ビヨンセ新アルバム早くも全米No.1！ 成功のキッカケとなった過去の挫折経験を語る映像も公開[動画あり]

12月13日、突如としてリリースされた歌姫ビヨンセの新アルバム「ビヨンセ」が、リリースからわずか6日にして、ビルボード200のチャートで見事1位を獲得した。

さらに、ビヨンセは今回のアルバムで、1stアルバムから5枚連続で1位を獲得した女性シンガーという記録も樹立。「デンジャラスリィ・イン・ラヴ」、「B’DAY」、「アイ・アム...サーシャ・フィアース」、「4」ともに初登場1位を獲得しており、その勢いはとどまるところを知らないようだ。

新アルバム発売に伴い、ビヨンセは「ビヨンセ」に込められたテーマを語る映像を公開。最新曲14曲とともにミュージック・ビデオが17本も収められていることからもわかるように、今回の新アルバムは、“ビジュアル・アルバム”としてリリースしたと話すビヨンセ。「私は何かを連想するとき、ハッキリとそのビジュアルが目に浮かぶの。昔の記憶だったり、自分の夢だったり、そのときの感情にまつわるイメージだったり。それが全部曲に結びついているの。それを見せたくて、ビジュアル・アルバムを作りたいと思った」と言う。

【動画】ビヨンセの語るアルバムのテーマ! パート1「"Self-Titled" Part 1 . The Visual Album」


また、今現在の自分を築くに至った過去の挫折経験についても語った。

【動画】ビヨンセの語るアルバムのテーマ! パート2「"Self-Titled" Part 2 . Imperfection」


ビヨンセは同映像の中で、自分が「Girls Tyme」というグループでオーディションに参加していた時のことをふり返った。当時、弱冠9才だった彼女は、オーディションに優勝してデビューすることを夢見て、文字通り全力で挑んだという。しかし、結果は敗北。優勝しない可能性を考えすらしていなかった彼女にとって、この出来事は「非常によい教訓になった」と話す。

「どんなにがんばっても、負けることだってある。でも、負けるに見合わないことなんてない。失敗するときはするし、それは起こるべきときに起こるものなの。そして、それを受け入れなければならない」

同アルバムに収録されている「Pretty Hurts(原題)」では、飾られたたくさんのトロフィーをぶち壊すシーンもある。「トロフィーは、自分が幼いときに犠牲にしてきた時間の象徴」だと言うビヨンセは、「今振り返ってみて、本当にその価値があったのか、何の意味があったのか、って疑問に思うわ。だからメチャクチャにしてやりたかったの」と笑って話した。

「色んな賞を獲得するまで他の誰よりも努力した自信はあるし、すごい事だと思う。でも、娘に『ママ～』って呼ばれたり、夫(Jay-z)と見つめ合ったり、ステージに上がって自分を尊重してくれる、ファンの変わらぬ姿を見るときの気持ちにかなうものなんてない。それが今の私にとって全てなの」。「人生短いんだから、楽しまなくちゃ。それが私からのメッセージよ」と、“不完全の中に美しさを見つけること”の大事さを伝えた。