ディズニー／ピクサー最新作「ファインディング・ドリー」にレズビアン・カップルが登場する（？）と話題騒然[動画あり]

5月24日に公開された、新作アニメ映画「ファインディング・ドリー」の予告編映像第二弾に、小さな子供を連れたレズビアン・カップルが登場していると大きな話題を集めている。

2003年に公開され、世界的な大ヒットとなったアニメーション映画「ファインディング・ニモ」。クマノミの父親マーリンが人間に捕われた息子ニモを探して旅をするという作品で、鮮やかな海の世界を舞台に、家族の絆と友情が描かれていると高い評価を得た。

「ファインディング・ドリー」は、「ファインディング・ニモ」でマリーンと一緒にニモを探す旅に出かけたナンヨウハギのドリーが主人公の続編映画。健忘症だが知能が高いドリーが、突然子供の頃を思い出し、自分の両親を探して旅をする中で様々なトラブルに見舞われるというストーリーになっている。

5月24日、この「ファインディング・ドリー」の予告編映像第二弾が、ドリーの声役を務めるエレン・デジェネレスの人気トーク番組「エレンの部屋」で公開。その後、YouTubeで公開されたのだが、「レズビアン・カップルが登場しているようだ」と話題騒然となっているのだ。

問題のシーンは、ドリーの友人でタコのハンクが、ドリーを乳母車に乗せて移動している際、小さな女の子に衝突。女の子が持っていたコップを落としてしまい、髪の毛の短い女性が「かわいそうな、ベイビー」と言いながらコップを拾い振り返るったとき、おしゃぶりをしながら赤ん坊になりきるドリーに気がつき驚くという場面。

【動画】映画「ファインディング・ドリー」予告編映像第二弾(1分7秒頃～)


髪の毛の短い女性の背後には、髪の長い女性が立っており、この2人がレズビアン・カップルであり、女の子は2人が育てている子供なのではないかと、ネット上は大騒ぎに。「レズビアンを受け入れる、大きな大事な一歩だね!」「レズビアン・カップルを予告編に登場させたから、ディズニーをボイコットするって人がいるみたいだけど、ドリーの声役、誰だと思ってるのかしら?」など様々なコメントが飛び交っている。

もし、この2人がレズビアン・カップルであるのなら、製作会社であるピクサー・アニメーション・スタジオと、配給先であるウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズにとって、初の「レズビアンが登場する作品」となる。

ドリーの声役のエレンは、1997年にレズビアンであることをカミングアウトした、“アメリカで最も有名なレズビアン”と呼ばれている女性。子供はいないが、女優のポーシャ・デ・ロッシと結婚生活を送っていることでも有名だ。エレンが主役の声を演じた「ファインディング・ドリー」に、ディズニーとピクサー初となるレズビアン・カップルが登場したのは、偶然ではないという意見も出ている。

近年、ハリウッドではLGBTをもっと平等に扱って欲しいという声が高まっており、先日もアカデミー賞受賞作「アナと雪の女王」の主人公エルサを、ディズニー初のレズビアン・プリンセスにした続編を作ろう!という運動がTwitterで起こったばかり。

「ファインディング・ドリー」はアメリカで6月17日に、日本では7月16日に一般公開される予定。

【動画】映画「ファインディング・ドリー」吹替版予告編

■公開情報

「ファインディング・ドリー」
2016年7月16日(土)全国ロードショー

監督 : アンドリュー・スタントン
共同監督 : アンガス・マックレーン
吹替 : 木梨憲武、室井滋
配給 : ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

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