カニエ・ウェストの大統領選出馬表明にネット上はお祭り騒ぎ！ しかし発言は単なるジョークだった！？

8月30日にロサンゼルスで開催された音楽式典「2015 MTV Video Music Awards」で、ビデオ・ヴァンガード賞を受賞したカニエ・ウェストが、授賞スピーチで2020年の大統領選挙へ出馬すると表明。ホワイトハウスの報道官も「どんなスローガンを作るのか楽しみ」とコメントするなど、大きな注目を集めているが、一部メディアは「単なるジョーク」だと伝えている。

自らを「偉大なる存在」だと讃えるラッパーでプロデューサー、実業家でデザイナーのカニエが、12分にもおよぶ長ったらしい授賞スピーチを「イエス! オレは2020年の大統領選挙に出馬する!」で締めくくったのは先週日曜日のこと。まだ数日しか経っていないが、ネット上は「カニエが大統領になったら、キムがファーストレディになる!」と大騒ぎ。また、コラ画像が大量に作成されるなど、お祭り騒ぎとなっている。

しかし、英Mirror紙によると、カニエが「イエス!オレは2020年の大統領選挙に出馬する!」と言ったのは本心ではなく、ステージの近くに居た観客の一人でカリフォルニア州立大学に通うパブロ・チャコーンの「カニエを大統領に!」という呼び掛けに応じただけらしいとのこと。その場のノリで発せされた「ジョーク」だというのだ。

同紙の取材に応じたパブロは、カニエがスピーチを行っている間、「カニエを大統領に!」と叫んでいたと告白。周りにいた人たちはそんな彼の叫び声に笑っていたが、カニエがパブロの呼びかけに応じる形で「イエス! オレは2020年の大統領選挙に出馬する!」と発言すると、みな驚いたような顔でパブロを見たとのこと。そして、歓喜の声をあげたとのだと説明した。

カニエは今年の始めにゲスト出演したラジオ番組で、自分と妻のキムは、オバマ大統領とミシェル夫人よりも影響力があると断言。「誰もオバマが何を着ているのかなんて話題にしないだろう? ミシェルはオレの妻のような(ビキニ)写真をインスタグラムに投稿することなんてできないだろう」と得意げに語っていたが、ネット上では「見たくれよりも仕事の内容が重要だし」と冷ややかに反応していた。

複数のメディアは、カニエとキムがヒラリー・クリントンを支持していることから、2020年の大統領選挙には出馬することはないだろうと見ている。仮にヒラリーが当選したら2020年も2期目として大統領を続ける可能性が大きいからだ。

数多くの迷言で知られるカニエ。今回の大統領出馬宣言も彼ならではの盛大なジョークだったのかもしれない。