Vol.110 女優としても一流、歌手としても一流のデミ・ロヴァート

「Vol.109 ディズニー・チャンネル出身のカリスマ的スター、デミ・ロヴァート」からの続き


5月20日、国民的オーディション番組「アメリカン・アイドル」のシーズン13ファイナルにパフォーマーとして出演したデミ・ロヴァート。今シーズン「アメアイ」で勝ち進んだ女性コンテスタントたちと共に「Really Don’t Care」「Neon Lights」を披露し、会場を大いに盛り上げました。

デミの魅力は、素晴らしい歌唱力はもちろんのこと、全身で歌詞を表現するパフォーマーとしての才能です。「アメアイ」でも観客に語りかけるように歌い、会場と一体となっていました。審査員のジェニファー・ロペスものりのりで踊っていたほどだったのです。

【動画】デミ・ロヴァート、「アメアイ」でパフォーマンス!　ジェニファー・ロペスものりのり♪


6月6日まで行われる「Neon Lightsツアー」も大好評のデミ。今回も、そんな彼女の”これまで”をご紹介いたします!


■ディズニー・チャンネルに認められた演技力と歌唱力

2007年、15歳のデミはディズニー・チャンネルの「As the Bell Rings」に出演し、いくつかの曲を披露。ディズニー・チャンネルに「次はこの子をアイドルにしよう」とロックオンされました。

2008年6月20日、全米の少女たちから絶大的な支持を受けていたジョナス・ブラザーズ主演のディズニーチャンネルオリジナル映画「キャンプ・ロック」が放送され、ヒロイン役を演じたデミは一躍脚光を浴びることに。この年にデミはウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下にあるハリウッド・レコードと契約をしており、「キャンプ・ロック」のサントラにも参加。ジョー・ジョナスとデミがデュエットした「THIS IS ME」はビルボードのトップ10入りする大ヒットとなりました。


■大好きな歌でファンの心をわしづかみに

演技力だけでなく歌唱力も抜群だと認められた彼女は、この勢いにのって音楽のキャリアを進めようと決心。初のツアー「Demi Live! Warm Up Tour」を決行した後、ジョナス・ブラザーズの2008年ツアー「Burning Up Tour」にも参加。オープニングを務め、トゥイーンやティーンの間で一気に人気が高まりました。

歌うことで同世代の心をつかんだデミは、確かな手ごたえを感じ、同年9月にファーストアルバム「ドント・フォーゲット」をリリース。アルバムは最初の週に9万枚を売り上げ、ビルボード200初登場第2位を記録するという大ヒットとなりました。

2009年に放送がスタートしたディズニー・チャンネル一押しの青春コメディ「サニー with チャンス」の主役を務め、お茶の間にも顔が知られるようになったデミは、この頃からアイドルとして目まぐるしい日々を送るようになります。ディズニー・チャンネルからの期待に応えようと与えられた仕事は全てこなし、同年6月にはテレビ映画「プリンセス・プロテクション・プログラム」で大親友のセレーナ・ゴメスと共演。セレーナも2008年から放送されていた「ウェイバリー通りのウィザードたち」でディズニー・チャンネルの顔となっており、2大アイドルの夢の共演だとファンを大喜びさせました。デミにとっても6歳のときに「一緒にスターになろうね」と誓い合った大親友との、夢のような共演で、撮影はとても楽しかったと回想しています。


■絶賛された「グレイズ・アナトミー」での演技

2009年7月にリリースした、ポップ色の強いセカンドアルバム「ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン」はビルボード200初登場第1位に輝き、アイドル歌手としての地位を不動のものとしました。デミはいじめが原因で学校に行くのを止め、ホームスクーリングで勉強をしていましたが、この年に無事、高等学校の課程を修了しています。

2010年になるとデミはさらに忙しい日々を送るようになります。「サニー with チャンス」のほか、「キャンプ・ロック2」にも出演。もちろんサントラにも参加し、大ヒットへと導きました。「サニー with チャンス」のサントラもリリースしており、人気ドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」で統合失調症に苦しむ若き患者を熱演。地上派の番組に出演したことにより、さらに多くの人たちがデミのことを知るようになりました。

周囲の期待を背負いがむしゃらにスターダムを駆け上がっていったデミ。しかし、はじけるような笑顔と力強い歌声の裏で、重度のストレスからくる問題を抱えていました。2011年もデミは大活躍するのですが、精神状態はギリギリで、11月にとうとうメルトダウンを起こしてしまったのです。


<次回は、人気絶頂でリハビリ更生を決意したデミの復活までの足取りをご紹介します。お楽しみに!>

>>Vol.111 ティーンのリーダー的存在、ナチュラルでスピリチュアルなデミ・ロヴァートへ