映画「リリーのすべて」 エディ・レッドメイン、オスカー像を手に入れた彼が悩んでいることとは？

3月18日(金)より公開となる映画「リリーのすべて」。アカデミー最有力の呼び声が高い本作は、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語だ。

「英国王のスピーチ」でアカデミー賞4部門を受賞し、「レ・ミゼラブル」で世界中の観客を涙させた巨匠トム・フーパー。今、最も映画ファンの注目と期待を集める若手演技派、エディ・レッドメイン、もう一人エディに負けない存在感を発揮している新人女優アリシア・ヴィキャンデルは共に第88回アカデミー賞主演男優賞、助演女優賞にノミネートさている。本作は、衣装デザイン賞、美術賞を含む4部門ノミネートしており、キャストの熱意が込められたラブストーリーに世界中から期待が集まっている。



オスカー像を手に入れたエディ・レッドメインが悩んでいる事とは―?

昨年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱える車椅子の天才科学者スティーブン・ホーキング博士役という難役に挑んだ「博士と彼女のセオリー」で初のアカデミー賞主演男優賞を受賞。さらに同作品でゴールデン・グローブ賞主演男優賞、英国アカデミー賞主演男優賞等数々の賞を受賞したエディ。

アカデミー賞の受賞スピーチでは「このオスカー像は…すごすぎる! ワオ! ハンナ(エディの妻)、僕たちに新しい家族ができたよ! 」とオスカー像を抱きしめながら喜びを爆発させていたエディは、今その“新しい家族”をサイド・テーブルに飾っており、酔っ払って家に帰宅すると、今でも時々オスカー像があることに驚き、立ち止まってしまうそう。「家に帰ってソファに座ると、あっ! と叫んでしまう。本物かどうか毎回確認するんだ」

彼の人生において大きなサプライズとなったオスカー像ですが、今の悩みはそのオスカー像にどうやって保険を掛けるのかという事。「まだ保険を掛けていないんだ。これって言っちゃだめだよね? でも像の価値がいくらに相当するのか分からない。像を売ってはいけない、そういう決まりだ。保険会社に電話する時、いくらの価値がありますって言えばいいんだろう? 」

悩ましい姿もキュートなエディだが、プライベートでは妻ハンナが妊娠中。“オスカー像”に続く新たな家族を迎える準備をしているところで、さらに今年のアカデミー賞でも主演男優賞にノミネートされている事から、2年連続オスカー受賞も期待されている。

エディは今回の役を演じるにあたりプレッシャーがあったかと問われると、「僕は全てのことに怖じ気づくから! でも、役をやらないことや、物語をやらないことに対する恐れは、逆に自分を奮い立たせてくれることに気づいた。恐れは、僕を前へ進ませてくれ、もっと努力させてくれる」と説明。さらに自信が演じたリリー・エルベについて「勇気のある女性だった」と語ります。「彼女は複雑で、豊かで、活気があった。僕は自分を彼女の世界に没入させ、彼女の内面の動きに対する洞察を得ようとした。役者をやることのスリルは、それぞれの役になることで、自分自身を超えることができることだ」

再びオスカー像を家族に迎え入れることが出来るのか!? エディ・レッドメインの受賞の行方に注目だ。


■公開情報

映画「リリーのすべて」
3月18日(金) 全国公開

監督:トム・フーパー
脚本:ルシンダ・コクソン
出演:エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル、ベン・ウィショー、アンバー・ハード、マティアス・スーナールツ　他
原題:The Danish Girl 提供:ユニバーサル映画/製作:ワーキング・タイトル、プリティ・ピクチャーズ
配給:東宝東和
(R15+)
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公式サイト://lili-movie.jp/