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シンディ・ローパーが音楽担当、日本人がプロデューサーを務めたミュージカルがトニー賞受賞

2013年6月11日
今月9日、アメリカで優れた演劇に贈られるトニー賞の授賞式がニューヨークで執り行われ、歌手シンディ・ローパーが音楽を担当し、日本人プロデューサー川名康浩さんらが参加した「Kinky Boots」が作品賞を受賞した。

「Kinky Boots(原題)」は2005年に「キンキーブーツ(原題:Kinky Boots)」として映画も公開されているコメディ作品。イギリスの廃れた紳士靴メーカーが、ドラァグ・クイーン(派手な女装をした男性のこと)のため、試行錯誤しながら「女ものの紳士靴=キンキーブーツ」を作り上げていくストーリー。実在の紳士靴メーカーがモデルとなっている。

ミュージカル版は、この映画をもとに製作され、かなりの親日家として知られる歌手シンディ・ローパーが音楽と作詞を担当した。シンディはミュージカル作品賞とともに、オリジナル楽曲賞を個人で受賞。これに対して、「なんにも練習してこなかったから、言葉が出ない」と喜びを表した。

米ZAP2itによると、「母の“ブロードウェイのサウンドトラック”を聞いて育った」というシンディは、多くのミュージカルに出演した俳優ハーヴェイ・ファイアスタインに感謝を述べた。

「みなさんと一緒に仕事ができて、とてもうれしいです。そしてブロードウェイが私を歓迎してくれたことに、感謝しています」

「私はあなた方がどれだけ一生懸命仕事をしているか、わかっています。そしてあなた方の必死な仕事が、私に影響を与えました」


また、「Kinky Boots」には、プロデューサーとして、日本人の川名康浩さんも参加。川名さんは劇団四季で俳優として活動後、1993年に渡米。現在は日本とニューヨークを行き来しながら、プロデューサーとしての仕事をしている。

朝日新聞海外版には、「これからもいいショーを作り続けてゆく。トニー賞がゴールではない」という受賞コメントが紹介されている。


同作は、ミュージカル作品賞をはじめ、13の部門にノミネート。シンディ・ローパーが最優秀オリジナル楽曲賞を受賞したほか、全6部門を受賞した。


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