Vol.100 2012年最もイメチェンに成功した マイリー・サイラスのサクセスストーリー Part5 マイリーが築いてきたキャリア

「Part4 恋多きマイリーのプライベート・ライフ」からの続き


2月末から、最愛の婚約者、リアム・へムスワーズとの破局説が流れているマイリー・サイラス。

きっかけは、リアムが「マッドメン」に出演しているジャニュアリー・ジョーンズと一緒にパーティー会場から出てきて、2人で車に乗り込むところをパパラッチされたこと。この直後から、マイリーはTwitter更新を止め、婚約指輪を外したため、「浮気したことに怒っている」とタブロイドは大騒ぎ。リアムがオーストラリアに一時帰国したときは、「確実に別れた」「距離を持つことにしたらしい」と、様々な憶測が飛び交いました。

3月後半になり、リアムはロサンゼルスに戻り、マイリーも婚約指輪を再びはめました。そして、「指輪はお直ししていただけ。別れてなんていない」と公言し、ファンを安堵させました。

連日、続いているマイリーとリアムの破局報道。これもマイリーが若き大スターだからこそなのでしょう。

今回はマイリー・サイラスが築いたキャリアを、ご紹介します。


■ディズニーとマルチ契約を結んだ初のアーティストに

2006年3月24日に放送がスタートしたディズニーチャンネルの青春ドラマ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」。記念すべき第一話は540万人が視聴し、同局で放送されたシリーズのプレミアで、最高の視聴率を獲得する快挙となりました。ドラマだけでなく、映画も2作製作。「Hannah Montana & Miley Cyrus: Best of Both Worlds Concert」(3Dコンサートドキュメンタリー映画)と「Hannah Montana: The Movie」の2つとも、記録的な大ヒットとなりました。

「ハンナ・モンタナ」は、単なるアイドル青春ドラマとしてだけでなく、親子の絆、友情、子供が成長する葛藤などを見事に描いていると、その内容も評価されました。あの、エミー賞の子供向け番組部門にも、2007年から2010年まで、4年連続してノミネートされているのです。

演技力だけでなく歌唱力も絶賛されたマイリーは、ディズニーと、テレビ、映画、音楽、コンシューマ向け製品の、4部門で契約を結んだ初のアーティストにもなりました。


■全てにおいてナンバーワン

マイリーが歌手としてリリースした初のスタジオアルバムは、ハンナ・モンタナの名でこの世に送り出しました。ドラマのサントラだったのですが、全米チャート初登場第一位を獲得。実は、TV番組サントラが全米チャート初登場一位になったことは、これまでなく、世間にマイリーの存在を知らしめることになりました。

2番目のスタジオアルバムは、2007年にマイリー・サイラスの名前でリリース。ディズニーチャンネル・デビュー後、わずか1年で、ソロ・アルバムデビューしたとして、当時は大きな話題となりました。

2007年はマイリーにとって忙しい年になり、初のツアーも決行。この「Best of Both Worlds」ツアー(2007年10月～2008年3月)は、1回のツアーで100万人を動員するという記録をつくりました。そして、この年の終わりには、ディズニーのアニメーション映画「ボルト」で声優を務めました。

マイリーは、この2007年に、1800万ドル(約17億円)を稼いだと報道されています。2008年には2500万ドル(約24億円)の収入があったと伝えられており、「最もリッチなティーン・セレブ」と称されるようになったのです。


■17歳で自叙伝執筆

16歳の誕生日は、ディズニーのアイドルらしく、ディズニーランドを貸切り開催。参加チケットは250ドルと高額だったにもかかわらず、5000人が集まり、マイリーは上機嫌で大好きな紫色のカーペットを歩き、笑顔を振りまきました。

「ハンナ・モンタナ」がスタートして3年。数々の記録をつくったマイリーは、2009年、わずか17歳で自叙伝を執筆。契約金は破格の10億円だと伝えられました。「Miles To Go」という題名のこの本は、3月にリリースされたのですが、これまでに200万冊以上を売り上げており、ベストセラーになっています。

また、この2009年には「Time of Our Lives」というミニアルバムをリリース。マイリーは、同じ時期にマックスアズリア(BCBGマックスアズリア)と共同で、大手ストアー、ウォルマートで販売するためのクロージングラインを手がけていますが、ミニアルバムは、このクロージングラインとシンクロする形でリリースされたのでした。


<次回は進化、成長するマイリー・サイラス。ラストです!お楽しみに!>