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第89回アカデミー賞授賞式を盛り上げる斎藤工&板谷由夏に直撃インタビュー! セレブを振り向かせる秘策は“ピコ太郎”!?
2017年2月8日
斎藤工(左)、板谷由夏
(c)TVGroove.com
(c)TVGroove.com
世界最高峰の映画の祭典「第89回アカデミー賞授賞式」を、日本時間2月27日(月)にWOWOWが米ロサンゼルスより独占生中継する。作品賞、監督賞、主演男優賞などの発表の瞬間を、案内役のジョン・カビラと高島彩が東京のスタジオから紹介。また、現地からはWOWOWが派遣したレポーターがレッドカーペットを歩くスターの晴れやかな姿を無料放送で伝える。
今回TVGrooveは、現地レッドカーペット・レポーターを務める女優の板谷由夏さん、日本のスタジオゲストとして登場する俳優の斎藤工さんにインタビューを実施した。WOWOWシネマの「映画工房」で共演している息の合った二人に、第89回アカデミー賞への期待や、2015年にアカデミー賞授賞式のレッドカーペット・レポーターを務めた斎藤さんから、今年レポーター初挑戦となる板谷さんへのアドバイスなどをたっぷり語ってもらった。
Q.今年のアカデミー賞授賞式で期待していることはなんですか?
斎藤工:私はずばり、トランプ政権がどれくらい影響するのかですね。毎年そうなんですけど、(アカデミー賞授賞式)当日までに起こった出来事というのが凝縮されているので、確実にその話題は避けて通れないだろうし、人によって意見は違うでしょうけど、今ハリウッドとトランプの看過できない関係が出来上がりつつある。不謹慎かもしれないけど楽しみな部分はあります。たぶん刺激的な授賞式になるんじゃないかな、なってほしいなと予想しています。
Q.そういう意味では映画好き以外にもとても注目される授賞式になるかもしれませんね。
斎藤:結構時代性っていうものがすごく色濃くアカデミー賞にはラインナップされるので、映画をたどっていくとその年がどういう年だったかってわかるくらい、そこにその作品が選ばれる意味みたいなものがちゃんとあるなと思います。映画ってそういう見方もあるんだっていうのは、僕自身が体験したことなので、お伝えしたい部分ではあります。
Q.板谷さんは現地に行かれて、レポーターとして期待していることはありますか?
板谷由夏:今彼が言ったように、私もそれ(トランプ政権)がすごい気になっていて。でもこのチャンスは今、この1回しかなくて、向こうの空気感はちゃんと味わって来たいなと思います。
Q.それぞれお互いに期待していることはありますか?
斎藤:お互いに(笑)?
板谷:私が向こうで間違ったらフォローしてくれるでしょ?(笑)
斎藤:いやいや、当たり前ですよ!
板谷:私が間違えたらスタジオから優しく「それ違うよ~」って言ってね。女優さんの名前とか間違ったりしたら。(笑)
斎藤:板谷さんはご自宅のルールが結構あって、それをたまに現場でそのルールを前提に話すときがあるんです。例えば今回主演男優賞ノミネートのデンゼル・ワシントンの事を「デンゾウ」って言う(笑)完全に世界共通みたいな感じで。この6年くらい番組一緒にやらせていただいてますが、デンゼル・ワシントンを見つければもう「デンゾウ」っていってきてるんですよ。
板谷:危ない危ない、気を付けよう(笑)
斎藤:もう本人目の前にして言ってほしいですね、逆に。「デンゾウ」って、当て字の漢字みたいなハッピ着て。
板谷:あ、そういえばなんかプレゼントみたいなの持って行った?
斎藤:いや持っていかない持って行かない。だって100以上のメディアがいて、プレゼント渡されたら超イヤだよ(笑)ドレスアップして、これから授賞式に行くのに。何かあげようとしてるの?
