注目トピックス
Vol.42 シャナン・ドハーティーの「ビバヒル」時代
2008年2月15日
アメリカで今とても人気のあるリアリティー・ダンス・コンテスト番組「Dancing with the Stars」の前シーズン(シーズン5)に出場していた「ビバリーヒルズ高校/青春白書」ジェニー・ガースが準決勝戦まで勝ち進んだ時、間接的ではあるものの、メディアを通してエールを送ったシャナン・ドハーティー。
実は彼女も番組に出演しないかとオファーされたことがあるとのことですが、「審判されるのが嫌」なため断ったそうです。
「ビバヒル」ではライバル関係にあったといわれ、連日不仲ぶりが報道されていたシャナンとジェニーですが、今では二人とも「若すぎたゆえのこと」と思い出になっているのだとか。
今回もドラマチックな人生を歩み続けるシャナン・ドハーティーの「ビバヒル」時代をご紹介します。
芸能界の父マイケル・ランドンの死
名作ドラマ「Father Murphy」「大草原の小さな家」で10歳そこそこだったシャナンに、芸能界で生き抜くノウハウを教えてくれたマイケル・ランドン。シャナンにとって芸能界の父であったマイケルはすい臓ガンを克服しようと壮絶な闘病生活を送ったものの、1991年7月1日に亡くなってしまいました。マイケルに絶大なる信頼を寄せていたシャナンは精神的に大きな打撃を受け、しばらくふさぎこんでいたとのことです。
マイケルが亡くなった月の終わりには「ビバリーヒルズ高校白書」第2シーズンの撮影が開始され、シャナンは悲しむ暇もないほど忙しい生活に戻りました。そして、この頃からキャストらの間で衝突が生じるようになったのです。シャナンのことばかりがクローズアップされがちですが、「みんな若かったし、バカだった。連日長時間一緒に居ると、どうしても演技のことで衝突するようになるのよ」と、ジェニー・ガースはインタビューで答えています。
ジェイソン・プリーストリーは「若い女性はグループを作りたがるからね。本当に些細な事から険悪な雰囲気になることも少なくなかった」と当時を振り返りコメントしており、とにかく若すぎたこと、拘束時間が長く精神的にイライラしてしまいがちだったこと、そして撮影しているドラマが学園ものだったため、学生っぽい雰囲気に撮影現場もなってしまっていたことが大きいようです。
誰も信じられない
最初は撮影現場での些細な衝突話ですんでいたものの、しばらくするとシャナンの奔放な私生活がフォーカスされるようになっていきました。これまで家族を支えてきたシャナンも20歳になり、自分が自由に使える収入も得ていることからか、連日クラブやパーティーに顔を出すようになっていたのです。夜遅く遊んでいるため寝不足で機嫌が悪く、キャストとのさらなる衝突につながるという悪循環に陥るようになってしまいます。
1991年秋、シャナンは交際してまだ日の浅い、不動産関連の仕事をする24歳のクリス・ブーガスという男性とスピード婚約します。彼といる時は穏やかな表情を見せるシャナンでしたが、夜遊びを止めることはなく、相変わらずパーティー漬けの毎日をおくっていました。
婚約をした頃から、シャナンに関する良くない記事が次々とタブロイド誌に掲載されるようになりました。これに関しては、当時のキャストが口を揃えて「一緒にドラマを作った仲間だから、悪くはいいたくないけれど、撮影クルーの一部がタブロイド誌に色々なことを密告していた」とコメントしています。シャナンは恐らく誰が密告していたのか検討がついていたようで、深い人間不信に陥ったそうです。
ファンからも攻撃されるように
タブロイドの攻撃を受け始めた1992年前後、シャナンは「メディアの攻撃はひどすぎる」と訴え、「メディアはいい事もたくさん書いてくれるけれど、それはもっと打撃を与えるため」と発言。メディアから伝えられるシャナンは、「ビバヒル」のブレンダとはギャップが大きすぎてファンは混乱するようになります。
ブレンダに感情を入れていた多くのファンは、シャナンに裏切られたような気持ちになり、とうとう「I Hate Brenda」というシャナンを叩く闇新聞までもが出回るようになってしまったのです。
エスカレートするシャナン叩きに、数多くのヒットドラマを手掛けた「ビバヒル」のプロデューサー、アーロン・スペリングは「若くして、凄まじくホットなドラマで主役を演じる役者は、自分のとる行動全てもっと気をつけなければならないのにね」とため息交じりにインタビューで答えていました。
私生活でトラブル続発
「ビバヒル」第2シーズンが終了した1992年春、21歳になったシャナンはサイコ・サスペンスTV映画「Obsessed」の撮影のためサンディエゴに飛びました。彼女が滞在していたホテルには、人気ロックバンド「パール・ジャム」のボーカル、エディ・ヴェダーも泊まっており、大ファンだったシャナンは猛アタック。しかし、エディは「タイプじゃない」とシャナンをあっさりとふってしまいます。
撮影が終わり、大人しくフィアンセの元に戻ったシャナンですが、ユナイテッド銀行から「預金が足りず、多数の小切手の不渡りが出ている」と訴えられてしまいます。当時シャナンの「ビバヒル」のギャラは毎週約17,000ドル前後だといわれていますが、銀行いわくそのギャラの2倍分の金額が不足していたのだとかで、給与の差し押さえなどの処分を受けてしまったのです。
シャナンは恐らく口座にどれだけ残っているのか認知していなかったのでしょう。何でもどんぶり計算になりがちなハリウッドのスターたちにはよくありがちなこととはいえ、シャナンはこの一件で落ち込んでしまったそうです。そして、心のよりどころとしていた婚約のクリスが「シャナンが浮気しているのでは?」と疑うようになり、1992年6月に婚約解消を言い渡し、6カラットのダイヤの返還を求めてきたのです。
