マイケル・Ｊ・フォックス、パーキンソン病の研究施設を相手に訴訟を起こす

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや人気海外ドラマ「スピン・シティ」などへの出演で広く知られる米人気俳優マイケル・J・フォックス(53)が3日、パーキンソン病の研究を行っている研究所を相手に訴訟を起こしたことが明らかになった。

米Gossip Copによると、マイケル・J・フォックスが設立した「マイケル・J・フォックス財団」は、パーキンソン病の研究を行っている非営利団体「コーリエル医学研究所」が、パーキンソン病の研究のために収集した25,000以上もの検体に、壊滅的な被害をもたらしたと主張している。

同サイトによれば、検体はマイナス80℃程度で保存する必要があったというが、研究室のスタッフが冷凍庫のドアを開けっ放しにしていたために、研究に必要とされる材料がすべて解凍されてしまい、350万ドル(約3億5千万円)以上もの研究材料が廃棄物と化したという。

これを受け、マイケル・J・フォックス財団はコーリエル医学研究所を相手取り、契約違反並びに過失責任で損賠賠償を請求した。なお、請求額は明らかになっていない。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティ役で大ブレイクしたマイケルは、30歳という若さでパーキンソン病を発症。俳優としての活動も行いながら、パーキンソン病の研究支援を主としたマイケル・J・フォックス財団を2000年に設立。同じ病で苦しむ人々を助ける活動を精力的に行っている。