エミー賞の司会でエレン・デジェネレスの株上昇

テロ事件の影響でキャンセルが2度続いた末に、やっと11月4日に開催されたテレビの祭典エミー賞で、司会を成し遂げたエレン・デジェネレスの評判が上昇中だ。

もともとは9月中旬に予定されていたエミー賞は、同時多発テロ事件の発生で延期となり、その後10月に一度スケジュールされたものの、それも炭そ菌騒ぎで直前に再度キャンセルが決定された。最初から司会者として予定されていたデジェネレスは、2回目のキャンセルの際にはかなり落胆していたらしい。3度目の正直で、ついに開催されたエミー賞では、デジェネレスは待望の司会を果たし、好評を博した。

政治的な状況を考えると大変難しかった今回のエミー賞の司会を、デジェネレスはさわやかな笑いで乗り切った。ハリウッドきっての有名レズビアンコメディエンヌ（最近男性と結婚したアン・ヘッシュとは3年間交際していた）は、オサマ・ビン・ラディンでさえ笑い飛ばした。「ラディンでさえ私たちの創造性を止めることはできない、それができるのはハリウッドのプロデューサーだけよ！」と言い放った。

この司会の大成功で、彼女が主演する新しいコメディー番組が注目されている。9月にデビューした「ザ・エレン・ショー」は、NYでの生活を捨てて故郷の田舎町に帰ってきたレズビアンのキャリアウーマンが直面する生活を、面白おかしく描いた作品。まずまずの調子だが、今月の視聴率によってお蔵入りかどうかが判断される。エミー賞の司会によって、視聴率の上昇が期待されている。

新しいタイプのコメディエンヌに時代が後押しするのだろうか注目だ。