「ハリポタ」J・K・ローリング、ゲイ差別者の「ダンブルドアとガンダルフを結婚させる気」という嫌味に、一段上の皮肉で対応

人気児童書「ハリー・ポッター」シリーズの原作者、J・K・ローリング(49)が、差別主義者を切って捨てた。心無い嫌味に、一段上の皮肉で返す、高レベルの返答で評判を上げている。

5月22日、アイルランドにて同性婚を認める憲法改正に関する国民投票が行われ、これを半数以上が支持したことについて、J・Kはツイッターにて言及。「ここに座って、アイルランドの人々が、歴史を作るのを見守っていたわ」という投稿で、歴史的な投票結果を「驚くほど素晴らしい」と褒めたたえている。

これに対して、ファンのひとりが「(ゲイのキャラクター)ダンブルドアや、他の魔法使いたちも、喜んでいたらいいなぁ」とコメント。J・Kは「これで彼らもアイルランドでなら結婚できるわね」と返答し、「ダンブルドアもガンダルフ※もゲイだからなんだっていうんだ」という一文が添えられた俳優キアヌ・リーブスの写真を投稿した。

※ガンダルフ　…　J・R・R・トールキン原作の「ホビットの冒険」、「指輪物語」などに登場するキャラクター

.@justaoifethings Then they could get married IN IRELAND! pic.twitter.com/yXedPavZfp

— J.K. Rowling (@jk_rowling) 2015, 5月 23

ところがゲイに対して批判的な教会「Westboro Baptist Church」は、「J・K・ローリングは、ダンブルドアとガンダルフをアイルランドで結婚させたいんだって。もし実現すれば、われわれが監視しに行くよ」とチクリ。ゲイや、今回の投票結果を批判する画像をつけ、J・Kへツイートした。

So @jk_rowling wants Dumbledore & Gandalf to marry in Ireland; if it happens, WBC will picket! #NotBanned @pinknews pic.twitter.com/zY7hT09Nv4

— WBCSays (@WBCsigns) 2015, 5月 26

しかしJ・Kも負けてはいない。ベストセラーらしく、芝居がかった口調で見事にリベンジ。「なんということ!　こんなにも素晴らしい団体さんが、あなたのちっぽけな偏見を吹っ飛ばしてくれるわよ」と、嫌味たっぷりにやり返している。

あとになってJ・Kは、「この団体のことは気にしていない」としながらも、「ゲイの若者たちがを怯えさせる結果にならないかが重要だ」とツイート。この一件を伝えたPeopleは、「彼女はこれで人々の心をさらにつかむこととなった」と報じ、粋な返しで差別団体を皮肉った彼女を評価しているようだ。