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海外ドラマ・スター True Story~海ドラ・セレブの人生はドラマティック!~詳細

Vol.64 2009年に永眠したTVスター

2009年12月29日
2009年もアメリカでは多くの新作ドラマ・シリーズが制作、放送されました。中でも「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」のライアン・マーフィーが手がけているミュージカル・ドラマ「Glee」は大きな話題をよんでおり、出演している俳優/女優たちも人気を集めています。

ほかにもコートニー・コックスの「Cougar Town」、レベッカ・ローミンの「Eastwick」、へザー・ロックリアらオリジナル・キャストたちも出演している「MELROSE PLACE」スピンオフなど、TV界のスターたちが主演の新作ドラマも好調です。

しかし楽しいニュースばかりではなく、悲しいニュースも多い2009年であり、TV界を盛り上げた名スター、パトリック・スウェイジ、ファラ・フォーセット、ベアトリス・アーサー、デヴィッド・キャラダイン、ブリトニー・マーフィーが惜しまれながらこの世を去っていきました。

今回は2009年に永眠したTVスターたちについて書き綴っていきます。

アクションもこなしたパトリック・スウェイジ
「ダーティ・ダンシング」「ゴースト/ニューヨークの幻」など数多くのハリウッド映画に出演し、米A&Eネットワークで2009年1月から4月まで放送された「ザ・ビースト」で主人公チャールズ・バーカー役を演じていたパトリック・スウェイジが、1年8ヶ月のガン闘病生活の末、57歳で亡くなったのは、アメリカ現地時間9月14日のことでした。

パトリックがすい臓がんステージ4と診断されたのは「ザ・ビースト」のプレス発表直前2008年1月のことでしたが、「一日も早く回復し、ドラマを制作する」と強く心に決めていたそうで、辛い治療にも耐え、半年後には「完全復活」を宣言。すぐにドラマの撮影に入り、アクション・シーンもこなすなど精力的な演技を披露していたそうです。

しかし、同年末には痛々しいまでに激ヤセし今年1月には科学療法により肺炎を併発し緊急入院。体力は落ちる一方で、主役を演じ続けることが不可能となりドラマは1シーズンで終了となってしまいました。科学療法を受けながらハードな撮影を続けるということは想像を絶するほど辛かったと思います。それほど「ザ・ビースト」への思い入れが強かったのでしょう。

実はパトリックは自身のガンのことを「タバコが原因の一つになってると思う」と語っていました。かなりのチェーン・スモーカーで、亡くなる直前までタバコを止められず、ガンの転移もタバコが原因かも、と思っていたそうです。

アメリカでは珍しく火葬されたパトリックの遺灰は、本人の強い希望により彼がニューメキシコ州に所有する牧場にまかれました。
(写真クレジット:Glenn Harris / PR Photos)

衝撃的な死をむかえたデヴィッド・キャラダイン
米ABCネットワークで1972年から1975年まで放送のアクション・ドラマ「燃えよ! カンフー」で主役を演じ大ブレイクしたデヴィッド・キャラダインが、撮影のため訪れていたタイのホテルで急死したのは現地時間6月4日のこと。

アクション俳優としての第一人者として数多くのTVドラマや映画に出演しており、近年では「キル・ビル」シリーズのビル役を演じ人気をあつめていたデヴィッドは、72歳で亡くなる直前まで自身のスタントをこなすなど第一線で活躍していました。過去にアルコールや麻薬に依存していたことがあることから、それらのことが死と関連しているのかとも当初噂されましたが、首と性器を縄で縛った姿で絶命してた、これは本人による事故死だと言う地元警察の発表が出るとメディアは大騒ぎに。

遺族やマネージャーは、他殺説を強調しFBIに捜査を要請。遺体がアメリカに移送された後にも司法解剖が行われましたが、タイ警察と同様「自己発情窒息死」との結論が出されました。

葬儀は13日に米カリフォルニア州ロサンゼルスのフォレスト・ローン・セメタリーで行われ、デヴィッドと共演したスターたちや友人、親族ら400人が集まり、笑いもある「お別れ会」になったそうです。

なお、一説によるとアメリカでは年間250~1000人が自己発情窒息死をしていると言われています。
(写真クレジット:David Gabber / PR Photos)

享年32歳、ブリタニー・マーフィー
米FOXネットワークで1997年から2009年までプライムタイムで放送された大人向け人気アニメシリーズ「キング・オブ・ザ・ヒル」でルアン・プラッターの声役を演じていたブリタニー・マーフィーが亡くなったというニュースが流れたのはアメリカ現地時間12月20日のこと。32歳の短い生涯を閉じたのでした。

ブリタニーは亡くなる数日前から風邪のような症状で酷く嘔吐していたそうで、処方箋も服用していたそうです。しかし、症状は改善されず、亡くなる日の早朝も「物凄く調子が悪い」と母親に伝えていたました。倒れていたバスルームには大量の吐しゃ物があり、相当苦しんだ様子でした。もともと華奢な体つきのなのに、ここ半年は激ヤセぶりが目立ちタブロイド誌でも取り上げられていたほどで、あっという間に症状が悪化し心不全を起こしたのでないかとみられています。

14歳のとき、人気シットコム「Drexell’s Class」でTVデビューしたブリトニーは映画界でブレイクした後も「TVキャスター マーフィー・ブラウン」「そりゃないぜ!?フレイジャー」「Nash Bridges」など数多くの人気ドラマにゲストとして出演。

私生活では「ザット’70sショー」のアシュトン・カッチャーと2002年~03年まで交際し、当時は美男美女カップルと大きな話題となり、2007年に脚本家のサイモン・モンジャックと結婚。おしどり夫婦として知られていました。

あまりにも急すぎる死に、ブリタニーの夫や実母は呆然としていると伝えられ、葬儀も彼女に近い20名ほどで執り行われたそうです。
(写真クレジット:David Gabber / PR Photos)

TV画面で私たちを楽しませてくれた今は亡きスターたち。大きな賛辞を贈るとともに、ご冥福を祈るばかりです。