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Vol.23 『ER』カーター役ノア・ワイリーとグリーン先生役アンソニー・エドワーズとの共通点とは?
2006年7月18日
『ER 緊急救命室』でノア・ワイリーが演じたジョン・カーターは放送開始時まだ医学生で、プロフェッショナルな他のERスタッフよりかは、ERにという特殊な職場に慣れていない視聴者側に近い思考を持っていました。ドジでお坊ちゃま気質が抜けずベントンに厳しくしごかれていたカーターは番組と共に大きく成長し、現在BSで放送中の『ER 緊急救命室11』ではベテラン中のベテランで風格さえ漂っています。今回は 『ER』を代表する俳優ノア・ワイリーをご紹介いたします。
出身はハリウッド
ノア・ワイリーは、1971年6月4日にカリフォルニア州ハリウッドで生まれ。3人兄弟の第二子として電気工事士の父と整形外科婦長だった母との間に生まれました。しかし、両親は1977年に離婚。
いったんは父親に引き取られましたが、母親がフィルム修復技術者で映画のプロデューサーも手がけていたジェームズ・カッツと再婚した後は、母親と住むようになります。ジェームズは前妻との間にできた3人の子供を引き取っており、ノアの母親との間にも一人子供を儲けたため兄弟姉妹が6人もいるという大家族の中で彼は育ちました。
サッチャー校の寄宿舎で過ごした青春時代、ノアは野球選手になることを夢見ますが才能がないと断念します。ちなみに、現在も大の野球ファンで野球選手カードやメジャーリーグに関するアンティークなどを集めるのが趣味で、かなり豪華なコレクションを持つそうです。
演劇に没頭
役者を志すようになったノアは、義理の父親で業界に詳しいジェームズのアドバイスと理解を得ます。高校在住時にノースウエスタン大学の舞台芸術プログラムで演劇の基礎を学び、ハイスクール・プレイに参加するようになるのです。
高校時代に手がけた脚本が賞を受賞するなど手ごたえを感じたノアは高校卒業後、大学に進学することを止めて有名な演劇コーチであるラリー・モスの元で演劇を勉強します。ご存知の方も多いかと思いますが、ラリー・モスは、ヘレン・ハント、ヒラリー・スワンク、ジェイソン・アレクサンダー など数多くのハリウッド・スターたちに演劇を教えた名コーチです。
数多くの舞台にちょい役として立ち経験を積み重ねる一方、この頃ノアはbusboyと呼ばれるウェイターの助手として皿洗いなどをしながら生計を立てています。
NBCでテレビデビュー
1990年米NBCネットワークで放送されていたミニシリーズ『Blind Faith』にちょい役で出演し、テレビ・デビューしたノアは、翌年公開された『Crooked Hearts』で映画デビューを果たします。実は1985年に公開された『Lust in the Dust』にも出ているのですが、この時はエキストラでエンディングロールに名前も載っていないため『Crooked Hearts』が彼が役者として出演した最初の映画だと見てよいでしょう。
その後、トム・クルーズとジャック・ニコルソン主演の映画『ア・フュー・グッドメン』(1992)など映画やドラマに小さな役で出演していたノアは、『ER』パイロット版の脚本を読み電撃が走ったのだそうです。それまで契約期間の長いテレビシリーズへの出演は避けたいと考えていた彼ですが、脚本があまりにも素晴らしく気に入ったため5年間契約という条件にもかかわらず『ER』のオーディションを受けて、3回目のオーディションで見事にジョン・カーターの役を手に入れたのでした。
母親からアドバイス
ジョン・カーターは、米国ハーバード大学メディカルスクール医学生時代のマイケル・クライアント(『ER』を手がけた作家)がモデルだといわれており、ノアも彼が執筆した自伝書とも言える「インナー・トラヴェルズ」などを読み役作りに没頭。しかし、マイケルは「ジョン・カーターのモデルは自分でない」と言い、ERに出てくる全ての医師が彼の分身のようなものだとノアに語ったため、彼はとにかく医学生に関する多くの本を読み参考にしたのだそうです。また、看護婦である母親からもアドバイスをもらい、とても役に立ったとコメントしています。
『ER』出演時には、まだ23歳だったノアですが、シーズン11までレギュラーとして出演し全米で愛されるキャラクターとなったのでした。
『ER』にレギュラー出演しながらも、殺人的なスケジュールをぬって、ジェニファー・ロペス主演の映画『イナフ』(2002)や、話題を呼んだテレビ映画『Pirates of Silicon Valley』(1999)などに出演するなど積極的に仕事をこなしています。
ノアの妻もメイクアップ・アーティスト
私生活では2000年5月に、映画『The Myth of Fingerprints』(1997)で出会った3歳年上のメイクアップ・アーティストのトレイシー・ワービンと3年間の同棲を経て結婚。2002年11月に長男オーウィンが、2005年10月に長女オーデンが生まれています。
マーク・グリーン役を演じたアンソニー・エドワーズの妻もメイクアップ・アーティストですが、ノアもアンソニー同様、子供たちとの時間をもっと欲しいという理由で『ER』を降板しました。同番組のファースト・シーズンから、メイン・レギュラーとして登場し続けていた、最後のオリジナル・キャストだった彼は、それ以後もセミ・レギュラーという形で番組には参加していました。
『ER』ファンにとって、ジョン・カーターの成長は親しい友人、または身内のように嬉しいものだったと思います。嬉しい思いも辛い思いも沢山味わったキャラクターだっただけに、本当にご苦労様と言いたいところですよね。
