マット・ボマー、元祖二枚目俳優の伝記ドラマに主演が決定！ 薄幸の名優モンゴメリー・クリフトを演じる

戦後のハリウッドで活躍した俳優モンゴメリー・クリフトの生涯がテレビドラマに。二枚目俳優マット・ボマー(37)が主演を務めることが発表された。

米Deadlineは、米放送局HBOが制作する、故モンゴメリー・クリフトの伝記ドラマに、マットが主演することを報道。昨年のインタビューにて、マットはモンゴメリーについて、「それが珍しかった時代に、もろさや現実を演技に還元した存在」と発言。自ら「深い」と評価した偉大な先人の人生を、マットはどのように演じるのだろうか。

マットが演じるモンゴメリー・クリフトは、1920年生まれ。「山河遥かなり」(1948)、「陽の当たる場所」(1951)、「地上より永遠に」(1954)、「ニュールンベルグ裁判」(1961)と、生涯で四度アカデミー賞にノミネートされた、往年の名優。端正な顔立ちと、舞台仕込みの確かな演技力で高い人気を得る一方で、「気に入らない作品には出ない」と大作からのオファーを断り、当時一般的だった映画スタジオとの長期契約を蹴るなど、稀有な存在でもあった。しかしキャリア後半は病に悩まされ、アルコールやドラッグに依存。上記「ニュールンベルグ裁判」での名演により、復活が期待された矢先、1966年に心臓発作で死去。45歳の短い生涯に幕を閉じた。

彼の伝記ドラマは、昨年、マットが出演し、大きな話題を呼んだドラマ「ノーマル・ハート」制作の傍ら、長年温められてきたプロジェクト。ドラマでは主に、映画「陽の当たる場所」で共演し、生涯にわたって近しい関係にあった女優エリザベス・テイラーとの関係を描く内容になるとのことだ。