板谷:(以前取材した)スター・ウォーズの時に、コップのフチ子ちゃんのスター・ウォーズ版をハリソン・フォードにあげた。
斎藤:たぶん授賞式前だから俳優さんはみんな忙しいかと・・・。
板谷:そうだよね。どうだったのかなと思って。
斎藤:・・・よし、あげよう!(笑)板谷さんがピコ太郎のかっこうして行って、(もう一人のレポーターの)尾崎(英二郎)さんにも着てもらって。
板谷:ダブルピコ?ピコ太郎のかっこうでいたら「今年のドレスアップすごくない?」ってなるよ(笑)。
斎藤:いいと思うよ。しかも通じると思うんだよね。通じるし、尾崎さんとダブルピコ太郎って新しいからね。
板谷:でも、楽しくなったらいいなと思います。
斎藤:楽しくなります。板谷さんはそういう人です。大丈夫です。
Q.(インタビュー開始前に)さっきたまたま、当日の衣装の話してましたが、リアルにピコ太郎はどうですか?
板谷:えー!
斎藤:完全にじゃなくていいと思うんです。なんか、羽織りみたいなのとか。
板谷:途中からとかね?全部はちょっと・・・。途中から尾崎さんにピコ太郎のウィッグ被せるとか?
斎藤:なんで尾崎さんにふったんですか(笑)欠席裁判じゃないですか。でも衣装は考えてらっしゃるんですか?
板谷:まだ何も考えてない。
斎藤:女性は和服が多いですよね。ぼくも和服で行こうとしたら、スペースの問題でNGでした。スペースがめっちゃ狭いんですよね。その時は僕と尾崎さんと、パブリシスト3人くらいいたんでおそらくそれでだめだったんですけど。
板谷:着物ではないよ、多分。
Q.板谷さんはアカデミー賞ノミネート発表の時にも、WOWOWの生中継に出演されていましたが、そちらはどうでしたか?
板谷:すごくライブ感が伝わってきました。でもサラーっと発表されるのでみんなで必至でメモしてました。「ハロー、ハウ・アー・ユー?」みたいな感じでチャチャチャといっちゃうからすごい焦った。どたばたでしたよ。みんな12部門だ、13部門だっていろいろ違うこと言って(笑)
Q.授賞式が迫ってきていますが、一番楽しみにしていることと目的は?
板谷:なかなかできない経験だし、すごく楽しみだし、ラッキーだと思っています。目的としては、向こうの声をちゃんと届けることが使命だと思っています。「ヤバイ、板谷ヤバイ」ってすぐスタジオに返されちゃわないように(笑)
斎藤:いやいや。尾崎さんと事前に打ち合わせして、こういう時はこうしましょうって。まじ仏ですよあの方!
板谷:そうみたいですね。だから尾崎さんを頼ろうと思って(笑)。
斎藤:人が、気が乱れるところをそっと支えてくれる。みんな尾崎さん好きになって帰ってくると思いますよ。会いたいな。
Q.連携も重要ですか?
斎藤:そうですね。やっぱり一人じゃないっていうところが、特に日本チームは毎年活かせてると思うんですよね。どっちかが質問したら、どっちかがそのアンサーに対してもう一個乗せようとか。俳優によっては質問の数が指定されてたりするので。でもご本人が続けてくださって、一言じゃ返せないときもある。ぼくの時はベネディクト・カンバーバッチとか、エディ・レッドメインがすごく誠実に丁寧に答えてくださったのがすごく印象的でした。WOWOWの場所は、今年もそうだと思うんですが、(レッドカーペット上の)序盤にあるんですよ。この先100近い国のメディアが待っている序盤に。だから新鮮に答えてくださったのはあると思うんですが。後半よりはいいと思うんですけど、非常に難しい場所なんですよね。歩く方の景色としては、ズラーと並んでる手前でカロリーを使いすぎないようにって思われそうですが、やはりその変もプロフェッショナルだと感じる方はたくさんいらっしゃいました。
Q.レッドカーペットを経験されている斎藤さんから、こうすればより楽しめるというアドバイスはありますか?