ちなみにノアは、ビーガン(vegan)と呼ばれる完全菜食者であり卵も乳製品も一切口にしません。チャリティーなどに積極的に参加している彼は、少しづつですがドラマや映画の仕事もしているので、今後の活躍に期待したいところです。
<次回は、嫌われ者だけれど実は繊細な心を持つ医師ケリー・ウィーバーを演じているローラ・イネスです。お楽しみに!>
出身はハリウッド
ノア・ワイリーは、1971年6月4日にカリフォルニア州ハリウッドで生まれ。3人兄弟の第二子として電気工事士の父と整形外科婦長だった母との間に生まれました。しかし、両親は1977年に離婚。
いったんは父親に引き取られましたが、母親がフィルム修復技術者で映画のプロデューサーも手がけていたジェームズ・カッツと再婚した後は、母親と住むようになります。ジェームズは前妻との間にできた3人の子供を引き取っており、ノアの母親との間にも一人子供を儲けたため兄弟姉妹が6人もいるという大家族の中で彼は育ちました。
サッチャー校の寄宿舎で過ごした青春時代、ノアは野球選手になることを夢見ますが才能がないと断念します。ちなみに、現在も大の野球ファンで野球選手カードやメジャーリーグに関するアンティークなどを集めるのが趣味で、かなり豪華なコレクションを持つそうです。
演劇に没頭
役者を志すようになったノアは、義理の父親で業界に詳しいジェームズのアドバイスと理解を得ます。高校在住時にノースウエスタン大学の舞台芸術プログラムで演劇の基礎を学び、ハイスクール・プレイに参加するようになるのです。
高校時代に手がけた脚本が賞を受賞するなど手ごたえを感じたノアは高校卒業後、大学に進学することを止めて有名な演劇コーチであるラリー・モスの元で演劇を勉強します。ご存知の方も多いかと思いますが、ラリー・モスは、ヘレン・ハント、ヒラリー・スワンク、ジェイソン・アレクサンダー など数多くのハリウッド・スターたちに演劇を教えた名コーチです。
数多くの舞台にちょい役として立ち経験を積み重ねる一方、この頃ノアはbusboyと呼ばれるウェイターの助手として皿洗いなどをしながら生計を立てています。
NBCでテレビデビュー
1990年米NBCネットワークで放送されていたミニシリーズ『Blind Faith』にちょい役で出演し、テレビ・デビューしたノアは、翌年公開された『Crooked Hearts』で映画デビューを果たします。実は1985年に公開された『Lust in the Dust』にも出ているのですが、この時はエキストラでエンディングロールに名前も載っていないため『Crooked Hearts』が彼が役者として出演した最初の映画だと見てよいでしょう。
その後、トム・クルーズとジャック・ニコルソン主演の映画『ア・フュー・グッドメン』(1992)など映画やドラマに小さな役で出演していたノアは、『ER』パイロット版の脚本を読み電撃が走ったのだそうです。それまで契約期間の長いテレビシリーズへの出演は避けたいと考えていた彼ですが、脚本があまりにも素晴らしく気に入ったため5年間契約という条件にもかかわらず『ER』のオーディションを受けて、3回目のオーディションで見事にジョン・カーターの役を手に入れたのでした。
母親からアドバイス
ジョン・カーターは、米国ハーバード大学メディカルスクール医学生時代のマイケル・クライアント(『ER』を手がけた作家)がモデルだといわれており、ノアも彼が執筆した自伝書とも言える「インナー・トラヴェルズ」などを読み役作りに没頭。しかし、マイケルは「ジョン・カーターのモデルは自分でない」と言い、ERに出てくる全ての医師が彼の分身のようなものだとノアに語ったため、彼はとにかく医学生に関する多くの本を読み参考にしたのだそうです。また、看護婦である母親からもアドバイスをもらい、とても役に立ったとコメントしています。
『ER』出演時には、まだ23歳だったノアですが、シーズン11までレギュラーとして出演し全米で愛されるキャラクターとなったのでした。
『ER』にレギュラー出演しながらも、殺人的なスケジュールをぬって、ジェニファー・ロペス主演の映画『イナフ』(2002)や、話題を呼んだテレビ映画『Pirates of Silicon Valley』(1999)などに出演するなど積極的に仕事をこなしています。
ノアの妻もメイクアップ・アーティスト
私生活では2000年5月に、映画『The Myth of Fingerprints』(1997)で出会った3歳年上のメイクアップ・アーティストのトレイシー・ワービンと3年間の同棲を経て結婚。2002年11月に長男オーウィンが、2005年10月に長女オーデンが生まれています。
マーク・グリーン役を演じたアンソニー・エドワーズの妻もメイクアップ・アーティストですが、ノアもアンソニー同様、子供たちとの時間をもっと欲しいという理由で『ER』を降板しました。同番組のファースト・シーズンから、メイン・レギュラーとして登場し続けていた、最後のオリジナル・キャストだった彼は、それ以後もセミ・レギュラーという形で番組には参加していました。
『ER』ファンにとって、ジョン・カーターの成長は親しい友人、または身内のように嬉しいものだったと思います。嬉しい思いも辛い思いも沢山味わったキャラクターだっただけに、本当にご苦労様と言いたいところですよね。
ちなみにノアは、ビーガン(vegan)と呼ばれる完全菜食者であり卵も乳製品も一切口にしません。チャリティーなどに積極的に参加している彼は、少しづつですがドラマや映画の仕事もしているので、今後の活躍に期待したいところです。
<次回は、嫌われ者だけれど実は繊細な心を持つ医師ケリー・ウィーバーを演じているローラ・イネスです。お楽しみに!>
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