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Vol.21 『ER』ベントン役 エリック・ラ・サルの役作りとは?
2006年5月15日
ニヒルでクールな医師ピーター・ベントンは、研修医であるカーターに冷たく接するヒール役かと思いきや、人情味溢れる心に残るシーンにも多く登場しています。外科医師として一匹狼的な存在で、恋愛においても情熱的な感情を表に表さない、つかみどころのないキャラクターを見事に演じたエリック・ラ・サルを、今回はご紹介いたします!
名門ジュリアードで演劇を学ぶ
コネチカット州のハートフォード出身のエリック・ラ・サールは、1962年07月23日生まれ。あの名門ジュリアード音楽院の演劇部門で2年間学び、ニューヨーク大学で演劇学士号を取得しています。大学卒業寸前に、あのジョセフ・パップ監督のシェークスピア舞台劇出演が決り、その後ブロードウェイ、オフブロードウェイと舞台を中心に活動をします。
舞台だけでなく、数多くの映画やテレビドラマにも出演しており、1985年に昼メロドラマ『One Life to Live』に、1987年には同じく昼メロ『Another World』に出演しています。地道にキャリアを積んでいったエリックですが、決して役には恵まれていたとはいえない状態が続きました。
しかし、1991年にロサンゼルスに移り住んだことが大きな転機になります。
ディタイムからプライムタイムへ
これまでディタイムの昼メロに多く出演していたエリックでしたが、ロサンゼルスに拠点を移してからは『L.A. Law』(1991)『タイムマシーンにお願い』(1992)『The Human Factor』(1992)などなど、プライムタイムのドラマ、それも話題作に出演するようになります。ちなみに『The Human Factor』でも医者の役を演じていました。
またドラマだけでなく、テレビ映画にも積極的に出演するようになり、1994年にはブルース・ウィルス主演のエロティック・サスペンス映画『薔薇の素顔』に出演。
ロス移住前ですが、1988年に出演したエディ・マーフィ主演の映画『星の王子ニューヨークへ行く』では、いじわるな御曹司役を演じていましたよね。個人的にはこの映画がとても印象に残っており『ER』で彼を最初に見た時はびっくりしました。
ちなみに『星の~』では長髪に時代を感じさせるファッションを身にまとっており『ER』のベントン役とは全く異なるキャラクターを見事に演じています。『星の~』を見たことのない方はぜひ見て下さい!コメディもいけるんだ~と驚くこと間違いなしです。
主治医から学んだベントンのキャラ
1994年『ER』の最もつかみどころのないキャラクター、ピーター・ベントン役を手に入れたエリックですが、実はベントン役の第一候補ではありませんでした。後にアル・ブレ役で出演することになったマイケル・ビーチが、キャスティング・ディレクターの第一候補だったのです。
しかし、製作総指揮者であるジョン・ウェールズが、マイケルではベントン役を演じこなせないと判断。エリックが抜擢されたのでした。
研修医のカーターに冷たく当たり「嫌なやつ」と思わせる反面、病気の母親には反抗的な態度を一切見せずに優しく接したり、患者の心の奥底に触れる一面をチラッと見せたりして「本当は優しいやつ」と視聴者に感動を与える名優として、エリックは全米に認知されるようになったのです。
エリックは、ベントン役を演じるにあたり「医者を演じるのではなく、ピーター・ベントンという1人の人間を演じるように心がけた」とインタビューで語っています。そして、あの威圧的な態度は、なんと彼の主治医から学んだのだそうです。なんでも、とっても威圧的で必要以上のことは話さないぶっきらぼうな主治医なのだそうで、ベントンが医師と患者と接する時は、彼を参考して演じていたのだそう。
2002年に『ER』降板した後は、監督や脚本など幅広く活躍しており、2003年には『トワイライト・ゾーン』の「Memphis」というエピソードの脚本、監督、出演を担当しています。趣味はマーシャルアートと料理(ラザニアが得意料理だそう!)というエリック。今後の活躍に大いに注目したいところですよね。
