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シルク・ドゥ・ソレイユ、約30年の歴史上最大の悲劇 公演中に死亡事故発生

2013年7月2日
亡くなったサラ・ガヤードさん亡くなったサラ・ガヤードさん
米PerezHiltonより
1984年にカナダで誕生して以来、世界中で愛されるエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の、およそ30年の歴史で最も悲しい事故が起きた。米ラスベガスでの公演中に、演者がひとり死亡する事故が発生したのだ。

事故が起きたのは、先月29日、ラスベガスで行われた「Ka(カー)」の公演中のこと。ラストのバトルシーンの最中、空中に吊り上げられていたパフォーマー、サラ・ガヤードさん(31)が、命綱から外れ、50フィート(およそ15メートル)の高さからピットへ転落。その時の様子を、関係者は米Perezhiltonに以下のように話している。

「最初のうち、観客の多くは予定通りの“戦い”の芝居だと思っていました。しかしやがて、ステージから叫び声やうめき声、女性の泣き声が聞こえるようになりました」

観客はそのときはじめて、事の重大さに気が付いたようだ。サラさんの死亡は現地の病院で、同日中に確認された。

「Ka(カー)」は2004年から常設で公演されており、これは来年30年周年を迎えるシルクの歴史の中で、はじめて起きた悲劇である。この件に関し、シルク設立者であるギー・ラリベルテは、深い悲しみとともに公式声明を発表している。

「打ちひしがれています。(亡くなったサラさんの)家族への哀悼の意が、伝わることを願います」
「われわれ全員が、この知らせに困惑しています。サラは『Ka』のオリジナルキャストとして2006年から出演し、“シルク・ドゥ・ソレイユ”という家族に欠かせない一員でした」

さらにギーは、大きな事故が起きた現在だからこそ、団結する必要があることを強調。

「私たちは、深い尊敬の意をもって、毎晩、それぞれがお互いに素晴らしいアーティストであることを実感します。私たちはいま、それぞれお互いに家族として、支え合わなくてはなりません」

しかし当面、「Ka」の公演は中止される見通しだ。

「われわれはいつも威信にかけ、目いっぱい協力し合うことで、公演に臨んできました。しかし『Ka』の公演は、続報があるまで中止となるでしょう」

節目の年を前に、大きな悲しみに直面することとなった「シルク・ドゥ・ソレイユ」。同団体には、多くの邦人アーティストも所属し、「Ka」にはバトントワラーとして高橋典子さんという日本人も出演している。

今回の事故が「シルク」にとって大きな痛手であることは違いないが、きっとこれを乗り越え、また素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる日がくることを願おう。
 
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