リアーナの「完売御礼」コンサートが「半分空席」だった理由は…？

ロンドン北西部にあるウェンブリー・スタジアムで開催された、歌姫リアーナのコンサートが、ソールドアウトだったにも関わらず半分空席だったのは、いわゆるダフ屋がチケットを買い占めたためだと英メディアが伝えている。

今年1月にリリースした通算8枚目のスタジオアルバム「Anti(アンチ)」を引っさげたワールドツアー「Anti World Tour」を行っている真っ最中のリアーナ。6月中旬からはヨーロッパ各地をまわっており、多くのファンを喜ばせている。

そんなリアーナが、6月24日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行ったコンサートが、ソールドアウトだったにも関わらず、半分空席だったことがネット上で大きな話題を集めている。

ツイッターには、観客による同コンサートの写真が何枚か投稿されているのだが、誰も座っていない赤い席の多さが目立つ。同スタジアムは9万人を収容することができる巨大スタジアムなのだが、実際には半分にも満たないほどしか観客は来なかったのだ。

Rihanna performing to a half empty stadium tonight was tragic. I still love you though Ri #ANTIWorldTour pic.twitter.com/9acZ9DfEKG

— I Am... RoRo (@roroism) 2016年6月24日

英Metroは、ウェンブリー・スタジアムで行われたリアーナのコンサートが、ソールドアウトだったにも関わらず、半分空席だった理由は、いわゆるダフ屋のチケット買い占めが原因だと報道。

転売目的でチケットを大量に買い占め、条件の良い席は信じられないほどの高値で売りさばき、ほかの席も定価よりも高く売りに出したため買い手がつかず、観客がつかなかった席が大量に残ってしまったのだと伝えた。

イギリスでは最近、チケットを高額で転売するダフ屋が問題となっている。ロンドンのブロードウェイと呼ばれているウエスト・エンドで上演されている「Harry Potter and the Cursed Child」もダフ屋が買い占め、チケットの転売サイトで2000ポンド(約27万円)で売りに出された。その結果、買い手がつかず、売れ残ってしまうという結果になり、大きな話題となった。

イギリスの人気バンド「マムフォード・アンド・サンズ」のマネージャーは、Metroの取材に対して、「我々は、できる限り多くのファンにライブに来てもらえるよう、チケットの値段をできるだけリーズナブルな価格に設定できるよう、必死に努力している」「だから、ソールドアウトのショーで空席が目立つときほど、憤りを感じることはない。ダフ屋がチケット転売サイトで、高値で売りつけ、もうけようとしているのには怒りを覚える」とコメント。

ファンの間からも、チケット転売を規制するよう求める声が、多く上がっている。