クリストファー・ノーラン監督、「6才のボクが、大人になるまで。」と「インターステラー」は一緒だと語る！ ジャンルの違う２作の共通点とは？

「恋人までの距離(ディスタンス)」から始まるビフォア・シリーズで知られるリチャード・リンクレイター監督最新作にして、最高傑作との呼び声も高い映画「6才のボクが、大人になるまで。」が、11月14日(金)より公開となる。

2014年2月、第64回ベルリン国際映画祭で上映されるやいなや世界を驚かせた「6才のボクが、大人になるまで。」。同映画祭でリンクレイター監督に2度目の監督賞(銀熊賞)をもたらした本作は、6歳の少年メイソンとその家族の変遷の物語を、同じ主要キャストで12年に渡り撮り続けた画期的なドラマとなっている。

【動画】映画「6才のボクが、大人になるまで。」予告編


主人公のメイソンの成長と、家族の12年が刻まれている本作。小さい時には姉とふざけあったり、ちょっとHな雑誌を読んでみたり…。そんなメイソンもいつしか大きくなり、立派な青年に。アラスカから戻って来た父との再会、母の再婚、義父の暴力、ビールの味、そして初恋。そんな経験を通じてメイソンがどんな大人になっていくのか、家族と歩んでいく道のりが描かれている。

メイソンの父親は妻オリヴィアと離婚し単身アラスカへ。メイソンが6才の時にテキサスに戻ってくると、子供たちと再び交流をはじめる。追いかけっこで遊んだり、キャンプを楽しんだり…。まるで自分も子供の様にはしゃぐ父だが、ボーリングで中々ピンを倒せず「バンパーがあればいいのに」とふてくされるメイソンに「そんな風に言うな。人生が甘くないぞ」と諭したり、メイソンが思春期になり、女の子の事を意識するようになると、「女の子を質問攻めにしてその答えを熱心に聞いてやるんだ。そうすりゃライバルを引き離せる」とアドバイスするなど、父親らしい一面をのぞかせる場面も見せる。



そんな本作に対し、現在「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督が「『インターステラー』と『6才のボクが、大人になるまで。』は同じ核を持っている」と発言し、注目を集めている。

「インターステラー」は、人類の存亡と、愛する家族の未来を守るため、史上最大のミッションに挑む人間たちのドラマを描くノーラン監督の最新作。同作のプロモーション中だったノーラン監督は、以下のようにコメントし、ジャンルは違いながらも描いているテーマは同じだと明かしている。

「私にとって『インターステラー』は、父親であるということについて描いています。自ら年齢を重ねつつ、子供が成長していく様を見守っていくという感覚です。リチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』を観て、まさにそんな風に感じました。とても素晴らしい作品です。奇妙なことに、(私の作品とは)全く違う方法で同じことをしているのですね。私達はこの世で一番大きなミステリーに取り組んでいるのです。それは日々時を重ね生きていくということです」

【動画】映画「インターステラー」最新映像



■ 公開情報

「6才のボクが、大人になるまで。」
11月14日(金)TOHOシネマズ シャンテ他にて公開

PG12
原題:Boyhood
監督・脚本:リチャード・リンクレイター
出演:パトリシア・アークエット、エラー・コルトレーン、ローレライ・リンクレーター、イーサン・ホーク
配給:東宝東和
(c)2014 boyhood inc./ifc productions i, L.L.c. aLL rights reserved.
公式HP://6sainoboku.jp/