「ハリー・ポッター」狼男グレイバック役俳優が死去 敵役ハーマイオニーを演じたエマ・ワトソン「とても悲しい」

人気ファンタジー小説を原作にした映画「ハリー・ポッター」シリーズで、狼男フェンリール・グレイバックを演じていた俳優デイブ・レジーノが死去した。50歳だった。

デイブ・レジーノは、イギリス生まれの格闘家であり、俳優。ガイ・リッチー監督作「スナッチ」(2001)でメジャー映画作品にはじめて出演すると、「バットマン ビギンズ」(2005)、「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(2007)といった話題作に、端役ながらも次々と出演。代表作として、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009)と「同　死の秘宝」(2010、2011)で演じた、屈強で極悪な狼男フェンリール・グレイバック役がよく知られている。

英Mirror等の報道によると、7月13日、デイブの遺体は、米カリフォルニア州デスヴァレーにて発見。ハイキング中に死去したものと見られ、また死因は熱が関係のものによると推測されている。同メディアによれば、現地の気温は最高49度にもおよび、その一方で夜間にはマイナス10度近くを記録する過酷な環境だったようだ。なお、現在のところ、現地警察はデイブの死に事件性はないとされているという。

デイブの急逝に際し、「ハリー・ポッター」での共演者エマ・ワトソンは、自身のツイッターに「デイブ・レジーノの死を耳にし、深い悲しみに暮れています」と投稿。作中では敵同士であり、特にエマ演じるハーマイオニーと、デイブの役フェンリールは、映画の終盤にて死闘を繰り広げた間柄だが、私生活ではむしろ良好な関係を築いていた様子。エマは「彼はとても素敵な男性でした。彼が安らかに眠っていることを願います」としている。

さらに、フェンリールとは味方という立場にあったマルフォイ役トム・フェルトン(26)も、「彼の見た目に、ときどき恐怖を感じることもあったけれど、内面はいつもソフトだった」と追悼。ワイルドな外見に反し、「優しく、紳士的だった」というデイブの死を悼み、「寂しくなるよ。楽しい時間をありがとう、親友」と2ショットを投稿した。