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Vol.4 大人気コメディ『フレンズ』キャストに迫る! コートニー・コックス

2004年11月30日
Must-see-TV 
アメリカでは、視聴率の高いテレビ・ドラマ・シリーズのことを「Must-see-TV」と言います。「Must-see-TV」とは、絶対に見逃せないテレビ番組のこと。放送翌日には、学校、職場、タッパーウェア・パーティ(*)など、人が集まるところ「Must-see-TV」の話題で持ちきりとなります。

得に毎週木曜日の7時からは「Must-see-TV」のオンパレードで、外食好きなアメリカ人も、この曜日は家でテレビを見ていることが多いといいます。番組のスポンサーも、視聴者率の一番多い木曜日のコマーシャルに一番お金をかけており、また放送する局側も広告費を稼ぐため、他局よりもヒットする番組を制作しようと必死になっているのです。

エミー賞に62回もノミネート
1994年9月24日。アメリカNBC局の7時から放送が開始された30分もののシットコム『フレンズ』は、瞬く間に「Must-see-TV」の仲間入りをし、それを証明するかのように「People’s Choice Award」の「フェイバレット・ニュー・コメディー・シリーズ」を受賞しました。

放送終了となった2004年までの10年間で『フレンド』が、ノミネートされたエミー賞の数は62。うち6つ受賞するという快挙を成し遂げています。

この10年間で、19億人以上の人が視聴したと言われる『フレンズ』。親しい友人である、3人の女性と3人男性の周りで、毎回何らかのハプニングが起こり、笑いあり、怒りあり、涙あり、でも、エピソードの最後には「めでたし、めでたし」と綺麗にまとまる、典型的な「シットコム」である『フレンズ』が、爆発的に大ヒットした理由とは一体何だったのでしょうか。

これから数回に渡り『フレンド』のキャストの意外な真の姿を紹介すると共に『フレンド』の魅力に迫ってみようと思います。初回は、モニカを演じたコートニー・コックス~パート1~です。

元はモデルだったコートニー
モニカ・ゲラー(後にビング)演じるコートニー・コックス・アークエットは、1964年6月15日4人兄弟の末っ子として、サラリーマンだった父と専業主婦であった母との間に生まれました。保守的なアラバマ州で育った彼女は「Daddy’s girl (お父さんっ子)」であり、1974年、両親が離婚し、父親がアラバマを去った時、かなりの精神的ショックを受けたと語っています。この件もあり、10代の頃は、母親と継父に対してかなり反抗的な態度をとっていたそうです。

高校生のコートニーは、チアリーダーとして活躍し、大学へ進むものの、モデルとしての仕事を得るために1年で中退し、ニューヨークへ移ります。そして、165センチという決して高くない身長でありながらも、その知的な美貌から、有名なフォード・モデリング事務所と契約を交わし、モデルとして雑誌や化粧品会社のモデルとして活躍することとなるのです。

ブルース・スプリングスティーンとダンス!
モデル業の傍ら、アクティング・スクールに通い演技力を身につけたコートニーは、1984年米CBS局のソープ・オペラ(昼メロ)『As the World Turns』で役者としてデビューします。と、言ってもちょい役でした。翌年の1985年、歌手ブルース・スプリングスティーンの「DANCING IN THE DARK」のプロモーション・ビデオで「観客の中から選び出され、ステージにあがり踊るファンの女の子」を演じ、ブレイクした彼女は、米NBC局『ファミリー・タイズ』でローレン・ミラー役を演じることになり、その演技力も認められるようになったのです。

<次回に続きます。お楽しみに!!>

*タッパ・ウェア・パーティー
密封保存容器タッパー・ウェアの販売目的で開催される主婦のホーム・パーティー。このホーム・パーティーで、商品の使用説明を教えてもらい購入する方法が1番正しいとされています。タッパ・ウェアだけでなく、化粧品などの販売目的のため開催される主婦同士のホーム・パーティーは、アメリカでは非常に多くあります。