アリアナ・グランデの最新ミュージック・ビデオ「ワン・ラスト・タイム」にアイデア盗用疑惑！？[動画あり]

人気歌手アリアナ・グランデの新ミュージックビデオ「ワン・ラスト・タイム」が、あるバンドのMVのアイデアを盗用をしたとして同バンドから批判を浴びている。米YAHOO! MUSIC、米Hollywood Lifeほか、複数のメディアが報じた。

米Hollywood Lifeによると、先日アリアナが発表した「ワン・ラスト・タイム」のミュージック・ビデオが、オーストラリア出身のロックバンド「SAFIA」が昨年公開した楽曲「You Are The One」のミュージック・ビデオに似ている点があったという。同バンドがフェイスブックを通じて指摘していると報じた。

現地2月16日、同バンドはフェイスブックページに2曲のビデオがあまりにも似通っていると書き込みをした。

「もしかしたらただの偶然かもしれない。でも、僕らからすれば、アリアナ・グランデのレーベルの関係者、または映像制作関係者のなかに僕らのビデオ『You Are The One』を見て、コンセプトやアイデアを使った人がいるように思えるんだ。(特に最後の部分!)巨大レーベルや映像制作会社が変革のために必死に取り組んでいる小さなインディーズのアイディアを盗むのはこれが初めてじゃないからね」

地球の危機を描いたアリアナの「ワン・ラスト・タイム」。紫がかった空に加え、地球へ接近してくる隕石。隕石が地球に衝突するなか、最後は恋人と抱き合ってビデオは終わりを迎える。これらと同様の演出がSAFIAの「You Are The One」にもあったことから、同バンドは今回の書き込みに至ったという。

なお、アリアナの「ワン・ラスト・タイム」ビデオの監督を務めたマックス・ランディスは、SAFIAの批判に対し、完全なるオリジナル作品であるとツイッターで明かしている。

「偶然は偶然。言葉のあやは、その通り言葉のあやなんだ」

coincidences are coincidences
tropes are tropes
But those in glass houses shouldn’t throw meteors.

— Max Landis (@Uptomyknees) 2015, 2月 17

「業界のみんなは『だまってろ。収まるのを待て』って言うけれど、そんなことはしないさ。僕はアリアナをとても尊敬している。だから彼女が泥棒だと呼ばれることに我慢がならないんだ」

Everyone in the biz said "stay quiet, let it blow over"
fuck that. i respect Ariana way too much to let her get called a thief.

— Max Landis (@Uptomyknees) 2015, 2月 17

その後、SAFIAは新たな声明をフェイスブックページに投稿。アリアナや彼女のレーベルを批判しているのではなく、ビデオに対し抱いた懸念事項を発しただけだと声明を発表している。(一部抜粋)

「まず最初に僕たちのファン、友人たちに感謝します。僕らの作品を気にかけてくれて、そしてビデオの類似点を知らせてくれてありがとう」

「2つのビデオにはいくつか似ている点があると思っていますが、アリアナのビデオが『You Are The One』から影響を受けたものなのか、それともただの偶然なのか証明する方法はありません」

「僕らはアリアナやマックス、そしてレーベルを批判するつもりはなく、音楽業界において時に起こりうることへの懸念を発していただけなのです」

「僕らは自分たちが丹精込めて作り上げた作品のために立ち上がることは重要であると思っています。しかし、すでに次のステップに移る準備もできています。今回の件で僕らの名前が売れることは望んでいません。僕らは“スキャンダル”ではなく、自分たちの音楽で名を広めていきたいのです」

なお、本件についてアリアナ側からコメントは特に出されていない。


【動画】アリアナ・グランデ「ワン・ラスト・タイム」


【動画】SAFIA「You Are The One」