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ジェニファー・ロペス、トルクメニスタンの独裁者の誕生日を祝い批難を浴びる

2013年7月2日
人気歌手のジェニファー・ロペスが、中央アジアの北朝鮮と呼ばれているトルクメニスタンのグルバングルィ・ベルディムハメドフ大統領の誕生日祝典で、ライブパフォーマンスを行った上、「ハッピーバースデー・プレジデント」と歌い、世間から大きな批判を浴びている。

仏プレス通信社によると、ジェニファーは6月29日、トルクメニスタンで開催された、独裁者、ベルディムハメドフ大統領の誕生日を祝う式典に招待され、ダンサーたちと激しく踊りながら熱唱するライブパフォーマンスを行った後、大統領のために、「ハッピーバースデー・ディア・プレジデント」と歌った。祝典の主催者は、トルクメニスタンと取引のある中国石油天然気集団公司(CNPC)で、ジェニファーのパフォーマンスを手配したのも、CNPCだったとAP通信は報じている。

ジェニファーの代理人は、米Hollywood Repoterの取材に対して、祝典は「企業(CNPC)が主催したプライベートなイベント」であり「政府がスポンサーではない」「政治的なものではない」と主張。ハッピーバースデー・ソングについても、「ステージに上がる直前に、頼まれたことだった」と述べ、本人の意思で歌ったものではないと明かした。祝典には他のアーティストも出演していたとのこと。

AP通信に送った釈明文では、「仕事はジェニファー自身ではなく、スタッフが選ぶ。もし、ジェニファーが、人権問題のある国での仕事だと認識をしていれば、出席することはなかった」と説明している。

なお、ジェニファーには莫大な報酬が支払われたと見られているが、代理人は、このことに関してコメントしていない。

旧ソ連の構成国だったトルクメニスタンは、1990年にサパルムラト・ ニヤゾフ元大統領が就任して以来、独裁政治が行われており、人権擁護団体から強く批難されている。今回、祝典でパフォーマンスを行ったジェニファーに対しても批難の声があがっており、NPO団体The Human Rights Foundationは、「もちろん、ロペスには、独裁者や彼らの取り巻きのためにパフォーマンスして、金を稼ぐという権利があります。でも、今回の行動により、彼女が、アムネスティ・インターナショナルの「メキシコの女性たちに対する暴力被害を無くそう」という活動に携わったときに発したポジティブなメッセージは、台無しになってしまいましたね」と、批難する声明を発表した。

破格の報酬を提示されるためか、セレブが社会的に問題のある人物のためのイベントに出席し、問題となることは過去にもある。2011年には、アカデミー女優のヒラリー・スワンクとアクション俳優のジャン=クロード・ヴァン・ダムが、チェチェン共和国のラムザン・カディロフ大統領の誕生日パーティーに出席し、人権団体から批難された。ちなみにヒラリーは、この時、バッシングを収めるため、受け取った報酬全てをチャリティーに寄付している。
 
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