注目トピックス
Vol.47 「ザット ’70s ショー」個性的なキャストのプロフィール
2008年7月24日
ウィスコンシン州郊外の田舎町ポイント・プレイスを舞台に古き良き70年代を描いたシットコム「ザット ’70s ショー」。ヒッピーでドラマチックな時代に多感な青春期を過ごした高校生たちのストーリーとなっています。
ドラマの主人公はトファー・グレイス演じるエリック・フォアマンですが、このエリック、「ウディ・アレン」をイメージ゛したキャラクターなのだそう。何事もスムーズに上手くいかない、ついていそうで、ついていない。ついてなさそうで、ついている。そんな運命を背負っているのがエリックなのだとか。
今回もメガヒット・シットコム「ザット ’70s ショー」の裏話をご紹介いたします!
キャットウォークをしていたローラ
キャスティング・コーディネーターが一番苦労したのは「色々な要素が求められていたドナ役」のオーディションだったと回想していますが、役を手に入れたのはマイケル役のアシュトン・カッチャー同様モデル出身のローラ・プリポンでした。
ローラはモデルとして活躍していたものの、事務所は実際の彼女とは正反対である「ジャンキーなイメージのモデル」として売り出していたため、常にモヤモヤした気持ちを感じていました。やがて、その気持ちは「モデルではなく女優としてキャリアを積みたい」へと変化し、ローラは演劇レッスンを受けるようになり、1998年にはモデル業をストップし演劇に集中するようになっていたのです。
努力は実り、映画など様々な役のオファーが転がり込んだのですが、ローラは「Teenage Wasteland」パイロットの脚本を読み「どうしてもこれに出演したい」と思ったのだとか。オーディションでは「実績も経験もないようだし、あなたのままでドナを演じて」と指示され、その通りに演じたところクリエーターのボニー・ターナーが「私が描いていたドナのイメージそのまま!」と大絶賛し、ドナ役が与えられたのでした。
声変わりに苦しんだダニー
メインキャストの中で一番年上なのがスティーブ役のダニー・マスターソンで、当時22歳でした。ダニーの芸歴は長く、8歳の頃からニューヨークのブロードウェイの舞台に立ち、「Roseanne」「NYPDブルー」「Cybill」など数多くのTVドラマにも出演していました。
ミュージカルなどの舞台を中心に活動をしていたダニーでしたが、14、5歳の頃に声替りをしてしまい、歌えなくなってしまったのだとか。踊りはパーフェクト、台詞も演技力も文句なしなのに、歌えない。このことはダニーをかなり苦しめたといます。しかし、この頃からテレビコマーシャルの仕事が大量に入るのようになり、ダニーは様々なコマーシャルに出演するようになったのです。
アップダウンを経験していたダニーは、ムードメーカーでとにかく面白く、オーディションに来た彼と会いクリエーターのボニーとテリーは「大ファンになった」そうで、スティーブ役が与えられたのでした。
実はマイアミ生まれのウィルマー
フェズ役のウィルマー・バルデラマは実はマイアミ生まれ。しかし生後すぐに南アメリカ北部に位置するベネズエラ・ボリバル共和国に移り住み、そこで育ちました。10歳のときに再びアメリカに戻ったものの「英語は全く話せなかった」そうで、語学習得には苦労したそうです。
高校で演劇クラスをとり、高校の演劇舞台に立つなど積極的に活動をしていたウィルマーは、演劇の基礎がしっかりとあるだけでなく、他の俳優がわざとらしく英語にアクセントをつける中、「大げさでなく、とても自然なアクセントで話すことができる」として、キャスティング・コーディネーターが大絶賛。フェズ役に採用されたのでした。
「17歳になります」で採用されたミラ
ジャッキー役のミラ・キュニスは当時ソ連だったウクライナに生まれ育ちました。一家は、彼女が7歳のときに「子供たちの将来のために」と全てを捨ててアメリカへ移住します。父親は「早く英語が覚えられるように」と、ミラを演劇のクラスへ入れました。
ミラはたちまち頭角を現すようになり、「ベイウォッチ」「7th Heaven」など人気ドラマにゲスト出演するように。「Teenage Wasteland」のオーディションも見事パスし、テリーの「17歳になるんだよね?」という問いにも「はい、私17歳になります!」と答えジャッキー役を手に入れたのですが・・・・・・実はミラは当時14歳だったのです。
「スタジオに教師を手配して下さい」とリクエストしたミラに皆びっくりしてしまい、テリーは「17歳になる、って言ったじゃないか」と責めたのですが、ミラは涼しい顔で「もちろん、17歳にはなりますよ」と答えたのだとか。テリーは「プロダクション入りするまでには17歳になるよね?」という意味でたずねたわけですが、役に思い入れてしまったミラはどうしても出演したく、キュートでトリッキーな回答をしたのでした。
<次回も、「Teenage Wasteland」=「ザット ’70s ショー」の裏話についてです。お楽しみに!>
ドラマの主人公はトファー・グレイス演じるエリック・フォアマンですが、このエリック、「ウディ・アレン」をイメージ゛したキャラクターなのだそう。何事もスムーズに上手くいかない、ついていそうで、ついていない。ついてなさそうで、ついている。そんな運命を背負っているのがエリックなのだとか。
今回もメガヒット・シットコム「ザット ’70s ショー」の裏話をご紹介いたします!