<次回は、ニヒルでクール医師なスーザン・ルイスを演じているシェリー・ストリングフィールドです。お楽しみに!>
名門ジュリアードで演劇を学ぶ
コネチカット州のハートフォード出身のエリック・ラ・サールは、1962年07月23日生まれ。あの名門ジュリアード音楽院の演劇部門で2年間学び、ニューヨーク大学で演劇学士号を取得しています。大学卒業寸前に、あのジョセフ・パップ監督のシェークスピア舞台劇出演が決り、その後ブロードウェイ、オフブロードウェイと舞台を中心に活動をします。
舞台だけでなく、数多くの映画やテレビドラマにも出演しており、1985年に昼メロドラマ『One Life to Live』に、1987年には同じく昼メロ『Another World』に出演しています。地道にキャリアを積んでいったエリックですが、決して役には恵まれていたとはいえない状態が続きました。
しかし、1991年にロサンゼルスに移り住んだことが大きな転機になります。
ディタイムからプライムタイムへ
これまでディタイムの昼メロに多く出演していたエリックでしたが、ロサンゼルスに拠点を移してからは『L.A. Law』(1991)『タイムマシーンにお願い』(1992)『The Human Factor』(1992)などなど、プライムタイムのドラマ、それも話題作に出演するようになります。ちなみに『The Human Factor』でも医者の役を演じていました。
またドラマだけでなく、テレビ映画にも積極的に出演するようになり、1994年にはブルース・ウィルス主演のエロティック・サスペンス映画『薔薇の素顔』に出演。
ロス移住前ですが、1988年に出演したエディ・マーフィ主演の映画『星の王子ニューヨークへ行く』では、いじわるな御曹司役を演じていましたよね。個人的にはこの映画がとても印象に残っており『ER』で彼を最初に見た時はびっくりしました。
ちなみに『星の~』では長髪に時代を感じさせるファッションを身にまとっており『ER』のベントン役とは全く異なるキャラクターを見事に演じています。『星の~』を見たことのない方はぜひ見て下さい!コメディもいけるんだ~と驚くこと間違いなしです。
主治医から学んだベントンのキャラ
1994年『ER』の最もつかみどころのないキャラクター、ピーター・ベントン役を手に入れたエリックですが、実はベントン役の第一候補ではありませんでした。後にアル・ブレ役で出演することになったマイケル・ビーチが、キャスティング・ディレクターの第一候補だったのです。
しかし、製作総指揮者であるジョン・ウェールズが、マイケルではベントン役を演じこなせないと判断。エリックが抜擢されたのでした。
研修医のカーターに冷たく当たり「嫌なやつ」と思わせる反面、病気の母親には反抗的な態度を一切見せずに優しく接したり、患者の心の奥底に触れる一面をチラッと見せたりして「本当は優しいやつ」と視聴者に感動を与える名優として、エリックは全米に認知されるようになったのです。
エリックは、ベントン役を演じるにあたり「医者を演じるのではなく、ピーター・ベントンという1人の人間を演じるように心がけた」とインタビューで語っています。そして、あの威圧的な態度は、なんと彼の主治医から学んだのだそうです。なんでも、とっても威圧的で必要以上のことは話さないぶっきらぼうな主治医なのだそうで、ベントンが医師と患者と接する時は、彼を参考して演じていたのだそう。
2002年に『ER』降板した後は、監督や脚本など幅広く活躍しており、2003年には『トワイライト・ゾーン』の「Memphis」というエピソードの脚本、監督、出演を担当しています。趣味はマーシャルアートと料理(ラザニアが得意料理だそう!)というエリック。今後の活躍に大いに注目したいところですよね。
<次回は、ニヒルでクール医師なスーザン・ルイスを演じているシェリー・ストリングフィールドです。お楽しみに!>
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