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ブラッド・ピット、人の顔が区別できない「失顔症」を告白

2013年5月27日
映画「オーシャンズ」シリーズ、「マネーボール」などで知られる俳優ブラッド・ピットが、「相貌失認(そうぼうしつにん)」という脳障害の一種を患っていることを告白した。

先日、パートナーであるアンジェリーナ・ジョリーが、乳房切除という大きな手術を受けたことを発表したが、彼自身もある病に悩まされていた。

ブラッドが患う「相貌失認(そうぼうしつにん)」とは、親しい知人の顔であっても、突然認識できなくなるという脳障害の一種。「失顔症」とも呼ばれている。ブラッドは雑誌「エスクァイア」誌で「他人の顔が識別できない」と告白した内容を、CNNが伝えている。

「たくさんのひとが、ぼくを失礼な人間だと思って、嫌っているだろう」と、ブラッドは失顔症に悩んだ日々を語る。

1年前から、ブラッドは状況を改善しようと、人々に対して正直に「どこで会いましたか?」と尋ねるように努めてきたという。しかし状況はむしろ、悪くなったようだ。

「みんなからもっと責められるようになった。いつだって、みんな前後関係を教えてくれるから、“助けてくれてありがとう”って言うんだけど、余計怒らせてしまうんだ」

ブラッドが有名俳優だからこそ、そんな態度は高慢に見えてしまうようだ。

「エゴだとか、うぬぼれだとかって思われているんだよ。でも自分でも不思議なんだけど、顔のことを、デザインとか美学の面で見ても、識別できないんだよ」

そのため、ブラッドは検査を受ける予定だという。今のところ、人から批判を受けないための最善策は、「家にこもることだ」と話している。

いまのブラピにとって、多くの共演者や、スタッフがいなければ成り立たない現場での撮影は、相当厳しいものなのかもしれない。彼の症状が改善することを願おう。
 
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