斎藤:気候はありますね。ぼくの時は雨が降ったんですよ。雨降ると気温が下がって、ドレスアップした女性とかは寒いから早く会場に入ろうとするんですよ。風邪ひきたくないし(笑)。そうすると女性陣をキャッチしずらくなったり。やっぱり生ものっていうところが面白いところでもあるのかな。その日の状態で、急きょ傘を会場に張ったりするチームも大所帯でいて、連携ができいてるんですよね。そういうのも歴史を感じるし、カメラに映る何倍もの人が支えているという場所。その光と影の間に居られるというか、見晴らしのいい場所ですよね。構造が見えるというか。
板谷:面白そう。
斎藤:あとは異文化圏のメディアと交流すると面白いと思います。みんな結構、民族衣装とか着てるんで。中南米とかアジアとか、自分の国をアピールしてる国もあるので。板谷さんはクローズな人じゃないから、「ハーイ」だけでも交流してほしいです。
Q.板谷さんの中で「現地ではこういうこと聞いてみよう」などなにか決めていますか?
板谷:まだ決めてないんです(笑)それなりの準備はすると思うんですが、まだこの段階ではしてないです。今(斎藤さんが)行ったことのある人しかわからない空気感を伝えてくれたので、ちょっとホッとしますけどね。今はまだ緊張感もあるので。ちょっとずつ見えてくる感じもあります。
斎藤:今はSNSが主流で板谷さんもインスタやってるから、余裕があったら投稿してみたら面白いよね。ノミネートされてる人も結構みんなそれぞれやってるし、SNSの用いられ方もアカデミーで年々変わってきているし。板谷さんなりの、後日でもいいから、楽しみにしてます。
Q.板谷さんは現地で「この女優さんだけは会いたい」という方はいますか?
板谷:会いたい人だらけですよ!メリル・ストリープは生で見たいですね。イザベル・ユペールも見たい。この方アカデミーにはなかなかいないよね。あとは工選手のリクエストとしてはミシェル・ウィリアムズとエマ・ストーン。
Q.斎藤さんが2015年にレッドカーペットのレポーターを経験された中で、俳優を引き留めるコツなどはありますか?
斎藤:ぼくが引き留めたわけじゃないんですが、やっぱりアジアはこのエリア、とかいうわけではなくいきなり序盤にWOWOWがいるので、いい意味で目立つとは思うんですよね。国際的な始まりは多分ぼくらからだと思うので。この間もヨーロッパに行ったんですけど、アジアの映画マーケットっていうのをすごく意識していて大事にしているって話をしたんですよ。だからやっぱり中国を軸にすごくアジアの映画的需要というのが大事にされているなと感じました。来日した人ってそういう思いもさらに強くなってると思うんで。だからおそらく、必死に「ぜひ!」っていうことをしすぎなくても、いい意味で目立つと思うし、板谷さんも存在感のある人なので、スルーはされないと思います。
板谷:完全スル―されたらどうしよう・・・(笑)
斎藤:ピコ太郎ですよ、その時は。
板谷:スル―されたら(ウィッグ)被ろうか。
斎藤:音流せないから、無しで踊って。
板谷:ジョン・カビラさんビックリされるだろうね。
斎藤:いや、スタジオでもやりますよ。同時に。チャンネル変えられるかもしれない(笑)
Q.今の世間的な「ラ・ラ・ランド旋風」のようなものはどう思いますか?
斎藤:映画って、ひとつに集まりすぎるっていうよりは分散して比較して「自分はこっちの方が好きだどな~」って、違った方が面白い気がするんですよね。「アカデミー賞受賞」っていう冠ってデカいので、できるだけ多くの作品にその冠が、どの部門であれど渡ってほしいなっていう、映画ファン的には。
板谷:私もまったく同じくです。でも「ラ・ラ・ランド」は大好きな映画ですよ。あの監督も若いのにすごいなと思います。
Q.ノミネートされた俳優の中で、この人のスピーチが聞きたいという人はいますか?
