「glee」キャストがそれぞれの言葉で“glee”を語る！ 番組がダウン症の少女へ与えた影響とは？

フィナーレの放送を目前に控えた、海外ドラマ「glee/グリー」のキャストに米TVGuideが直撃。それぞれが思い思いの言葉で、現在の心境を語った。

シーズン2から「glee」に参加した、ブレイン役のダレン・クリス(28)。当初はライバル校のエースだったが、のちに主役校であるマッキンリー高校グリー部へ転入。カート(クリス・コルファー演)とのロマンスが注目され、なくてはならない存在に。

「終わっちゃったね、だけどなんてこった、ぼくら本当にこれをやったの?　おしまい?　悲しくはないんだ。ただ、素晴らしかったよ。もっと、なんていうか、“みんな、ぼくらやってやったよ!”って感じに近いね」


オリジナルキャストのひとりであり、番組の“看板”であるレイチェル役を演じたリア・ミシェル(28)は、当時の恋人であり、フィン役コーリー・モンテースの死を、ともに乗り越えた製作陣への感謝をささげた。

「ライアン・マーフィーら、クリエイター陣や脚本家チームにとって、すべての物語を締めくくることは、とても難しい試練だったと思う。みんなをハッピーにすることや、コーリーへの思いも、すべて1話に詰め込まなくちゃいけなかったんだもの」
「みんな、最高の仕事をしてくれたわ。ファンは喜んでくれるはずだし、すべての物語へも、敬意を払ってくれたもの」


番組内では、いじわるなキャラクター、スー先生を演じてきたジェーン・リンチ(54)。強烈な言動が印象深いが、舞台裏では共演者に対する愛に満ちた人物だった様子。

「(最終回では)この5年で出会ったみんなに会ったよ。別の場所で、別のことをしていたけど、みんなライマへ戻ってきた。このグループ、この家族は全員、いつでもお互いを愛しているし、応援しているんだ」
「(クリエイターの)ライアン・マーフィーは、恐れ知らずだよ。どの主題も、放り出さなかった。ライアンが強調したのは、子供たちは人と違うことを恐れるけど、それは自分を違うものにするんじゃなくて、ありのままの自分にしてくれるっていうことなんだよ」


劇中では、いじめやDV被害を受けるなど、一際波乱万丈な人生を歩むビースト・コーチを演じてきた、ドット-マリー・ジョーンズ(51)。多様なキャラクターが登場した「glee」だからこそ、成し遂げられたこととは?

「何か意味のあることをしたいと思うけど、これまでの24年間に私が演じてきた役ではそれはできなかった。だけど、多くの人生に影響できたと思う。視聴者の誰もが、複数のキャラクターじゃなくて、番組に出てきたひとりの人物に、自分を重ね合わせることができたと思うんだ」


パック役を演じた、マーク・サリング(32)は、ダウン症のチアリーダーであるベッキー(ローレン・ポッター演)が成した役割について言及。実際にあったストーリーから引用し、番組が果たした役割を語った。

「ラジオでこんな話を聞いたんだ。地方の高校にいる、ダウン症のチアリーダーのニュースだよ。他校との試合で、彼女が対戦相手からイジメに遭ったとき、バスケチームが試合をやめて、彼女へのイジメが治まるまで試合には戻らないって立ち上がったんだ。(中略)ラジオの最後で、“彼女はgleeに影響を受けて、チアリーダーになったんだ”って。これがgleeだ、これがみんなに受け取ってほしかったことだって思ったよ。受け入れること、やるべきこと・できることと思いすらしなかったことを講堂に映すこと、自信や、イジメへの抵抗とかね」