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Vol.26 『ER』のイケメン ルカ役ゴラン・ヴィシュニックってどんな人?

2006年10月11日
『ER 緊急救命室』のルカ・コバッチュはクロアチア出身というキャラクターでクロアチア紛争で妻子を目の前で亡くしたという悲惨な過去を持ち、他人には心を開こうとはしない影のあるキャラクター。女性には苦労せず手当たり次第だったり、酒びたりで自暴自棄になっていた時期もありましたが、患者に接する姿からルカの苦悩や心の奥底にある優しさなどが見え隠れし、人気の高いキャラクターです。今回は『ER』でブレイクしたクロアチア出身の俳優ゴラン・ヴィシュニックをご紹介します。

落下傘兵だった
ゴランは1972年9月9日、旧ユーゴスラビア・クロアチア、現シベニク・クロアチア共和国で、バス・ドライバーの父とフード・マーケットで働く母との間に第二子として誕生しました。

子供の頃から舞台に立つようになり、1988年16歳の時ユーゴスラビア映画『Braća po materi』で銀幕デビューを飾ります。

しかし、その二年後にユーゴスラビア軍に入隊し落下傘兵としての訓練を受けた後、クロアチア人とセルビア人の民族対立、いわゆるクロアチア紛争に参加。ちなみに、腹部に大きな傷跡がありますが、これは胃潰瘍の手術の跡で戦争で負傷したものではないそうです。

最年少でハムレットを熱演
その後、劇場など文化レベルの高い地域として知られるクロアチアのザグレブにある演劇アカデミーから入学の許可をもらいます。入学するためには軍を抜けなければならず、ゴランの兄が自ら進んで彼の代わりにと入隊。兄の助けがあってゴランはこのアカデミーで本格的に演劇を学ぶことができたのです。

演技のセンスは抜群であった彼は最年少でシェークスピアのハムレット役を手に入れ1993年から2000年までハムレット役を演じていました。193センチと長身なので舞台でもかなりの存在感があったそうで、国際的に認知されているクロアチアのトゥブロクニク・サマー・フェスティバルで賞を獲得。内外から注目されるようになったのです。

その後、ジョージ・クルーニー主演の『The Peacemaker』(1997)など多くのハリウッド映画にちょい役として出演するようになり、1998年にはマドンナのミュージックPV「Power of Goodbye」に出演しています。

ルカ・コバッチュはゴランが命名
1999年、シーズン6から『ER』レギュラー入りしたゴランは、脚本化がクロアチアの名前に精通していなからと演じるキャラクターの名前を考えてくれと頼まれます。

ゴランは甥の名前であるルカと、親友の苗字と同じ発音のコバッチュを合体させ、ルカ・コバッチュとキャラクターを名づけたのでした。

現時点ではゴランは『ER』シーズン13までしか出演契約しておらず、更新していません。まだ予定はたてていないとのことですが、シーズン13は9月21日にスタートしたばかりなので契約更新するのかどうなのかが注目されています。

名監督の娘と結婚
私生活でクロアチア出身の俳優で『M:I-2』(2000)や『アイズ・ワイド・シャット』(1999)などに出演していたレイド・セルベッジアの娘ルーシィアと交際していたものの破局。1999年8月にクロアチアの名監督で大きな権力を持つといわれるアントン・Vrdoljakの娘イヴァナと結婚しました。

動物愛護にも強い興味を示しPETAのスポークスマンとして活動をしたりしています。

現在はカルフォルニアに住んでいますが、ハリウッドに限らずクロアチアでも俳優活動を続けており、義理父が監督を務めるクロアチアで英雄と呼ばれているアンテ・ゴトヴィナ退役将軍の活躍を描いた映画でゴトヴィナ役を演じる可能性が強くなってきたと言われています。

趣味はフェンシング、ダイビング、ウィンドサーフィン、水泳。そしてカンフーの手ほどきまで受けたことがあるスポーツマン。ジェニファー・ガーナー主演のアクション映画『エレクトラ』にも出演していましたが、今後はアクション映画などにも挑戦して欲しいですよね。

<次回は、看護婦から医師へ見事転身したアビー・ロックハートを演じるモーラ・ティアニーです。お楽しみに!>