時、父主演のロサンジェルス郡保安官事務所の240unitの活躍を描いたドラマ『240-Robert』(1979~1981)に"ちょこっと"出演したのが、芸能界デビューだったのです。両親が生後5ヶ月で離婚してから母親と生活を共にしていたマシューでしたが、父親は手紙などでマシューとの繋がりを保とうと努力し、TVドラマで父親を見るうちにドラマに興味を持った彼を出演させたのだそう。
高校卒業後、南カリフォルニア大学に進学する予定だったマシューは、TVドラマ『Second Chance(Boys Will Be Boys)』のレギュラーキャストのオファーを受け、進学をあっさり断念します。そして、1987年から1年間続いたこのドラマで、マシューは本格的に俳優への道を歩み始めることとなりました。
ビバヒルにもゲスト出演
マシューは、多くのTVドラマに出演しています。1989年にアメリカで大ヒットした『愉快なシーバー家』(1985~1992)に、長女キャロルのボーイフレンド役で出演。1990年になると、これまた爆発的人気コメディであった『Who’s the Boss?』(1984~1992)などにゲスト出演します。1991年になると、アーロン・スペリングの話題作『ビバリーヒルズ高校白書』で主人公の上級生役としてゲスト出演。裕福で頭も良くスポーツ万能で皆から好かれているが、父親との確執に悩むティーンを見事に演じました。
1992年、1993年と数多くのコメディ・ドラマに出演していたマシューの演技が買われ、米NBC局のシットコム『フレンズ』のチャンドラー・ベン役の候補に挙がったわけなのですが、なんと!マシューは指定されたオーディションを受けられなかったのです。他局のドラマに出演中で、スケジュールが合わなかった為ですが、興味を持ったプロデューサーがそのドラマを見てマシューに即決したのだとか。
始め、チャンドラーはゲイ役という設定だったのですが、マシューに実際にあった演出家は予定を変更し、ストレート役になったのです。ドラマでは、ゲイに間違われてばかりのチャンドラーでしたが、それは"名残"だったのかもしれませんね。
『フレンズ』でも気になる体重の変動
『フレンズ』を見ている方は気になっていると思いますが、マシューは太ったり、痩せたり、を繰り返しています。実は、これは鎮痛剤中毒とアルコール中毒によるものなのです。
1997年にジェット・スキーを楽しんでいた最中に事故にあり、痛み止めとして処方された「ヴァイコディン」というモルヒネと同等機能を持つ麻薬含有の鎮痛剤を常用するようになり、中毒状態に陥ってしまったのです。この薬、実は私も飲んだことがあります。アメリカで開腹手術を行った後3日間だけ頂けたのですが、確かにピタッと痛みが止まるんですよ。退院時、処方箋を欲しいと担当医に頼んだところ「非常に高い中毒性があるのでタイラノール(日本でいうセデスみたいな市販の鎮痛剤)を飲んで頑張ってみて下さい」と言われました。もちろんタイラノールでは痛みが消えるわけもありません。ハードなスケジュールで仕事をしていたマシューにとって、あの薬は痛みを止めてくれる最高の薬だったろうと思います。
他の麻薬中毒同様、薬を常用している時は、食欲が極端に減るため体重も激減します。そしてリハビリなどで中毒から抜け出すと、急激に太り始めるのです。2回に渡りリハビリ施設に入院したマシューは『フレンズ』の共演者やスタッフにも支えられ、シーズン6には完全に中毒から抜け出すことが出来ました。
しかし、今度は大量のアルコールを摂取するようになり、膵臓に炎症を起こして入院してしまいます。シーズン7に入ってもアルコールを断ち切れず病状は悪化。これが原因で15キロ以上も体重が激減したのです。再び入院したマシューは、退院時には体重が激増してしまいます。
アルコール中毒に関しては、現在も戦っていると噂されているマシューですが、リハビリ施設に何度か入院して中毒状態から抜け出そうと必死の努力をしているとのことです。
ちなみに、マシューがこれらの中毒に苦しんでいる時、一番の理解者となり精神的にサポートし、応援し続けたのはモニカ役のコートニー・コックスでした。ドラマの中で夫婦となった彼らは、実生活では最高の友~フレンズ~だったのです。
<今回入りきらなかったマシューの恋愛遍歴は次回お届けします!お楽しみに!>
TVデビューはお父さんといっしょ
15歳で母元を離れ、ロスに住む父親で俳優のジョン・ベネット・ペリーと一緒に暮らし始めたマシューは、テニスをプレイする傍ら、高校のステージ・プロダクションに積極的に参加し演劇の楽しさを味わうことになります。同じ頃に『Silver Spoons』(1982~1987)『Charles in Charge』(1984~1990)など、父親のコネもありTVドラマにも出演しています。