斎藤:個人的に聞きたいのはメル・ギブソン。彼にダニー・グローヴァーが絡んできたら最高だなと思う。ただ、「ラ・ラ・ランド」がもし(受賞を)独占するんであれば、ラ・ラ・ランド的な演出が見てみたいな。前に「レ・ミゼラブル」の時にあったような。「ラ・ラ・ランド」では2人が歌って踊って、ライアン・ゴズリングはピアノも弾いてるから、そこを活かした演出をしてほしいですね。
(インタビュー終わり)
■放送情報:
生中継! 第89回アカデミー賞授賞式
授賞式司会:ジミー・キンメル
案内役:ジョン・カビラ、高島彩
レッドカーペット・レポーター:板谷由夏、尾崎英二郎
スタジオゲスト:斎藤工、町山智浩(映画評論家)、大友啓史(映画監督)
2月27日(月)午前10:00より生中継(WOWOWプライム)
リピート放送 2月27日(月)夜9:00(字幕放送)
WOWOW公式HP: //www.wowow.co.jp/extra/academy/
☆WOWOW加入はこちら
今回TVGrooveは、現地レッドカーペット・レポーターを務める女優の板谷由夏さん、日本のスタジオゲストとして登場する俳優の斎藤工さんにインタビューを実施した。WOWOWシネマの「映画工房」で共演している息の合った二人に、第89回アカデミー賞への期待や、2015年にアカデミー賞授賞式のレッドカーペット・レポーターを務めた斎藤さんから、今年レポーター初挑戦となる板谷さんへのアドバイスなどをたっぷり語ってもらった。
Q.今年のアカデミー賞授賞式で期待していることはなんですか?
斎藤工:私はずばり、トランプ政権がどれくらい影響するのかですね。毎年そうなんですけど、(アカデミー賞授賞式)当日までに起こった出来事というのが凝縮されているので、確実にその話題は避けて通れないだろうし、人によって意見は違うでしょうけど、今ハリウッドとトランプの看過できない関係が出来上がりつつある。不謹慎かもしれないけど楽しみな部分はあります。たぶん刺激的な授賞式になるんじゃないかな、なってほしいなと予想しています。
Q.そういう意味では映画好き以外にもとても注目される授賞式になるかもしれませんね。
斎藤:結構時代性っていうものがすごく色濃くアカデミー賞にはラインナップされるので、映画をたどっていくとその年がどういう年だったかってわかるくらい、そこにその作品が選ばれる意味みたいなものがちゃんとあるなと思います。映画ってそういう見方もあるんだっていうのは、僕自身が体験したことなので、お伝えしたい部分ではあります。
Q.板谷さんは現地に行かれて、レポーターとして期待していることはありますか?
板谷由夏:今彼が言ったように、私もそれ(トランプ政権)がすごい気になっていて。でもこのチャンスは今、この1回しかなくて、向こうの空気感はちゃんと味わって来たいなと思います。
Q.それぞれお互いに期待していることはありますか?
斎藤:お互いに(笑)?
板谷:私が向こうで間違ったらフォローしてくれるでしょ?(笑)
斎藤:いやいや、当たり前ですよ!
板谷:私が間違えたらスタジオから優しく「それ違うよ~」って言ってね。女優さんの名前とか間違ったりしたら。(笑)
斎藤:板谷さんはご自宅のルールが結構あって、それをたまに現場でそのルールを前提に話すときがあるんです。例えば今回主演男優賞ノミネートのデンゼル・ワシントンの事を「デンゾウ」って言う(笑)完全に世界共通みたいな感じで。この6年くらい番組一緒にやらせていただいてますが、デンゼル・ワシントンを見つければもう「デンゾウ」っていってきてるんですよ。
板谷:危ない危ない、気を付けよう(笑)
斎藤:もう本人目の前にして言ってほしいですね、逆に。「デンゾウ」って、当て字の漢字みたいなハッピ着て。
板谷:あ、そういえばなんかプレゼントみたいなの持って行った?
斎藤:いや持っていかない持って行かない。だって100以上のメディアがいて、プレゼント渡されたら超イヤだよ(笑)ドレスアップして、これから授賞式に行くのに。何かあげようとしてるの?
板谷:(以前取材した)スター・ウォーズの時に、コップのフチ子ちゃんのスター・ウォーズ版をハリソン・フォードにあげた。
斎藤:たぶん授賞式前だから俳優さんはみんな忙しいかと・・・。
板谷:そうだよね。どうだったのかなと思って。
斎藤:・・・よし、あげよう!(笑)板谷さんがピコ太郎のかっこうして行って、(もう一人のレポーターの)尾崎(英二郎)さんにも着てもらって。
板谷:ダブルピコ?ピコ太郎のかっこうでいたら「今年のドレスアップすごくない?」ってなるよ(笑)。
斎藤:いいと思うよ。しかも通じると思うんだよね。通じるし、尾崎さんとダブルピコ太郎って新しいからね。
板谷:でも、楽しくなったらいいなと思います。
斎藤:楽しくなります。板谷さんはそういう人です。大丈夫です。
Q.(インタビュー開始前に)さっきたまたま、当日の衣装の話してましたが、リアルにピコ太郎はどうですか?