キャットウォークをしていたローラ
キャスティング・コーディネーターが一番苦労したのは「色々な要素が求められていたドナ役」のオーディションだったと回想していますが、役を手に入れたのはマイケル役のアシュトン・カッチャー同様モデル出身のローラ・プリポンでした。
ローラはモデルとして活躍していたものの、事務所は実際の彼女とは正反対である「ジャンキーなイメージのモデル」として売り出していたため、常にモヤモヤした気持ちを感じていました。やがて、その気持ちは「モデルではなく女優としてキャリアを積みたい」へと変化し、ローラは演劇レッスンを受けるようになり、1998年にはモデル業をストップし演劇に集中するようになっていたのです。
努力は実り、映画など様々な役のオファーが転がり込んだのですが、ローラは「Teenage Wasteland」パイロットの脚本を読み「どうしてもこれに出演したい」と思ったのだとか。オーディションでは「実績も経験もないようだし、あなたのままでドナを演じて」と指示され、その通りに演じたところクリエーターのボニー・ターナーが「私が描いていたドナのイメージそのまま!」と大絶賛し、ドナ役が与えられたのでした。
声変わりに苦しんだダニー
メインキャストの中で一番年上なのがスティーブ役のダニー・マスターソンで、当時22歳でした。ダニーの芸歴は長く、8歳の頃からニューヨークのブロードウェイの舞台に立ち、「Roseanne」「NYPDブルー」「Cybill」など数多くのTVドラマにも出演していました。
ミュージカルなどの舞台を中心に活動をしていたダニーでしたが、14、5歳の頃に声替りをしてしまい、歌えなくなってしまったのだとか。踊りはパーフェクト、台詞も演技力も文句なしなのに、歌えない。このことはダニーをかなり苦しめたといます。しかし、この頃からテレビコマーシャルの仕事が大量に入るのようになり、ダニーは様々なコマーシャルに出演するようになったのです。
アップダウンを経験していたダニーは、ムードメーカーでとにかく面白く、オーディションに来た彼と会いクリエーターのボニーとテリーは「大ファンになった」そうで、スティーブ役が与えられたのでした。
実はマイアミ生まれのウィルマー
フェズ役のウィルマー・バルデラマは実はマイアミ生まれ。しかし生後すぐに南アメリカ北部に位置するベネズエラ・ボリバル共和国に移り住み、そこで育ちました。10歳のときに再びアメリカに戻ったものの「英語は全く話せなかった」そうで、語学習得には苦労したそうです。
高校で演劇クラスをとり、高校の演劇舞台に立つなど積極的に活動をしていたウィルマーは、演劇の基礎がしっかりとあるだけでなく、他の俳優がわざとらしく英語にアクセントをつける中、「大げさでなく、とても自然なアクセントで話すことができる」として、キャスティング・コーディネーターが大絶賛。フェズ役に採用されたのでした。
「17歳になります」で採用されたミラ
ジャッキー役のミラ・キュニスは当時ソ連だったウクライナに生まれ育ちました。一家は、彼女が7歳のときに「子供たちの将来のために」と全てを捨ててアメリカへ移住します。父親は「早く英語が覚えられるように」と、ミラを演劇のクラスへ入れました。
ミラはたちまち頭角を現すようになり、「ベイウォッチ」「7th Heaven」など人気ドラマにゲスト出演するように。「Teenage Wasteland」のオーディションも見事パスし、テリーの「17歳になるんだよね?」という問いにも「はい、私17歳になります!」と答えジャッキー役を手に入れたのですが・・・・・・実はミラは当時14歳だったのです。
「スタジオに教師を手配して下さい」とリクエストしたミラに皆びっくりしてしまい、テリーは「17歳になる、って言ったじゃないか」と責めたのですが、ミラは涼しい顔で「もちろん、17歳にはなりますよ」と答えたのだとか。テリーは「プロダクション入りするまでには17歳になるよね?」という意味でたずねたわけですが、役に思い入れてしまったミラはどうしても出演したく、キュートでトリッキーな回答をしたのでした。
<次回も、「Teenage Wasteland」=「ザット ’70s ショー」の裏話についてです。お楽しみに!>
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