第57回グラミー賞での“後ろ向きパフォーマンス”が話題となったシーア、素顔を見せない理由を明かす

ビヨンセ、リアーナ、ブリトニー・スピアーズなど、多くの有名歌手に楽曲を提供しているオーストラリア出身の女性シンガーソングライター シーアが、メディアに顔を出さない理由を明かした。

彼女は2013年の米ビルボード誌の表紙で頭に紙袋を被ったまま撮影したり、レッド・カーペットに大きなカツラを被って口と鼻しか見えない姿で登場したりと、「顔を見せない」というスタンスを守りつづけている。

さらには、自身の大ヒットソング「Chandelier」を先日行われたグラミー賞で披露した際にも終始後ろを向いたまま歌うという斬新なパフォーマンスで観客を驚かせた。シーアいわく、そこまでして顔を隠したがる理由とは、有名になることへの嫌悪感だという。

シーアは2013年10月、米Billboardに「My Anti-Fame Manifesto(私の反名声宣言)」という記事を執筆。そこには、なぜ世に顔がばらされたくないかを比喩的に語っていた。

「有名人以外の人が、有名になるとどんな感じなのかを知ったら、きっと一生有名になんかなりたくないと思うはずだわ。頑固で何も知らないのに批判的な姑キャラを想像して、それを全世界のパソコンを持ったティーンエイジャーに当てはめてみて。次に、世界中の暇人、さらには芸能レポーターにもそのキャラを当てはめてみて。そこから、その生き物、その威力に、毎日一時間ひたすら自分が批判される日々が続くことを想像してみて」と、芸能人が味わう苦労を描写した。

さらに彼女は昨年6月、米報道番組「Nightline」でメディアを嫌う理由について、「楽曲提供を通して仲良くなったポップスターたちの生活を間近で見て、自分はそれを望まないと感じたの」とも語っていた。

独自の考えを貫きつづけるシーア。今後の更なる活躍に期待だ。


※記事初出時に人名に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。