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米テレビドラマ界の大御所アーロン・スペリングが死去

2006年6月26日
『ビバリーヒルズ高校白書・青春白書』『チャームド~魔女3姉妹~』『チャーリーズ・エンジェル』など、数々のヒット・ドラマを手掛けた、アメリカ・テレビ界の名プロデューサー、アーロン・スペリングがアメリカ現地時間23日に死亡した。享年83歳。

アーロンはロサンゼルスに位置するスペリング家の豪邸で妻キャンディと息子ランディが見守るなか息をひきとったとのこと。亡くなる5日前に脳卒中で倒れていたが、アーロンの広報は「麻痺もなく意識もしっかりしている」と発表。入院もしていなかったが、死の引き金となってしまった。

アーロンが手がけた大ヒットドラマ『ビバリーヒルズ高校・青春白書』でドナ役を演じた愛娘のトリ・スペリングは、臨終に立ち会っていないが「父親が脳卒中で倒れた直後に和解していた」とコメント発表。2度の結婚をめぐってアーロンと対立し不仲が伝えられていたが、最後には和解していたことを強調した。

1925年、アメリカ・テキサス州ダラス市で、貧しいユダヤ系移民夫婦の間に生まれたアーロンは、大学学生時代に執筆した一幕物ドラマの台本(スクリプト)が認められ、ハーバード大学のハーバード財団から"best original one-act play"(最優秀オリジナル一幕劇)の栄誉が贈られるなど若い頃から才能を発揮していた。

1953年ハリウッドへと移り住んでから数多くの脚本を手がけ、1971年に、天才脚本家レオナード・ゴールドバーグとパートナーシップを組み『チャーリーズ・エンジェル』のオリジナルTV版(1976/81)ミシェル・ファイファーのTVデビュー作『ファンタジー・アイランド』(1977/84)『探偵ハート&ハート』(1979/84)デビューして間もないジョン・トラボルタが熱演する『プラスチックの中の青春』(1976)などの名ドラマを作成。

1980年代には『ダイナスティ』(1981/89)『パトカー★アダム30』(1982/86)などを手がけ、1990年代に入ると『ビバリーヒルズ高校/青春白書』(1990/2000)『メルローズ・プレイス』(1992/99)『セブンスヘブン』(1996~)『チャームド~魔女3姉妹~』(1998~)などの大ヒットドラマをこの世に送り出していた。

私生活では、『アダムズのお化け一家』(1964/66)のモーティシア役を演じていたハリウッド女優キャロリン・ジョーンズと、1953年に最初の結婚をするものの1983年に彼女が癌で他界。1968年にキャロルと結婚し、トリとランディを儲けている。2001年には口腔癌の宣告を受けて手術を受けていた。
 
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