板谷:えー!
斎藤:完全にじゃなくていいと思うんです。なんか、羽織りみたいなのとか。
板谷:途中からとかね?全部はちょっと・・・。途中から尾崎さんにピコ太郎のウィッグ被せるとか?
斎藤:なんで尾崎さんにふったんですか(笑)欠席裁判じゃないですか。でも衣装は考えてらっしゃるんですか?
板谷:まだ何も考えてない。
斎藤:女性は和服が多いですよね。ぼくも和服で行こうとしたら、スペースの問題でNGでした。スペースがめっちゃ狭いんですよね。その時は僕と尾崎さんと、パブリシスト3人くらいいたんでおそらくそれでだめだったんですけど。
板谷:着物ではないよ、多分。
Q.板谷さんはアカデミー賞ノミネート発表の時にも、WOWOWの生中継に出演されていましたが、そちらはどうでしたか?
板谷:すごくライブ感が伝わってきました。でもサラーっと発表されるのでみんなで必至でメモしてました。「ハロー、ハウ・アー・ユー?」みたいな感じでチャチャチャといっちゃうからすごい焦った。どたばたでしたよ。みんな12部門だ、13部門だっていろいろ違うこと言って(笑)
(c)TVGroove.com
Q.授賞式が迫ってきていますが、一番楽しみにしていることと目的は?
板谷:なかなかできない経験だし、すごく楽しみだし、ラッキーだと思っています。目的としては、向こうの声をちゃんと届けることが使命だと思っています。「ヤバイ、板谷ヤバイ」ってすぐスタジオに返されちゃわないように(笑)
斎藤:いやいや。尾崎さんと事前に打ち合わせして、こういう時はこうしましょうって。まじ仏ですよあの方!
板谷:そうみたいですね。だから尾崎さんを頼ろうと思って(笑)。
斎藤:人が、気が乱れるところをそっと支えてくれる。みんな尾崎さん好きになって帰ってくると思いますよ。会いたいな。
Q.連携も重要ですか?
斎藤:そうですね。やっぱり一人じゃないっていうところが、特に日本チームは毎年活かせてると思うんですよね。どっちかが質問したら、どっちかがそのアンサーに対してもう一個乗せようとか。俳優によっては質問の数が指定されてたりするので。でもご本人が続けてくださって、一言じゃ返せないときもある。ぼくの時はベネディクト・カンバーバッチとか、エディ・レッドメインがすごく誠実に丁寧に答えてくださったのがすごく印象的でした。WOWOWの場所は、今年もそうだと思うんですが、(レッドカーペット上の)序盤にあるんですよ。この先100近い国のメディアが待っている序盤に。だから新鮮に答えてくださったのはあると思うんですが。後半よりはいいと思うんですけど、非常に難しい場所なんですよね。歩く方の景色としては、ズラーと並んでる手前でカロリーを使いすぎないようにって思われそうですが、やはりその変もプロフェッショナルだと感じる方はたくさんいらっしゃいました。
Q.レッドカーペットを経験されている斎藤さんから、こうすればより楽しめるというアドバイスはありますか?
斎藤:気候はありますね。ぼくの時は雨が降ったんですよ。雨降ると気温が下がって、ドレスアップした女性とかは寒いから早く会場に入ろうとするんですよ。風邪ひきたくないし(笑)。そうすると女性陣をキャッチしずらくなったり。やっぱり生ものっていうところが面白いところでもあるのかな。その日の状態で、急きょ傘を会場に張ったりするチームも大所帯でいて、連携ができいてるんですよね。そういうのも歴史を感じるし、カメラに映る何倍もの人が支えているという場所。その光と影の間に居られるというか、見晴らしのいい場所ですよね。構造が見えるというか。
板谷:面白そう。
斎藤:あとは異文化圏のメディアと交流すると面白いと思います。みんな結構、民族衣装とか着てるんで。中南米とかアジアとか、自分の国をアピールしてる国もあるので。板谷さんはクローズな人じゃないから、「ハーイ」だけでも交流してほしいです。
Q.板谷さんの中で「現地ではこういうこと聞いてみよう」などなにか決めていますか?
