「バドワイザー」の感動ＣＭがなぜかトランプ大統領の入国禁止令をめぐる議論に！ 一体なぜ・・？[動画あり]

アンハイザー・ブッシュ社が生産・販売するビール「バドワイザー」のスーパーボウル版特別コマーシャル映像が公開され、物議を醸している。

公開された映像の内容は、バドワイザーを作り上げた1人であるアドルファス・ブッシュが、ドイツからアメリカへ移住し、成功するまでのストーリーをフィクション化し描いたものである。

【動画】「バドワイザー」CM「Born The Hard Way(苦境に生まれついて)」
映像は、「ここら辺の者ではないようだな」とバーで話しかけられる場面から始まり、主人公はこれまでの苦労を思い出す。道すがらに「お前は求められてないんだ、帰りな」と叫ばれたり、危険が連続する船旅など様々な苦労を乗り越え、セントルイスまでやってきたブッシュ。

場面は最初に戻り、バーにいる紳士からビールを勧めてもらい意気投合。その紳士が後にブッシュと共に会社を設立するアンハイザーであったという話だ。

なぜこの映像が物議を醸しているかというと、1月27日にドナルド・トランプ米大統領が難民・イスラム教7カ国の入国禁じる大統領令に署名したことが発端となっている。

保守派の人々はこの映像に対して「高圧的」「言葉を失った」「ビールを作りに来るのと、爆弾を作りに来るのは別だ」などとTwitter上で反応。YouTube上でのコメント欄でも様々な意見が飛び交い、高評価63%、低評価34%(2017年2月3日時点)と賛否両論となっている。

しかし、アンハイザー・ブッシュ社の代表は政治的な思索があったことを否定。大統領の移民政策を意図したものではなく、創業者の熱意と起業精神を伝えるものだと主張。

マーケティングVCのマイケル・マルコンデスは声明で「これは、私たちの遺産、そしてビールを醸造する上で大切な、決して諦めないコミットメントについての物語である」と述べた。