アカデミー賞の作品賞発表後に用意されていた幻のジョークって？ 授賞式のホストが告白

米時間2月26日に行われた第89回アカデミー賞授賞式にて、作品賞のタイトルが誤って発表される大ハプニングが発生。大混乱のまま授賞式は幕を閉じたが、作品賞の発表後にあるジョークが披露される予定だったという。


今年の授賞式のホストを務めたのは、人気司会者のジミー・キンメル。授賞式の冒頭から、“宿敵”である俳優マット・デイモンをいじり通してきたが、作品賞発表後にもマットいじりを計画していたという。キンメル本人が、ビル・シモンズのポッドキャストで明かした。

「マットの隣に座り、カメラは僕だけを映した状態で、授賞式の締めのトークを始める予定だった。そのままカメラが引きはじめ、隣に座るマットが映し出されるというわけだ。そこで僕は『信じられないね。ケイシー・アフレックが(主演男優賞を)獲って、ケネス・ロナーガンが(脚本賞を)獲った(※)。今夜何も獲れなかった人物はたった一人。君(マット)だ』と述べるはずだった。授賞式を締めくくるのに、最適だと思っていたんだ」

※2人とも「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で受賞。

「僕らは式の進行を見守っていた。カメラが僕らにフォーカスするのを待っていたんだ。僕らはかなり集中していたよ。でも、ステージ・マネージャーがステージ上を行き来し始めた。全く予定になかったことだ。僕自身も何が起きたのか理解できなかった。僕は何も聞き取ることができなかったが、マットは誰かが『作品賞を間違えた』と言っていたのを聞き取った。マットは僕に『彼らは間違って作品賞をアナウンスしたようだ』と教えてくれたんだ。僕はマットの方を見ながら『どうやらステージに戻らないといけないみたいだ』と告げ、ステージに立った。まさに大混乱だったよ」

授賞式を大いに盛り上げてくれた“ジミーVSマット”の戦いで締めくくられるはずだった今年のオスカー。予定されていたジョークは幻のものとなってしまった。