ロバート・ダウニー・Jr、「アベンジャーズ２」のインタビュー中に暗い過去のことを聞かれ立ち去る[動画あり]

世界的に大ヒットしているマーベル映画「アベンジャーズ」シリーズの最新作「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のプロモーションに大忙しのロバート・ダウニー・Jrが、イギリス人ジャーナリストから薬物依存や服役、父親との黒い過去についてしつこく質問され、インタビュー途中に立ち去ってしまうという事件が起こった。

米TVガイドによると、ロバートは映画プロモーション目的で、ジャーナリストのクリシュナン・グルー=マーシーがインタビュアーを務める英チャンネル4のインタビューを受けていた。同局はそのインタビュー動画を公開しているのだが、クリシュナンから過去の汚点についてしつこく質問されたロバートが、静かにぶち切れインタビューを中断して立ち去る姿が収められている。

【動画】静かにぶち切れたロバートがインタビューを中断し退出(終盤6分30秒～)


ロバートは最初、真剣にインタビューに答えているのだが、ロバートが演じているアイアンマンが「みなに好かれ、よりよい人間に成長していく」点を、ロバート自身の波乱万丈な人生と比較され始めると、明らかに表情が曇ってくる。

インタビュアーはそんなロバートに気を配ることなく、2008年にロバートが受けたNYタイムズ紙で語った刑務所についての発言を引用。ロバートは、「昔は昔、今は今」と言い、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」に話を戻そうとするものの、インタビュアーはしつこく食い下がり、「あなたの過去を話題にする理由は、あなたが別のインタビューで、ドラッグやアルコールなど悪の手ほどきを受けた父親との関係について語ったからなんですよ」と説明。ロバートの表情は硬くなり、気持ちを落ち着かせようと深呼吸しているのがわかる。

クリシュナンはそんなロバートに構わず、「毒親だった父親との関係、ドラッグやアルコール依存、それらの全てから、あなたは今解放されたのですか?」と質問。ロバートの顔はみるみるこわばり、怒りを抑えた声で、「申し訳ないけど・・・・・・オレたちって今一体なにをしているんだっけ?」と言い放つ。「私が質問をさせていただいているだけですよ」というクリスシュナンに、「そうかい」と答えると、作り笑いをし「さよなら」と言いながら起立。マイクを取り外し始める。

「ごめんなさい、そういうつもりでは」と苦笑いを浮かべるインタビュアーに、「いいんだよ」と軽く言い、カメラをちらっと見ながら、「別にいいんだけど、何だか君、ダイアン・ソイヤーっぽくなってきたんでね」と言い部屋を出て行ってしまった。

ダイアン・ソイヤーはアメリカの大手テレビ局でニュースアンカーを勤めてきた名ジャーナリスト。問題を抱える政治家やセレブなどの本音や告白を引き出すことが上手く、深刻な問題を抱えるセレブたちがイメージ回復のために彼女をインタビュアーとして逆指名することも多い。ロバートは、新作映画のプロモーションのために受けたインタビューで、過去の問題を掘り返しまくるこのクリスシュナンに、「まるでダイアン・ソイヤー気取りだ」と皮肉を言ったのである。

クリスシュナンはKYなのか、それとも確信犯なのか。ネット上では、触れられたくない過去のことを、根掘り葉掘り聞かされるロバートに同情する声が多数上がっている。