<次回は「シャナンの逮捕」などエスカレートするシャナンについて、です。お楽しみに!>
実は彼女も番組に出演しないかとオファーされたことがあるとのことですが、「審判されるのが嫌」なため断ったそうです。
「ビバヒル」ではライバル関係にあったといわれ、連日不仲ぶりが報道されていたシャナンとジェニーですが、今では二人とも「若すぎたゆえのこと」と思い出になっているのだとか。
今回もドラマチックな人生を歩み続けるシャナン・ドハーティーの「ビバヒル」時代をご紹介します。
芸能界の父マイケル・ランドンの死
名作ドラマ「Father Murphy」「大草原の小さな家」で10歳そこそこだったシャナンに、芸能界で生き抜くノウハウを教えてくれたマイケル・ランドン。シャナンにとって芸能界の父であったマイケルはすい臓ガンを克服しようと壮絶な闘病生活を送ったものの、1991年7月1日に亡くなってしまいました。マイケルに絶大なる信頼を寄せていたシャナンは精神的に大きな打撃を受け、しばらくふさぎこんでいたとのことです。
マイケルが亡くなった月の終わりには「ビバリーヒルズ高校白書」第2シーズンの撮影が開始され、シャナンは悲しむ暇もないほど忙しい生活に戻りました。そして、この頃からキャストらの間で衝突が生じるようになったのです。シャナンのことばかりがクローズアップされがちですが、「みんな若かったし、バカだった。連日長時間一緒に居ると、どうしても演技のことで衝突するようになるのよ」と、ジェニー・ガースはインタビューで答えています。
ジェイソン・プリーストリーは「若い女性はグループを作りたがるからね。本当に些細な事から険悪な雰囲気になることも少なくなかった」と当時を振り返りコメントしており、とにかく若すぎたこと、拘束時間が長く精神的にイライラしてしまいがちだったこと、そして撮影しているドラマが学園ものだったため、学生っぽい雰囲気に撮影現場もなってしまっていたことが大きいようです。
誰も信じられない
最初は撮影現場での些細な衝突話ですんでいたものの、しばらくするとシャナンの奔放な私生活がフォーカスされるようになっていきました。これまで家族を支えてきたシャナンも20歳になり、自分が自由に使える収入も得ていることからか、連日クラブやパーティーに顔を出すようになっていたのです。夜遅く遊んでいるため寝不足で機嫌が悪く、キャストとのさらなる衝突につながるという悪循環に陥るようになってしまいます。
1991年秋、シャナンは交際してまだ日の浅い、不動産関連の仕事をする24歳のクリス・ブーガスという男性とスピード婚約します。彼といる時は穏やかな表情を見せるシャナンでしたが、夜遊びを止めることはなく、相変わらずパーティー漬けの毎日をおくっていました。
婚約をした頃から、シャナンに関する良くない記事が次々とタブロイド誌に掲載されるようになりました。これに関しては、当時のキャストが口を揃えて「一緒にドラマを作った仲間だから、悪くはいいたくないけれど、撮影クルーの一部がタブロイド誌に色々なことを密告していた」とコメントしています。シャナンは恐らく誰が密告していたのか検討がついていたようで、深い人間不信に陥ったそうです。
ファンからも攻撃されるように
タブロイドの攻撃を受け始めた1992年前後、シャナンは「メディアの攻撃はひどすぎる」と訴え、「メディアはいい事もたくさん書いてくれるけれど、それはもっと打撃を与えるため」と発言。メディアから伝えられるシャナンは、「ビバヒル」のブレンダとはギャップが大きすぎてファンは混乱するようになります。
ブレンダに感情を入れていた多くのファンは、シャナンに裏切られたような気持ちになり、とうとう「I Hate Brenda」というシャナンを叩く闇新聞までもが出回るようになってしまったのです。
エスカレートするシャナン叩きに、数多くのヒットドラマを手掛けた「ビバヒル」のプロデューサー、アーロン・スペリングは「若くして、凄まじくホットなドラマで主役を演じる役者は、自分のとる行動全てもっと気をつけなければならないのにね」とため息交じりにインタビューで答えていました。
私生活でトラブル続発
「ビバヒル」第2シーズンが終了した1992年春、21歳になったシャナンはサイコ・サスペンスTV映画「Obsessed」の撮影のためサンディエゴに飛びました。彼女が滞在していたホテルには、人気ロックバンド「パール・ジャム」のボーカル、エディ・ヴェダーも泊まっており、大ファンだったシャナンは猛アタック。しかし、エディは「タイプじゃない」とシャナンをあっさりとふってしまいます。
撮影が終わり、大人しくフィアンセの元に戻ったシャナンですが、ユナイテッド銀行から「預金が足りず、多数の小切手の不渡りが出ている」と訴えられてしまいます。当時シャナンの「ビバヒル」のギャラは毎週約17,000ドル前後だといわれていますが、銀行いわくそのギャラの2倍分の金額が不足していたのだとかで、給与の差し押さえなどの処分を受けてしまったのです。
シャナンは恐らく口座にどれだけ残っているのか認知していなかったのでしょう。何でもどんぶり計算になりがちなハリウッドのスターたちにはよくありがちなこととはいえ、シャナンはこの一件で落ち込んでしまったそうです。そして、心のよりどころとしていた婚約のクリスが「シャナンが浮気しているのでは?」と疑うようになり、1992年6月に婚約解消を言い渡し、6カラットのダイヤの返還を求めてきたのです。
<次回は「シャナンの逮捕」などエスカレートするシャナンについて、です。お楽しみに!>
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