カニエ・ウェスト、「自分がファッション業界で差別されるのはゲイではないから」と発言

米大人気ラッパーのカニエ・ウェスト(38)がファッション界で差別を受けていると主張した。その理由は、カニエが黒人だからではなく、なんと「ゲイではないから」だそうだ。

10月6日に米SHOWstudioで約2時間にも及ぶ長場インタビューを受けたカニエ・ウェスト。インタビュー中には「差別」にも話が及び、特に、最近カニエが手を伸ばしているファッション界で、彼の性的指向がどのような影響を及ぼしているかについて語った。

まず、カニエは「俺がゲイではないという理由で差別を受けているように感じる」と主張。

「音楽界ではゲイだと絶対に差別される。その壁を壊すにはすばらしい才能が必要なんだ。フランク・オーシャンがカミングアウトしたとき、彼のキャリアに悪影響だとみんな思った。この話題で彼のことを持ち出すのは相当陳腐だけど、物事には基礎を築いた人がいるもので、フランクこそがその基礎を築いた人なんだ」

つまり、彼は、ストレートの自分がファッション界に進出したことで、業界に新風をもたらしたと思っていると言う。

一方で、性転換手術をした義父、ケイトリン・ジェンナーを誇りに思っていることも明らかにしている。

「俺が最初に思ったことは、黒人のラジオ番組ではDJがネタにするだろうなってことなんだ。ブラックカルチャーは概してゲイ嫌いだからな」

「でもそれから『人が言うことなんてクソくらえだ。人が思うことなんてクソくらえだ』って思った。次の世代に向けて基礎を築いた人間がいる家族の一員になれて、誇りに思うんだ。政治的にどういう風に言うのが正しいかってまだわからないけど」

どんな業界にあっても、人は偏見なくフェアに、才能だけで評価されるべき、というのがカニエの主張のようだ。

【動画】カニエ・ウェスト　SHOWstudioインタビュー