板谷:まだ決めてないんです(笑)それなりの準備はすると思うんですが、まだこの段階ではしてないです。今(斎藤さんが)行ったことのある人しかわからない空気感を伝えてくれたので、ちょっとホッとしますけどね。今はまだ緊張感もあるので。ちょっとずつ見えてくる感じもあります。
斎藤:今はSNSが主流で板谷さんもインスタやってるから、余裕があったら投稿してみたら面白いよね。ノミネートされてる人も結構みんなそれぞれやってるし、SNSの用いられ方もアカデミーで年々変わってきているし。板谷さんなりの、後日でもいいから、楽しみにしてます。
Q.板谷さんは現地で「この女優さんだけは会いたい」という方はいますか?
板谷:会いたい人だらけですよ!メリル・ストリープは生で見たいですね。イザベル・ユペールも見たい。この方アカデミーにはなかなかいないよね。あとは工選手のリクエストとしてはミシェル・ウィリアムズとエマ・ストーン。
Q.斎藤さんが2015年にレッドカーペットのレポーターを経験された中で、俳優を引き留めるコツなどはありますか?
斎藤:ぼくが引き留めたわけじゃないんですが、やっぱりアジアはこのエリア、とかいうわけではなくいきなり序盤にWOWOWがいるので、いい意味で目立つとは思うんですよね。国際的な始まりは多分ぼくらからだと思うので。この間もヨーロッパに行ったんですけど、アジアの映画マーケットっていうのをすごく意識していて大事にしているって話をしたんですよ。だからやっぱり中国を軸にすごくアジアの映画的需要というのが大事にされているなと感じました。来日した人ってそういう思いもさらに強くなってると思うんで。だからおそらく、必死に「ぜひ!」っていうことをしすぎなくても、いい意味で目立つと思うし、板谷さんも存在感のある人なので、スルーはされないと思います。
板谷:完全スル―されたらどうしよう・・・(笑)
斎藤:ピコ太郎ですよ、その時は。
板谷:スル―されたら(ウィッグ)被ろうか。
斎藤:音流せないから、無しで踊って。
板谷:ジョン・カビラさんビックリされるだろうね。
斎藤:いや、スタジオでもやりますよ。同時に。チャンネル変えられるかもしれない(笑)
Q.今の世間的な「ラ・ラ・ランド旋風」のようなものはどう思いますか?
斎藤:映画って、ひとつに集まりすぎるっていうよりは分散して比較して「自分はこっちの方が好きだどな~」って、違った方が面白い気がするんですよね。「アカデミー賞受賞」っていう冠ってデカいので、できるだけ多くの作品にその冠が、どの部門であれど渡ってほしいなっていう、映画ファン的には。
板谷:私もまったく同じくです。でも「ラ・ラ・ランド」は大好きな映画ですよ。あの監督も若いのにすごいなと思います。
Q.ノミネートされた俳優の中で、この人のスピーチが聞きたいという人はいますか?
斎藤:個人的に聞きたいのはメル・ギブソン。彼にダニー・グローヴァーが絡んできたら最高だなと思う。ただ、「ラ・ラ・ランド」がもし(受賞を)独占するんであれば、ラ・ラ・ランド的な演出が見てみたいな。前に「レ・ミゼラブル」の時にあったような。「ラ・ラ・ランド」では2人が歌って踊って、ライアン・ゴズリングはピアノも弾いてるから、そこを活かした演出をしてほしいですね。
(インタビュー終わり)
■放送情報:
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案内役:ジョン・カビラ、高島彩
レッドカーペット・レポーター:板谷由夏、尾崎英二郎
スタジオゲスト:斎藤工、町山智浩(映画評論家)、大友啓史(映画監督)
2月27日(月)午前10:00より生中継(WOWOWプライム)
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