そんなマシューのTVデビュー作をご存知でしょうか?彼が10歳の時、父主演のロサンジェルス郡保安官事務所の240unitの活躍を描いたドラマ『240-Robert』(1979~1981)に"ちょこっと"出演したのが、芸能界デビューだったのです。両親が生後5ヶ月で離婚してから母親と生活を共にしていたマシューでしたが、父親は手紙などでマシューとの繋がりを保とうと努力し、TVドラマで父親を見るうちにドラマに興味を持った彼を出演させたのだそう。
高校卒業後、南カリフォルニア大学に進学する予定だったマシューは、TVドラマ『Second Chance(Boys Will Be Boys)』のレギュラーキャストのオファーを受け、進学をあっさり断念します。そして、1987年から1年間続いたこのドラマで、マシューは本格的に俳優への道を歩み始めることとなりました。
ビバヒルにもゲスト出演
マシューは、多くのTVドラマに出演しています。1989年にアメリカで大ヒットした『愉快なシーバー家』(1985~1992)に、長女キャロルのボーイフレンド役で出演。1990年になると、これまた爆発的人気コメディであった『Who’s the Boss?』(1984~1992)などにゲスト出演します。1991年になると、アーロン・スペリングの話題作『ビバリーヒルズ高校白書』で主人公の上級生役としてゲスト出演。裕福で頭も良くスポーツ万能で皆から好かれているが、父親との確執に悩むティーンを見事に演じました。
1992年、1993年と数多くのコメディ・ドラマに出演していたマシューの演技が買われ、米NBC局のシットコム『フレンズ』のチャンドラー・ベン役の候補に挙がったわけなのですが、なんと!マシューは指定されたオーディションを受けられなかったのです。他局のドラマに出演中で、スケジュールが合わなかった為ですが、興味を持ったプロデューサーがそのドラマを見てマシューに即決したのだとか。
始め、チャンドラーはゲイ役という設定だったのですが、マシューに実際にあった演出家は予定を変更し、ストレート役になったのです。ドラマでは、ゲイに間違われてばかりのチャンドラーでしたが、それは"名残"だったのかもしれませんね。
『フレンズ』でも気になる体重の変動
『フレンズ』を見ている方は気になっていると思いますが、マシューは太ったり、痩せたり、を繰り返しています。実は、これは鎮痛剤中毒とアルコール中毒によるものなのです。
1997年にジェット・スキーを楽しんでいた最中に事故にあり、痛み止めとして処方された「ヴァイコディン」というモルヒネと同等機能を持つ麻薬含有の鎮痛剤を常用するようになり、中毒状態に陥ってしまったのです。この薬、実は私も飲んだことがあります。アメリカで開腹手術を行った後3日間だけ頂けたのですが、確かにピタッと痛みが止まるんですよ。退院時、処方箋を欲しいと担当医に頼んだところ「非常に高い中毒性があるのでタイラノール(日本でいうセデスみたいな市販の鎮痛剤)を飲んで頑張ってみて下さい」と言われました。もちろんタイラノールでは痛みが消えるわけもありません。ハードなスケジュールで仕事をしていたマシューにとって、あの薬は痛みを止めてくれる最高の薬だったろうと思います。
他の麻薬中毒同様、薬を常用している時は、食欲が極端に減るため体重も激減します。そしてリハビリなどで中毒から抜け出すと、急激に太り始めるのです。2回に渡りリハビリ施設に入院したマシューは『フレンズ』の共演者やスタッフにも支えられ、シーズン6には完全に中毒から抜け出すことが出来ました。
しかし、今度は大量のアルコールを摂取するようになり、膵臓に炎症を起こして入院してしまいます。シーズン7に入ってもアルコールを断ち切れず病状は悪化。これが原因で15キロ以上も体重が激減したのです。再び入院したマシューは、退院時には体重が激増してしまいます。
アルコール中毒に関しては、現在も戦っていると噂されているマシューですが、リハビリ施設に何度か入院して中毒状態から抜け出そうと必死の努力をしているとのことです。
ちなみに、マシューがこれらの中毒に苦しんでいる時、一番の理解者となり精神的にサポートし、応援し続けたのはモニカ役のコートニー・コックスでした。ドラマの中で夫婦となった彼らは、実生活では最高の友~フレンズ~だったのです。
<今回入りきらなかったマシューの恋愛遍歴は次回お届けします!お楽しみに!>
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