ブリンク182がトムの脱退を発表、本人は否定

ブリンク182がギタリストのトム・デロングの脱退を発表した。だが、発表直後に本人が脱退を否定し、ファンを混乱させている。

バンドが26日(アメリカ時間)に配信したプレスリリースには、「僕らはフェスティバル出演とニューアルバムのレコーディングを予定していましたが、トムは理由もなく延期し続けました」と書かれている。

「スタジオ入りする予定だった日の1週間前、トムのマネージャーからメールが届き、彼はブリンク182としてのいかなるプロジェクトにも参加を望んでおらず、それよりも音楽以外の活動に専念したがっていると説明されました。恨みはありませんが、ファンのためにショーを続ける必要があります」

また、アルカライン・トリオのマット・スキバが、3月に出演が予定されているフェスでトムの代わりにギタリストを務めることが発表された。

しかし、このプレスリリースが配信された直後、トム自身がFacebookを通じて反論した。

「ファンのみんなへ。僕は決してバンドを脱退してなんかいない。実際、一連のおかしなプレスリリースが配信された時、僕はニューヨークで行うブリンク182のイベントについて電話で話していたところだった…どうやらこれらのリリースはバンドに“承認”されているようだね。僕らは機能していないのだろうか…」とトムは述べた。

さらに27日には長文のメッセージを掲載し、「彼らが間違っているのか?それとも僕が?もちろん、僕がおかしいんだろうね。だが、僕らは3人組だ。全員に責任がある。結局のところ、僕らはずっと機能していなかったんだ」と記している。

トムによると、全ての原因はメンバーと自身による見解の不一致なのだという。「僕はただ、全員が賛成できることをしたかった。でも、彼らはそこに突っ込んでくる。彼らからすると僕が全てをコントロールしていたらしい」

トムはまた、契約上、ニューアルバムをリリースするまでブリンク以外の活動ができなくなることについても懸念を示した。

「僕はこの全てを非常に悲しく思う。みんなが僕らの未熟さを目撃することになるなんて、僕らにとっても、みんなにとっても悲しいことだ。だが、僕らの関係は昨日、毒されてしまった。僕は決して辞めるつもりなんてなかった」と彼は加えた。

ブリンク182は2005年に無期限の活動休止を発表した。その後、トムは自身の別バンド、エンジェルズ&エアウェイヴズの活動に集中していたが、2009年にブリンクを再結成した。当時のトムは、「僕らは1度別れて、以前よりビッグになったんだ」とMTV Newsに語っていた。

トムが脱退しようがしまいが、マーク・ホッパスとトラヴィス・バーカーは彼と一緒に続けていく気がないようだ。

「過去20年を費やして書いた楽曲を演奏しに行きたい。それがトラヴィスと僕のやりたいことなんだ。もしトムがやりたくないのなら…明らかにやりたくなさそうだけれど、別に問題ないよ」とマークは米「ローリング・ストーン」誌に伝えた。

「トムが言うように、彼は厳密には脱退していない。そうなると全ては法的な問題になるから、あとは弁護士やマネージャーに任せたいと思う」

トラヴィスに至っては、「そもそも、なぜ最初にブリンクを再結成したのかでさえ疑問だ」と語っている。(MTV News)