ブレイク・ライブリー、インスタグラムに投稿したコメントが「人種差別的」だとして批判殺到

人気ドラマ「ゴシップガール」の主人公セリーナ役で大ブレイクした女優のブレイク・ライブリー(28)が、インスタグラムに投稿した写真に付けたジョークが「人種差別」だと批判されている。

テレビドラマだけでなく、映画「旅するジーンズと16歳の夏」シリーズや「グリーン・ランタン」などに出演し、銀幕女優としても活躍しているブレイク。私生活では、2012年9月に「グリーン・ランタン」と共演したライアン・レイノルズと結婚し、2014年12月に待望の第一子を出産。同年、グウィネス・パルトローの「GOOP」のようなライフスタイルサイトを立ち上げ話題を集めたが、2015年末に閉鎖することを発表した。

今年4月、そんなブレイクが第二子を妊娠していることが判明。カンヌ国際映画祭では、大きなお腹でイブニングドレスを美しくエレガントに着こなす姿で世界中から大注目を浴びた。「最高に美しい妊婦」と言われたブレイクは上機嫌で、インスタグラムに自身の写真を連日投稿している。

しかし、先週17日にブレイクがインスタグラムに投稿した「Cafe Society(原題)」の上映プレミアで着用した、スパンコールが散りばめられたゴールドのマーメイドドレス姿の前と後ろから写した2枚の写真に添えられたコメントが、黒人を見下していると問題視されるようになってしまった。

L.A. face with an Oakland booty

Blake Livelyさん(@blakelively)が投稿した写真 - 2016 5月 17 5:04午後 PDT

そのコメントとは、90年代に大ヒットしたSir Mix-a-Lotの名ラップ曲「Baby Got Back」の歌詞に出てくる「L.A.の顔にオークランドのケツ」。ブレイクは、「わたしは、前から見ると典型的なL.A.ガールだけど、後ろから見ると黒人が多いオークランドの大きなお尻」という自虐ジョークとして綴ったものと見られている。

しかし、これに黒人コミュニティが大激怒。ツイッター上には、「裕福な白人女性が、貧困層の黒人女性の体をジョークのネタやグラマラスな代名詞として使われるということに、もううんざり!」「ブレイク・ライブリーにとっては知ったこっちゃないでしょうけど、貧困地区だったオークランドは最近高級化してきてるのよ。あんたなんか、オークランドのケツとか使う権利なくってよ!」「グウィネスの『GOOP』ですら、抵抗感じちゃう発言なんじゃない」と、ブレイクを批判する意見が多数投稿され、炎上騒ぎへと発展していった。

MTVニュースの特派員、ギャビー・ウィルソンは、ブレイクが「単なる歌詞」として引用したであろう、「Baby Got Back」の歌詞には、深い意味が込められていると主張。「長年、テレビで描かれる黒人女性といえば、“太ったメイド”か“白人社会に溶け込んだ、白人社会と同化した黒人女性”だった。Sir Mix-a-Lotは、インタビューで、“冗談や皮肉半分に黒人女性の太ったケツについての曲を作った。でも、それだけじゃない。黒人といえばデカいケツという考えはおかしいと主張したかったんだ」という説明文をツイッターで公開した。

ブレイクのインスタグラムも大炎上しており、「曲は人種差別的ではない。でも、フェイク・ブロンドの白人女性はL.A./ハリウッドで、デカい尻の女性は黒人だなんて。アメリカの文化において黒人女性がどれだけ人間性を抹殺されているのかがよくわかるわ。そこが問題なのよ」と指摘するコメントも書き込まれている。

SNSに「L.A.の顔にオークランドのケツ」という歌詞を引用し、炎上騒ぎを起こしたセレブはブレイクが初めてではない。4年前にはケイティ・ペリーが、昨年はクロエ・カーダシアンがこの歌詞を書き込み、「黒人女性をバカにしてる」と批判された。

インスタグラムが炎上し続けているブレイクだが、書き込みは削除せず、そのままにしている。今なお、「キャプションに古い曲の歌詞を使うなんてねっ!」と彼女を皮肉るコメントが書き込まれているが、ブレイクはそのままスルーし、やり過ごそうとしているようだとメディアは伝えている。