ジャスティン・ビーバー、ドナルド・トランプのためのパフォーマンスを断っていた！ 「主義のない歌手にはなりたくない」

ジャスティン・ビーバー(22)が、ドナルド・トランプ(70)を次期大統領候補に正式指名した米共和党の全国大会でのパフォーマンスを、断っていたことが報じられた。

米共和党は、7月18日から21日まで、米オハイオ州クリーブランドで、共和党全国大会を開催。この場でトランプを、正式に大統領候補として指名した。米TMZによれば、共和党側はジャスティンへ、全国大会会場近くのアリーナにて45分間のパフォーマンスを依頼。このイベント出演に「政治的な意味合いはない」「トランプや、共和党支持表明にはならない」と保証の上で、報酬として500万ドル(約5億1250万円)という巨額を提示したという。

これだけ多額のギャラは、さすがのジャスティンにも魅力的に見え、彼自身はカナダ国籍であることから、当初はこのオファーを前向きに検討していたそう。マネージャーのスクーター・ブラウンも問題視しておらず、黒人の権利向上運動の一環として、「Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)」という看板を掲げたイベントにしようと、話し合いを進めていたという。

しかし「前払い」のギャラの出所をたどれば、たどりついたのは共和党支持者。彼らはジャスティンに対し、看板を「All Lives Matter(すべての命が大切だ)」に変更するよう申し入れたという。この文句は、黒人の生命軽視問題から、論点をずらすためのものとされている。また、共和党やトランプに関する批判も禁じられたという。

【参考】

このためスクーターやエージェンシーは、「このイベント出演は100パーセント政治的」だと考えるに至ったのだそう。スクーターは最終的に、決定をジャスティン本人に委ねたそうで、結局は彼自身が「主義のない歌手になってしまう」とこのオファーを断ったという。また、アフリカ系アメリカ人が多く集まるジャスティンのバンドらも、このイベント出演には消極的だったそうで、スクーターも「共和党はジャスティンを道具にしようとしている」と感じたという。