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ブラッド・ピット主演「ワールド・ウォーZ」、中国市場を意識し再編集される

2013年4月3日
米映画会社パラマウント・ピクチャーズが、ブラット・ピット最新主演作「ワールド・ウォーZ」の、中国に関するあるシーンについて、修正を加えていたことが明らかになった。英ガーディアン紙が伝えた。

映画に対する検閲が非常に厳しいことでも知られている中国。日本でも大ヒットを記録したダニエル・クレイグ最新主演作「007 スカイフォール」の中国公開バージョンでは、中国政府がイギリス人エージェントを拷問するというシーンや中国人のボディーガードが狙撃されるシーンなどが修正・削除されたという。

また、トム・ハンクス主演のSF大作「クラウド アトラス」も性的なシーンや暴力シーンなど過激な描写が40分ほど削除。2010年にジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン出演で制作されたリメイク映画「ベスト・キッド 」も中国人が主人公をいじめるシーンが削除された。

多くの専門家は、中国での興行収入は2020年までにアメリカの興行収入を抜くだろうという見解を述べている。ハリウッドは中国を非常に重要な市場と見ているようだ。

パラマウントが修正を加えたとされるのは「ワールド・ウォーZ」の中で、ゾンビの大量発生について話し合うシーン。そのシーンで出演者は、地図上の中国を指すそうなのだが、パラマウントはそれを問題視したようだ。

関係者は変更したシーンについて「パラマウント側は何の問題もなく中国で公開させたいというのが本音でしょうね」と語っている。

なお先日、「アイアンマン3」の製作スタジオであるマーベルは、中国では他国と違う同作の特別バージョンを公開することを発表。すでに、マーベルは中国企業DMGと共同で、中国・北京でいくつか特別なシーンの撮影を実施。特別版には、中国のスーパースター、ファン・ビンビンが登場するとも言われている。

これまでは、中国当局がさまざまな理由から出来上がった映画作品の一部のシーンを修正したり、削除したりしていたが、最近ではハリウッドが中国のオーディエンスに合わせた作品を作るという新たな流れが起こり始めているようだ。
 
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