「スター・トレック」ジョージ・タケイの名が小遊星に

1966年放映開始以来、世界中に人気を誇るSFテレビシリーズ「スター・トレック/宇宙大作戦」で、3シーズンにわたり“ミスター加藤”役で出演していたジョージ・タケイの名前が、正式に小遊星名となったことが発表された。

これは国際天文学連合の小天体命名委員会が発表したもので、これまで「1994 GT9」と呼ばれていた火星と木星の軌道間の小遊星を「7307 Takei」に正式変更したとのこと。この小遊星は1994年に2人の日本人科学者によって発見されたということもあり、マウント・ホリヨーク大学天文学教授が宇宙と日本に縁のあるジョージ・タケイの名前をつけることを提案し、検討の結果、変更決定したとのことだ。

「スタートレック」関係者の名前が宇宙空間に命名されるのは、番組クリエーターのジーン・ロッデンベリイ (4659 Rodenberry)、通信士官ウラ少尉を演じていたニッシェル・ニコルズ(68410 Nichols)に続き3人目となる。

日系3世であるジョージは、第二次世界大戦中、4歳～8歳までロウアーの強制収容所に収容されていた経験を持ち、日系アメリカ人市民同盟にも深くかかわっている。また、2年前にゲイであることをカミングアウトし、ゲイ・レズビアンの権利擁護を目指すヒューマン・ライト・キャンペーンでも活動をするなど大きな影響力を持つ人物として注目されている。

俳優としては、米NBCネットワークの大ヒットドラマ「Heroes/ヒーローズ」第2シーズンでマシ・オカ演じるヒロ・ナカムラの父親役として出演し、話題を呼んでいる。